睦月の十三 / アンという名の少女6話、韓非子

●1月某日: 「韓非子」感想。

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思い立って歯医者に行く。定期的に行こうと思いつつ、ついつい先延ばしちゃって、前から気になっていた。夜はドロカワのテイクアウト! 夫はこれを楽しみに今週がんばってたらしい。息子もひと目見るなり、「こ、これは明らかになんかうまそう!」とテンションアゲアゲ(死語)。そして実食! 三人とも昇天である。


●1月某日: 「アンという名の少女」6話すごくよかった。休みの日は息子に洗濯物を干させてる。「めんどくさー」とぶーぶー言う口ぶりとは裏腹に、かなり手慣れて手際よいw 某原稿仕上げて納品。ランニング5.2キロほど。けっこう寒いね。

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●1月某日: 子どもって休みの日は早起きですよね。そしてゆっくり寝たい親を起こそうとしますよね。息子も、安らかに惰眠を貪ったり、ふとんの中でTwitterチェックしたりしてる私の布団を剥いだり上に乗ったりするのが恒例なんですけど、今朝は「おかあさんの新しい使い方を発見した」と着替えを持ってきて、「歯磨き終わるまであたためとけこのやろー!」と命じられました。うちはコタツを出さない家なので、おかあさんふとんこたつですね。

睦月の十二 / 伊藤たかえ議員質問

●1月某日: N事務所出勤。もうすぐインターン生が来ることもあり、水回りの掃除に力を入れたり。帰り、近くの小料理屋さんが外に机を出してお弁当を売っていたので買ってみる。夜はオンライン講座シリーズ、今年初。ゲストがすてきな大人の女性でよかったー。以下のメモを書いたりして思わず夜更かし。国会の質疑の感想だけどたくさんリアクションをもらった。こういう話を共有できるのがSNSのいいとこですね。

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国会での伊藤たかえ議員の質問についてメモを置いときますね。思いつくままの殴り書きです‥‥

一言で言うと、「コミュニケーションへの意思」を感じたんですよね。

1.質問相手(首相、大臣、官僚等)
2.質疑を見ている国民

両方とコミュニケーションする意思。
私は途中から見て、けっこう「ながら見」もしてたんですけど、言葉がスッと入ってくるんです。

アナウンサー出身なのかな? 声や滑舌がいい、抑揚のつけ方がうまいのもあるけど、言葉の選び方がうまく、一文が短くわかりやすく、「いかにも専門用語」「いかにもなポジショントーク」でしゃべらないから、とても聞きやすいんですよ。あと論旨がとても明快で、相手の答弁をその場で咀嚼して次の質問につなげるのもうまい。

自分の言葉、しかも国民目線の言葉でしゃべるので、大臣や総理が「官僚が書いた、仰々しいけど中身のないペーパー」みたいな答弁をすると、噛み合ってなさがすごくハッキリするんですよね。これはめちゃくちゃ発見でした。
いや、国会の質問と答弁は大抵の場合噛み合わないんですけど^^;

質問側(野党)が難しい言葉でしゃべるとただでさえ一般の国民にはわかりにくいところ、さらに質問者が激しく責め立てると、その「怒ってる・責めてる」ニュアンスだけが入ってきて、見ていてしんどくなる人が多いと思うんですよね。

それは国民の政治リテラシーが足りないからでもあるんでしょうけど、現実的に足りてない以上、野党側も何か手を打たなきゃいけないわけで。

もちろん、単に「易しい言葉」で話せばいいってもんじゃなくて、ちゃんと目的を持って勉強して理解したうえで噛み砕いた言葉でしゃべってる感じがすごくあったんです。

「私の子どもたちも、毎日ずっと前を向いて誰ともしゃべらず給食を食べています」

「マスク警察どころか、不織布マスク警察まで出てきています」

「今の答弁、” 黙食なら20時以降もOK ” というメッセージだと理解していいですか?」

「人は不安になると情報を求める。でも総理の発信が少ないので、国民はワイドショーの情報に頼っています」

「顔を上げて、自分の言葉で話して、国民とコミュニケーションしてください」

「国会や議員会館の密、喫煙スペースでマスクを外して話し込んでいる姿。国民にとっては違和感でしかない」

「私たちは7割リモートワークしてくださいと頼んでいる立場。国民のみなさんだって、それぞれ大切な仕事や会議を抱えながらリモートやディスタンスしている」

「特措法の改正は私権の制限を伴うのだから広く詳細な審議をすべき。時間がないというなら、なぜもっと早く国会をひらかなかったのか」

などなど、きちんと追及していましたよ。

見ててだんだんおもしろくなったのがね、伊藤さんが「総理にお聞きします」と指名したうえで質問しても質問しても(again & again)、総理が全ッ然、答弁に立たないんですよ。田村とか西村とか橋本とか平山とか上川とかが次々に出てくるw 

そんなときも、彼女はサッと次の質問にいくか、同じ質問を重ねるか、隣でサポートする女性議員と苦笑いをかわし、時に「総理、たまには答えてよ」とぼやいたりして、全体に淡々としているのです。「こういうリアクションもありなのか」と目をひらかされました。

大声をあげて激高しなくても、いやしなかったからこそ、総理の弱腰が浮き彫りになっていった感があります。「この弱弱しいおじいちゃん総理を与党みんなで守ってるのね」感というかw

国会において、「野党にありがちな「対決姿勢」をどう調整するか?」はすごく大事だとあらためて思いました。
国民のほとんどは無党派層、無関心層なので。

かなり長い質問時間(1時間以上)を割り当てられていたので、質問内容は多岐にわたる内容。

・子どもや若い人の自殺、困窮
・わが国は子どもや若い人への支出がいかに少ないか
少子化問題
・孤独担当大臣新設の提案(エミ註:イギリスには既にいますよね)
補正予算はgo toより再度の現金給付などに使うべきでは
・特措法改正について広い審議を
・オリパラ開催するというが、防疫対策は?
・というか、そもそも現在の防疫対策は?
・ワクチンのスケジュールは?
・国会や議員会館の密状態、どうなの?
・総理の発信能力について

などなど。

「散発的」「議論が深まっていない」などの感想を持った人もいるようだけど、これは党の(そして彼女の)戦い方/見せ方のひとつなんでしょう。

ひとつのテーマを深掘りしていくだけが戦い方ではないということです。複数の議員がそれぞれの役割を担って総合的に良い結果を出せればいいわけで。

今日の彼女は「ながら見」の私も惹きつける、国民目線の言葉の力を持ってたと感じました。また見たいです、この人の質問を。

睦月の十一

●1月某日: NHKおはよう日本」でビッヒ(※BTSが所属する事務所)の特集。年末くらいから各局の取り上げ方がすごい。勝てば官軍ですね‥‥。まんまと録画して見ている私がいるわけだがw 

BTSにハマっておもしろいことには、英語に触れることがとても増えた。彼らは欧米の番組にも出演するし、リーダーのRMは英語ペラペラだし、そうでなくても英語の字幕だけがついている動画も多いからだ。卒業以来、ほとんど初めて英語へのコミット欲が高まり、今日はNHKの時事英語的な番組まで見た私ですw

お昼は、隣町の美味しいカレー屋さんのテイクアウト。夕方、ランニング5.5キロほど。


●1月某日: 月曜日の朝、登校する息子の荷物がびっくりするほど多く、重い。本人もあまりのことに笑いが出てたw ファイティン~! 私は根をつめた作業で朝ごはん食べそこねたまま14時。。。ぐー。。。 

夜ごはんは、あさりの酒蒸し、ブリ刺、鶏の照り焼き、サラダ。夫の買い物により、月曜日からなんだか居酒屋的なメニューに…w


●1月某日: N事務所出勤。作業のち別作業。「1982年生まれキム・ジヨン」の映画パンフレットを借りる。息子、私の読みかけの『韓非子』をぱらぱらとめくって「何じゃこりゃ、1ミリもわからん!」とウケていた。ふと思いつきで書いた連ツイに反応多し。

夜ごはんはハンバーグ、粉ふきいも、ブロッコリー、白菜スープ。典型的なハンバーグ定食ですねw


●1月某日: 義母が親戚に出した年賀はがきが、お年玉くじでなんと1等当選したらしい。30万!!! 「あんたとこもちゃんとチェックしなさいよ」と電話がかかってきましたw 言われるまでもなく、うちは発表日に夫(と息子)がすべてチェック済。今年も切手シートのみでした。みなさんもチェキラ!

息子、スイミングの進級テスト。余裕をもってクリアしてた。おつかれー。夜ごはんは、コロッケ(お惣菜)、豚汁、ちらしずし。

睦月の十 / オンライン授業、積ん読充実

●1月某日: 実家へ。途中、「梅の花」のテイクアウトが美味しそうだったので買っていく。美味しいパンも。母親に「パラサイトおもしろかったよ~」と話すと、見てはいないものの概要を知っていた。韓国映画の浸透度すげーな。

「小学5年生より賢いか」みたいなクイズ番組、最後300万円の問題は「次の6つから木管楽器をすべて選べ」。息子がすらすらと正解するので「ゲームの知識か?マンガか?」と言うと、まさに音楽の授業の知識だった。教科書にも書いてあった。ちゃんと授業を受けてるんだね‥‥えらいね‥‥

夜ごはんは、ゴマアジ、白菜とひき肉のグラタン、手羽先グリル、サラダ。


●1月某日: 福岡市の小学校は土曜授業の日。ほとんどの学校で初のオンライン授業が行われた様子。友だちから聞くに、内容や進め方は学校や学年によってもかなり異なる模様。息子はワクテカタブレットをひらいて参加していたが、全体的に待ち時間のほうがかなり長かった感w 

facebookより)

本日わたしの本棚に仲間入りした2冊です

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●「世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力

BTSのVことテヒョンの愛読書、という帯に惹かれたことは認める。否定できない。がっ! 好きな有名人の愛読書なら何でもいいってわけじゃないことは声を大にして言いたい! 

ぱらぱらと立ち読みしたところ、老子、釈迦、孫子韓非子、またソクラテスサルトルフーコーマルクスショーペンハウアーなどなど、洋の東西や時代を問わず、真の古典・本物の賢人たちの言葉を引いて解説し、私たちの人生に活かしていこうという本なのです。

本物は本物に学ぶってことですね。テヒョンくん、すばらしいよ‥‥。
そしてこの本は韓国のベストセラーでもあるらしい。日本人も知性ある本を読みましょう!!

帳簿の世界史 (文春文庫)

帳簿マニアで歴史好きの私にターゲティングしたとしか思えない本! しかも磯田さんのご推薦ときてる。磯田さんは著書「武士の家計簿」で世に出た人で、この人の歴史観と真摯さは信頼に値します。

嗚呼、貸借対照表損益計算書、連結決算、連結キャッシュフロー計算書、そして有価証券報告書と、財務諸表を作りまくっていた20代の日々よ。

ハンムラビ法典で会計原則が定められていたバビロニア

「ヨーロッパ最大の富豪、メディチ家を支えた会計技術は、なぜわずか一世代で失われたのか」

「オランダ黄金時代を作った複式簿記

「会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち」

など、目次を見るだけで、私の中の “ 複式簿記原理主義 ” の血が騒ぎますw
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こうして、「積ん読コーナー」は充実していくのです‥‥

息子は最近、コロコロコミックスに回帰し、「今月の『消しカスくん』が神だ!」と爆笑していたw 夜ごはんは、カキフライ、鶏のから揚げ、ホタテと野菜のアヒージョなど。

睦月の九 / 二分の一成人式

●1月某日: N事務所出勤。3か月に一度の某報告書の作成、大詰め。インタビューの事前質問シート。夜ごはんは、豚と長ネギと卵の炒め物、白菜の味噌汁など。

おととい手紙を出していた件について、夕方、校長先生から電話あり。

facebookより)

先日こちらにも投稿した二分の一成人式の件は、あのあと校長先生にお手紙を書きました。息子いわく、わが校の今年の二分の一成人式は「自分の年表をつくる」「親にインタビューもする」と。うーんやっぱりその路線なのか。

モヤモヤしたものを抱えたままにするより、伝えたほうがいい。そう、アレです。「クレームじゃなくてコミュニケーション」です!

というわけで、以下のような内容をしたためました。先日の投稿のコメント欄に付しました、広島大学大学院川瀬さんの論考「二分の一成人式」の実施をめぐる現状と課題」も参考にしています。

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二分の一成人式について

●子どもたちが自分自身と向き合い、調べたことや考えたことをまとめて発表したり、友だちの発表を聞いていろいろな子・いろいろな考えがあると知る経験自体は、とても大切な学習機会だと思う

●が、以下のような懸念もしている

・ほぼ強制的にライフヒストリーや家族構成などのプライベートな情報を開示させられる

・↑のような内容を、教室という「空気」が発生しやすい場で考えさせ発表させるのは、子どもの心を誘導する危険があるのでは。客観的に見て酷な環境にある子が傷ついたり、あるいは「自分がもっといい子にならなければ」と思い込む可能性もある

・学校でも各家庭についてはある程度把握しているだろうが、それでも外から見えるのは一部分。特に今はコロナ禍で苦境にあるご家庭の話も聞く(本校内)

●これまでわが校でお子さんの二分の一成人式を参観したお母さんたちの声
(前回の投稿のコメント欄に付したものを簡単にまとめました。年度やクラスによっても内容がだいぶ異なるようなので、担任ではなく校長先生におたよりした旨も)

二分の一成人式を楽しみにしている保護者がいるのも承知しているが、そもそもこの学習の目的は、保護者を喜ばせたり、親子の心の通じ合いの促進ではないはず

●家庭環境など、子ども自身のがんばりではどうしようもないことについて、授業の中で引け目を感じる子がないように支援・配慮をしてほしい。たとえば以下のようなもの

・家庭や家族以外のテーマも例示して、子どもが安心して選択できるように(自分が好きなことや、保育園・幼稚園・学校の思い出、友だちのことなど)

・感謝や感動、前向きのような、一般的な型からはみ出た思いも尊重する(内心の自由を侵さない)

・保護者を喜ばせたり、保護者に見られることが前提のアウトプットではないことを明示(子どもにも保護者にも)

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コロナ禍での先生方の多忙と心労、その中でも子どもたちが毎日元気に学校に通っている様子に感謝していること、そして、いろいろな考えがある中で保護者からのひとつの意見として受け止めてもらえればということも書き添えましたよ。

で、きのう校長先生から電話をいただいてお話ししました。

●本校の二分の一成人式は、文科省の「キャリア・パスポート」というキャリア教育に基づいて行う(※私イノウエは知らなかったけど、2020年度から全国の小中高に導入されたらしい)

●「キャリア・パスポート」とは‥‥自らの学習状況やキャリア形成と向き合って自己評価を行うとともに、主体的に学びに向かう力を育み自己実現につなぐもの。教師は対話的にかかわっていく(ざっくり)

●4年生(二分の一成人式)においては、たとえば自分の好きなこと、得意なこと、できなかったけれどできるようになったこと、将来こんなことをやりたい、それにつながるようなことで、今できることは何か‥‥?などを各自が考える

●家族や家庭について取り扱うのが主旨ではないので安心してください。私もそれは好ましくないと思っている。子どもたちの環境は多様化し、わが校でも外国ルーツの子どもたちが増えてきた。いろいろな配慮が必要だと承知している

二分の一成人式については、全国的にいろいろな問題が指摘されてきた。子どもたちの何人かが素直な気持ちで口にした保護者への感謝が、何となく教室の空気になり、そちらへの流れに偏るようなことも‥‥

●今回もらった手紙は4年生の担任全員で共有した。今年はコロナで参観もほとんど実施できなかったが、保護者の方が学習内容に関心をもっていること、また心配もいただいているのだとあらためて知ることができた。ありがとうございます

●今後も、気になることがあればいつでもご相談ください

 

というわけで、モヤモヤはそこそこに解消し(授業の内容が具体的にわかるのはこれからなので)、とりあえず良いコミュニケーションができたのではないかと思います。
前回の投稿にたくさんのコメントやメッセージをいただいていたので、こちらでもご報告でした!

学校に手紙を書く(申し入れる)なんて‥‥とハードルを感じる方もいるかもしれませんが、こういうことには「慣れ」もかなり関係していて、

モヤモヤを言語化する
 ↓
クレームではなくコミュニケーションする
 ↓
軟着陸させる

という経験を重ねることで、ハードルはかなり下がると思います。私もまだまだ未熟なので修行中ですが‥‥
(もちろん、コミュニケーションとか軟着陸とか言ってられない、断固戦うべきシーンもあると思います)

日常では、「私のとらえ方・気のもちようでノープロブレムにする」とか、「親しい間柄でひとしきり話してガス抜きして気を取り直す」に偏りがちな気がするのですが、「コミュニケーションの質量を高める」方法も大切だと思っています。

 

■noteにもまとめました~

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睦月の八 / BTS、心理的安全性の高いミーティング

●1月某日: N事務所出勤。会計の整理。Tさんから肉まんの差し入れあり。夜ごはんはシチュー。息子「父ちゃんもたまには飲み会に行きたいだろね」と父を思いやるw

2023年大河ドラマの制作発表、なんと〈古沢良太×松本潤〉の『どうする家康』!
松潤が家康って、おったまげすぎて1時間ほど言葉を失ってたんですけど、古沢脚本と磯Pってことでいやがおうにも期待が高まるよねえ! それにしても、NHKの脚本家カードの切り方がえげつない! 

●1月某日: zoom打ち合わせ。またおもしろい案件になりそう。散歩がてら、珍しいパン屋さんで昼食を買う。夫、午後在宅ワーク。息子はクロールで1キロ近く泳いだらしい。夜、BTSのメンバーが最新アルバム「BE」制作について座談会をする動画を見る。30分ほどだったかな、めちゃくちゃおもしろくてまたリピートしようと思う!

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【困難を乗り越えるチーム作り】

質問「メンバーの意見が異なるとき、どうやってまとめていますか?」

「時々意見が異なるときありますよね。そんなときは話し合います」
「そうすれば、たいがい、お?! そっちもいいね、となります」
「理解できたらそれでOK」
「ただ絶対にメールやチャットでは話し合わないようにしてますよね」
「文字だけではお互い誤解が生まれるので」
「そのとおりだね」
「話し合うときはちゃんと目を見て話さないと」
「どのコミュニケーションにも言えることだね」

本当にそうだよね~! 基本のキだけど、大事なことだよね。

 

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良い関係性を長く続けているグループには、必ず良いコミュニケーションがある。
嵐もそんなグループで、その凄みがもっとも発揮されたのが、活動中止を発表したときの会見だったと思う。

BTSは24~29歳の若い青年たちのグループ。
でも、下積み・逆風・成功・バッシングやプレッシャー・世界進出・ワールドスターの光と影‥‥と、相当な人生経験を積んでいる彼らだから、その言葉はとても精錬されている。

ビルボードNo.1ソング「Dynamite」も収録された最新アルバム『BE』は、コロナ禍でワールドツアーがすべて中止になる中で作られた。ソングライティングはもちろん、ミュージックビデオやジャケット撮影に至るまで、これまで以上にメンバー自身が制作にかかわっている。

「今回プロジェクトマネージャーをやってみて、曲を作るのってすごい努力が必要なんだな、とても難しいことなんだなとあらためて気づかされました」
「ほんと、よくやったよ」
「グループプロジェクトは大変だよね」
「新しい手法で満足がいくものを作るためには、メンバーを信頼しないといけないとわかりました」
「テヒョンがすごくクリエイティブで、良いスケジュールを組んでくれて」
「それはみんなが褒めてくれたからです」

この人たちの話、ずっと見てられる‥‥

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先日、おすすめをいただいて読んだ『心理的安全性のつくりかた』という本のことも思い出した。

 

 

 

今の時代、高いパフォーマンスで良い結果を出していくチームの条件とは、メンバーが優秀・リーダーがカリスマ・選択と集中(生産性)・ハードワーク・ノルマと賞罰‥‥のようなものより、
心理的安全性が高いこと 】
だというのです。ポジションや年齢、価値観が違っても、誰でも率直に、安心して話せるチームであること。
そんなチーム作りのために何が必要か‥‥? 良い本でしたよ。おすすめです。

BTS@RollongStone誌インタビュー

うちのバンタンことBTSが、今度ローリングストーン誌の表紙を飾ることになりましてね。発売に先立ってネットで公開されたインタビューがすごくよかったんですよー! シェアさせてください。

●男らしさ、の概念について

「何が男らしいかというレッテルは、時代遅れなコンセプト。それを壊すのが目的じゃないけど、僕らがポジティブなインパクトを与えているならうれしい。僕らはそんなレッテルや制約の必要ない時代に生きているから」
(リーダー RM)

「化粧や明るい色に髪を染めることを好むのは、伝統的な男らしさの概念を否定するこころみ」(同)

●アジア系の人々に対する暴力や差別について

「僕たちのすることや存在自体が、外国人嫌悪などを過去のものにする希望に貢献していると思う。同時に、僕たちの存在が、マイノリティの力を引き出せたらうれしい。そういう意味でも僕たちのアメリカでの活動は意味のあるものだと思う」

「確かに、ゼノフォビア(外国人嫌悪)はある。でも、寛大に受け入れてくれる人々もたくさんいる。僕たちがアメリカで成功を収めたのは、それだけでとても意味のあること」
(RM)

BTSは3/30に、いつもは自撮りとかを上げてる自分たちのTwitterアカウントで、アジア系ヘイトへの抗議の文書を出しています。

愛する人を失った人々に深い哀悼の意を表します。悲しみと怒りを感じています」

「私たちがアジア人として差別に直面した瞬間を思い出します。理由もなく罵声を浴びせられたこと、容姿を馬鹿にされることに耐えてきました。なぜアジア人が英語で話すのかと聞かれたことさえありました」

「こうした理由で憎しみや暴力の対象となることの痛みを言葉にすることができません。私たちが経験したことは、この数週間に起きた出来事に比べれば取るに足らないものです。しかしこれらの経験は私たちを無力感を与え、自尊心を奪うのに十分なものでした。今起きていることは、アジア人としてのアイデンティティと切り離すことはできません」

「この問題について慎重に話し合い、どのようにメッセージを送るか深く考えました。しかし、私たちが伝えるべきことは明らかです。
 私たちは、人種差別に反対します。暴力を非難します。あなたも、私も、私たち皆が、尊重されるべき権利を持っています。私たちは共に立ち向かいます」 
*

●恋愛について。メンバーの誰も、今まで誰かと付き合っていると認めたことはない。「忙しすぎる」というのがオフィシャルな回答だが、この質問が疎ましいか?

「質問を理解するのに苦労した。
 ARMY(※BTSのファンのこと)はダイバーシティな共同体。
 仮に僕らがデートしようが、何をしようが、ある人は受け入れてある人は拒絶するでしょう。彼らは個人なんだから、それぞれの違う考えがあるはずだ」
(SUGA)

●兵役について。昨年、韓国では特例として30歳まで兵役を延期できるという新しい法律ができた。
(※でなければ、今年早々にも、最年長のジンは兵役に行かなければならなかった)

「“君はよくやっているから、もう少し時間をあげよう”と国が言ってくれたような気がする。国の重要な義務だから、召集されるまで、(アーティストとして)できる限りの努力をしようと思っている」

(自分がいない間、グループが6人組になる可能性について)
「淋しい。でも、インターネットを通じて彼らを応援します」
(ジン)
*

●コロナ禍で活動が制限されることについて

「ツアーができなくなったとき、みんな喪失感で落ち込んだ。すごく悲しかった。その気持ちを乗り越えるにはだいぶ時間がかかった」
(ジン)

「Armyが大好き。Armyの声が聴きたい。時間が経つと、ますます恋しくなる」
(ジョングク)
*

●将来について

「このグループの一員でなくなることは考えられない。自分一人で何ができるのか想像できない」

「年をとって踊れなくなった時には、他のメンバーと一緒にステージに座って歌い、ファンと交流したい。それはすばらしいことだと思う。だから、できる限り続けていきたい」
(ジミン)

以上、抜粋おわり。
こういった、(編集可能な)誌面だけでなく、いろんな記者会見やインタビューの映像も見たことがあるけど、彼らはとても率直で雄弁。

彼らは自分たちの影響力の大きさを十分理解したうえで、
(ちょっとでもまちがえば大炎上するし、実際たびたび炎上もしている)
それでもディフェンスに徹したり、口ごもったりすることなく、いつも「自分たちの言葉」で語ってくれる。

だから、彼らが言わないことは、「言えないこと」か「言いたくないこと」なのだろうと尊重したくなる。

彼らの楽曲もパフォーマンスも、彼ら自身のそのときどきの思いを表現したものだし、その姿勢をファンは支持してきた。
言葉とコミュニケーションの力を信じているBTSが好きだし、すごく共感します。

睦月の七 / ズームバック・オチアイ特番「グレート・リカバリーへの道」/ センター試験日本史に「足尾から来た女」の登場人物が

●1月某日: あたたかめ。ランニング4キロほど。

NHK落合陽一の特番を家族で見る。「歴史的に、危機の翌年には 大回復=グレートリカバリーが起きる」というテーマで、これまでの歴史を紹介し、落合陽一台湾のデジタル相オードリー・タンやドイツの“哲学界のロックスター”マルクス・ガブリエルとともに、来たるべき2021年を語る。

これ、危機の翌年に大回復が起きた例もあれば、起きなかった例もあるはずなので、論理的に真じゃないよな~と思いながら見てたんだけど、そこは落合さん本人も承知していたのか「希望しか語らない、という断固たる決意が大事」と最後に言っていたw

日本の敗戦(1945)の翌年のグレート・リカバリーとして、女性参政権と女性代議士の多数誕生を挙げ、コロナ禍のブレイクスルーのひとつを「ジェンダー」と予想していました。そうなるようにがんばろう!

番組で語られた「2021グレートリカバリーへの道」メモ
・自然と対峙せず 自然と共存する
・男が上でも女が上でもなく みんなで「上」へ(オードリー・タン)
・フィジカルの喜びを取り戻す
・民藝?革命

夜ごはんは、鶏の照り焼き、ネギチヂミ、ししゃも、イカと海老のアヒージョ、白菜などの和え物など。息子がチヂミをめちゃくちゃ食べていた。


●1月某日: わたくしの運転でニトリへちょっと買い物に。冷え込んでいる日だが、なぜかスイッチが入ってカーテンを外しちゃ洗い、外しちゃ洗い、洗っては干し、洗っては干し‥‥こういうとき、気持ちよく共働してくれる夫、100満点。

センター試験じゃなくて共通テストの日本史Bを解く。今年は79点で、近年の最高得点。福田英子が出題されてびっくり。「足尾から来た女」で鈴木保奈美が演じていた役だ。

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●1月某日: 書き物いろいろ。合間、ブックオフに本を売りに行ったり。息子、ちょっと前からかかとが痛くなるときがある様子。調べると、どうも成長痛っぽいな。赤ちゃんの頃の写真を一緒に見て、かわいすぎると一緒に悶える。夜ごはんは鶏団子と野菜のスープなど。

睦月の六

●1月某日: 夫、在宅ワーク。ふたりで静かにそれぞれの仕事。お昼はサッポロ一番に野菜とか入れて静かに食べる。ネットワークビジネスとかオンラインサロンとかについて調べて夫に語りかけるが、ふたりともこの手の社会経験が少なくて話が広がらないというw 今日はあたたかい。夜ごはんは「とめ手羽」の手羽をテイクアウト。十数年ぶりに食べた。


●1月某日: N事務所出勤。ちょっとした工事が入って立ち合いも。「ランドセルをおくやいなや」というマンガ的表現そのままに友だちと遊びに行く息子、玄関先でちょっと振り返って「さみしくないよね?」とおどけた様子で言ったのがおもしろかったw 一応気にかけてくれてるのねw 夜ごはんはカレー。久しぶり。

スイッチインタビュー「古沢良太×ヒゲダン藤原聡」の回を録画で。藤原さん、彼がつくる音楽そのままに、とても真面目そうだ。


●1月某日: 美容系の資格の勉強をしている友だちに「練習させて~」と言われてお肌のお手入れをしてもらった。気持ちいい‥‥。こういうサロンによくある、すべての思考を無力化するようなBGMが流れていたが、たまたまゆうべ早く寝ていたので、どーでもいいことも含めて考え事がはかどったw 

帰宅後、めんどくさい件が発生して友だちに愚痴ったり。夜はおうち焼肉! 焼き肉のタレに大根おろしを大量にぶちこむのが我が家流なのだが、息子10才もついに「この大根おろしが最高だわ~」と目覚めるw

 

睦月の五 / テレビたくさん見る / 「パラサイト~半地下の家族」の衝撃

●1月某日: 雪だし感染者も増えているし、ステイホームの三連休。息子は1日目はベランダで、2日目は義実家の庭で雪だるまづくり。どちらもなかなか立派なものができあがっていた。というか体力が立派。つきあった夫は疲労困憊になっていた。

私は1日目はライフワーク(笑)の紅白の感想記事を書き、2日目はじっくり読書‥‥のはずが、録画しといた「パラサイト半地下の家族」を見始めたら大変なことに。首根っこつかまれて2時間半一気に見たのは当然として、あまりの衝撃でほとんど丸2日間余韻が冷めなかったw いやーすごい映画だった。感想はこちらに書きました

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他にも、お正月恒例のタモリ鶴瓶の特番(今年はコロナでロケはなくスタジオにて。このフリートークがめちゃ楽しい)とか、カマキリ先生とか、出川の充電旅とか、テレビいろいろ。あ、「孤独のグルメスペシャルがめちゃよかった! すべてが美味しそうに見えた。最初と最後がなんとライブだったんだけど、花火が上がった後、最後の最後に年越しそば→天丼を独りでかっくらって顰蹙を買う井の頭‥‥という画が良かったw すごく引きで映してるのに、表情がくっきりわかる。松重豊の顔面力のたまもの。

美味しいものもいろいろ食べた。もつ鍋、ゴマアジ、白菜とホタテのあんかけなど。


●1月某日: N事務所出勤。定例のミーティングで、年末からあたためていた話を少し。おおむねポジティブに受け止められた気はする。ここからだが。

夜、zoomでとある講座を受ける。とてもおもしろかったんだけど、実は本筋から離れたある話に私の好奇心が激しく反応していたりw 

で、その間に、私からの激推しを受けた夫が「パラサイト」を見始めていて「どうしよう、ちょっとだけと思ったのに止まらない~~~あと1時間以上ある~~~」とかっぱえびせん状態になっていたw 雨が上がったあたりから一緒に見る。パラサイトについてはfacebookにもさんざん書いたよ。熱い反応もいろいろ。

夜ごはんは夫が仕込んでおいたロール白菜。副菜も白菜で、小松菜やシメジのオイル蒸し。