大河ドラマ

『花燃ゆ』 第27話 「妻のたたかい」

何はともあれ、東出昌大さん、おつかれさまでした。ご自分でも何を演じているのかよくわからなくなったのではないかと推測しますが・・・あるいは、今の東出さんにはこのような等身大の久坂(と名乗る人物)が精いっぱいかもしれないけれども、でもやはり、…

『花燃ゆ』 第26話 「夫の約束」

このドラマの作り手が、幕末にも長州にも何の思い入れもないことは早くから露呈していますが、それならそれで、本来、その代わりに家族とか子どもとかに重点がおかれるべきだと思うんですよ。そっちにも大した思い入れがないようだから困る。見るべきものは…

『花燃ゆ』 第25話 「風になる友」

瀬戸康史くんは熱演でしたね。私は瀬戸くんってライトタッチなドラマでチラッと見たことがある程度だったので、甘やかな童顔の彼が、池田屋での最期の印象が強い吉田稔麿をどう演じるのだろうと当初から思っていたのですが、顔を思いきり歪めて感情を迸らせ…

『花燃ゆ』 第24話 「母になるために」

夫を追って三田尻まで来たついでに、七卿のごはんの世話をするとか、京菓子・八橋を妄想で作ってみるとか、いかにもこのドラマらしい卑小さです。それらの創作が面白い展開に結びつくわけでもなく、作劇上の何の必然性も感じられないままにのんべんだらりと…

『花燃ゆ』 第23話 「夫の告白」

何かのオタクをやってるっていうのはもちろんそれがすごく好きだからなんだけど、それについての良いところだけじゃなく、良くないところも、普通の人よりいっぱい知ってるってことでもあります。なので私は大河ドラマが歴史に対して良くない役割を果たして…

『花燃ゆ』 第22話 「妻と奇兵隊」

13話『コレラと爆弾』も印象的だった安達もじりが演出を担当、 <a href="http://emitemit.hatenablog.com/entry/20150331/1427794581" data-mce-href="http://emitemit.hatenablog.com/entry/20150331/1427794581">『花燃ゆ』 第13話「コレラと爆弾」 …

『花燃ゆ』 第21話 「決行の日」

久しぶりに姿を見せた桂さんは総髪になっていました。まぁ、『八重の桜』会津編で出ずっぱりだった綾野くん演じる松平容保なんぞ、「某日曜=美しい月代」→「翌日曜=見事な総髪」に変身していたので、これだけ長いこと遭難してりゃ総髪も整うってなもんでし…

『花燃ゆ』 第20話「松陰、復活!」

今回、鈴木杏さん演じる辰路さんがとってもよかったのですが・・・(後述)時は今、文久2年ですか。血生臭くも華やかな幕末絵巻のあれこれが華麗にスルーされていくのを見る(=いろんな出来事が全然映像で見られない!!)のは、やっぱりつらいもんがありま…

『花燃ゆ』 第19話「女たち、手を組む」

「熱血先生、誕生」 「高杉晋作、参上」 「躍動、松下村塾!」 「塾を守れ!」 「最後の食卓」 「松陰、最期の言葉」 「龍馬、登場!」・・・・などなど、ひどいサブタイトルを連発している我らが『花燃ゆ』ですが、今回はなんと「女たち、手を組む」ときま…

『花燃ゆ』 18話「龍馬、登場!」

げー 今日、鉄腕DASHやらないの!!2015-05-03 18:39:51 via Twitter Web Client ちぇ、鉄腕DASHやらないんなら花燃ゆ見るのもやめよっかな・・・と、関連性のない行動に走りそう。DASHの面白さの貯金で花燃ゆに耐えている感があるんだなーと認識。2015-05-0…

『花燃ゆ』 第17話「松陰、最期の言葉」

吉田松陰が死ぬ回だってのに、しかも今回の松陰は主人公の兄だっつーのに、なぜ、こんなに、45分が長いのでしょう・・・。で、ふと思い出して『八重の桜』で松陰が死んだ回の自分のブログを見たら、あたくし、すげー面白がってたんだがw http://d.hatena.ne…

『花燃ゆ』 第16話「最後の食卓」

なんか、江戸護送=死罪みたいな前提で展開していくのが、いかにも「史実ではこれが最後だから、ちゃんとお別れシーンを盛り上げないとね〜」って意図がスケスケで興ざめが否めなかったのだが、サブタイ「最後の食卓」に寅次郎=松陰の姿がなかったのは驚い…

『花燃ゆ』 第15話「塾を守れ!」

伊勢谷友介、熱演。つくづく惜しいドラマだと思った。藩に仇なす危険人物とみなされ、牢に入れられ(まあ、野山“やしき”なんですがね)、外界との手紙のやりとりを禁じられ、果ては筆と硯を取り上げられる。目も耳も奪われたも同然だが、それは「本質」が明…

『花燃ゆ』 第14話「さらば青春」

子どもの新年度に向けての針仕事があってよかった、ってレベルのつまらなさ。幼稚な大河ドラマはみんなそうなんだけど、歴史を「線」でしか描かない(描けない)のな。条約締結→志士たち激化→安政の大獄→間部暗殺計画→松陰投獄って、そりゃそうかもしれんけ…

『花燃ゆ』 第13話「コレラと爆弾」

自分のTLって自分好みにカスタマイズされているものなので、TLにおける作品の評判って大概まとまるんだけど、「花燃ゆ」に関しては、大河の視聴習慣のある方の中でも、「今回はマシ」「今回はクズ」みたいにすごくバラける傾向にあるなーと思う。それもむべ…

『花燃ゆ』 第12話「戻れないふたり」

なんっつーか、東出くん@久坂のかわいさだけで見るしかないドラマなのだが、久坂っつーか、「久坂玄瑞を名乗る青年」でしかない(他の登場人物にもいえる)わけで、しかも演じる東出くんの演技は東出くんでしかないわけで、しかしとにかく久坂はかわいいの…

『花燃ゆ』 第11話「突然の恋」

【悲報】 2年連続で主人公の結婚までのエトセトラが面白くなかった 【要工夫】もうね、面白くないのをやるくらいなら、いっそやらなくていいんだけど。恋心とかなしにスーッと成り行きで結婚してくれてかまわないんだけど。面白くないものを見せられるってい…

『花燃ゆ』 10話「躍動、松下村塾!」

おもしろかった(ひらがな)。おかしい、あいつらw松陰先生の「来る板前」・・・もとい「狂いたまえ」がこーゆーシチュエーション(お文ちゃんとのイチャイチャを見とがめられて因縁つけられた吉田稔麿に加勢してケンカだワッショイ → 玉木おじさんに怒り散…

『花燃ゆ』 第9話「高杉晋作、参上」

せっかくの松下村塾なんですけど、幕末のイデオロギーを描くことにまったく向き合っていないため、すごーくぬるいんですよね。この時点の萩城下ではこんなもんだったのかな、攘夷とかって。あと、数週前から思っていたんですが、松陰のことをやたら「罪人」…

『花燃ゆ』 第8話「熱血先生、誕生」

サブタイトルは惨憺たるものですがね。ここ数週さんざんクサしといた分際であっさり手のひら返しますが、今回ことのほか楽しんじゃいました。これまでで一番好きだった! 軽佻浮薄と言わば言ってくれ!何が良かったかって、寅次郎と久坂の文通ですよ。ツン寅…

『花燃ゆ』 第7話「放たれる寅」

獄囚が「久々に句会を催しましょう」と言い出した瞬間、もうイヤな予感しかしなかったよね!! これから繰り広げられる茶番がありありと想像できて、結果、想像をいっこも超えなかったよね!! 何あの「お別れ会で既成事実でショー」。もうヤだー!!(笑)…

『花燃ゆ』 第6話「女囚の秘密」

今週もまた、少しも心の動かないまま45分が過ぎてしまった。どう考えても私はこのドラマの良い視聴者ではない。どっかよそでの放送ならば一顧だにもしないものを、大河の枠を使われるばかりに、ヲタクとしては序盤くらいチェックして脳内データベースの補強…

『花燃ゆ』 第5話「志の果て」

割とまとまった一話だった、最初の回は松陰でその次の回は姉(寿)、前々回は兄(梅太郎)で前回は父で今回は母、っていうつもりで書いてるんだろうね。それが、いちいちそれほど魅力的に思えないのがつりとこ…。麻生祐未がビシッと一本筋が通った存在感の役…

『花燃ゆ』 第4回「生きてつかあさい」

まったくもって面白くなりそうな気がしなくて気が重くなっている。まだ当分は、私的「大河ドラマのデータベース構築」のために視聴を続けなければならないのに・・・(ならないってこたァないですけどね、ええw)。松陰の密航〜取り調べ〜入牢のくだりも、…

『花燃ゆ』 第3話「ついてない男」

泰造・梅太郎と伊勢谷・寅次郎の兄弟の対峙のシーン、良かったね。泰造、こんなに演技うまくなっちゃってどうすんだろう。ってとこまできてますね。心から弟を思う兄であり、家族を思う長男でもある気持ちが切々と伝わるとともに、当時の良識的下級武士たる…

『花燃ゆ』 第2話「波乱の恋文」

あー、やっぱりこういうテイストだよね、こっちが本題だよね、「幕末男子の育て方」「幕末ホームドラマ」だもんね、うん・・・。と、かなり寡黙になるような気持ちで見てました。意図はわからんでもないです。同じ枠の過去作に学んでるんだろうなと思うんで…

『花燃ゆ』 第1話 「人むすぶ妹」

アバンタイトル見たら1mmも面白くなさそうなドラマにしか見えんかったが、本編は真面目だった。学問の意義を問うクライマックスには脚本家の真面目な人柄が表れてたと思う。その後スイーツ対策として伊勢谷とたかおにキャッキャウフフさせたんだろうけど2人…

『軍師官兵衛』 第40話「小田原の落日」

おひさしぶりです。簡単に。36話「試練の新天地」を見た後、37,8,9と3週飛ばして、昨日のを見ました。久しぶりに見ると、やっぱりオカジュンかっこええ。すげーかっこええ。だから次には「ああ、もっと良い脚本で主役やってほしかった」と思う。総じて、「い…

『軍師官兵衛』 第36話「試練の新天地」

面白かったのは、国替えになった豊前に入ってきた官兵衛一行が、領民たちに向けて「主君・親・夫に従え」「ケンカはするな」「田畑をごまかすな」等の(わざと)簡潔な触れを出し、「まずは検地だ!」と動き始めるところ。うんうん、新しい領地に入国したら…

『軍師官兵衛』 第35話「秀吉のたくらみ」

うーんどうにも官兵衛の物語に気持ちが入ってゆかない。まだしも、秀吉のほうがドラマの中で「生きている」感じがする。信長大好き人間の秀吉は、信長のあとを継ぐことが至上の夢で、だから日本国を統一し最高の地位と権力を得なければならない、茶々を欲す…