『花燃ゆ』 第4回「生きてつかあさい」

まったくもって面白くなりそうな気がしなくて気が重くなっている。まだ当分は、私的「大河ドラマのデータベース構築」のために視聴を続けなければならないのに・・・(ならないってこたァないですけどね、ええw)。

松陰の密航〜取り調べ〜入牢のくだりも、杉家の家族の懊悩も、比較的、丁寧に描かれてはいた。いた、けれども、丁寧に描けばドラマチックになるということではないんだなと痛感。途中まで針仕事しながら見てもなお、退屈な45分だった・・・。あ、次回予告がなかったね。珍しいな。

障子越しの妻に「おかえりなさいませ」と言われて自裁を思いとどまる兄・梅太郎とか、才も金も勇気もないからせめて切腹を、と下級武士の悲哀と矜持を見せる父・百合之助とか、江戸まで兄を助けに行こうとする弟とか、それぞれ悪いシーンじゃないんだけど、なんか響かないんだよなあ。響き合いもしないし。平和だったころの杉家、つまり苦難のときにそれぞれがそれぞれのやり方で思いあう紐帯の根っこになる描写が、量だけじゃなく、質的にも乏しかったんじゃないかと思う。誰もかれもが魅力的じゃなくて困る。

その点では、寿の描写が一番しっくりくるかも。寅兄に対する嫌悪感を抱えつつ、身重の体で気丈に振る舞い、産んでは子どもの育つ「小田村家」を守るために「兄と関わってほしくない」とハッキリ夫に言う姿が。

自分の子どもを見るより前に寅次郎・寅次郎と駆けずりまわってる伊之助の姿も、異様でしかない。幕末の志士(まぁまだ志士じゃないけど)にはそういうタイプの男たちも数多くいただろうけども、彼の場合、妻を一顧だにしない姿と寅次郎に異常に執着する姿しか描かれてないがゆえ(笑)。そのうえ、子どもが生まれたばかりの自分の家にまだ帰っていない、という伊之助に対して、杉家の母の言う「寅次郎は幸せですねえ」。おおい、娘・寿の幸せも願ってやってくれよ! 現代的価値観を適当に混ぜながら描くから、あちこちでおかしなシーンができてしまうんです。んで、文之進叔父の役に立たなさは異常なw 奥田瑛士が無駄遣いされ続ける雰囲気がぷんぷんだ。

「生きて帰ってきた者はない」と文ちゃんが怯える野山獄が、整然として小奇麗、広さもあって快適そうな様子にウケましたw まあ、長州の志士と言えば野山獄ですからw

金子重輔の説明、今週もないも同然。「泣いてよし!」と許可を出したら、なんと母親が麻生祐未ということで、ちょっと保留w 最後の手。あら、高須久子出るのね。