睦月の十二 / 伊藤たかえ議員質問
●1月某日: N事務所出勤。もうすぐインターン生が来ることもあり、水回りの掃除に力を入れたり。帰り、近くの小料理屋さんが外に机を出してお弁当を売っていたので買ってみる。夜はオンライン講座シリーズ、今年初。ゲストがすてきな大人の女性でよかったー。以下のメモを書いたりして思わず夜更かし。国会の質疑の感想だけどたくさんリアクションをもらった。こういう話を共有できるのがSNSのいいとこですね。
(facebookより)
国会での伊藤たかえ議員の質問についてメモを置いときますね。思いつくままの殴り書きです‥‥
一言で言うと、「コミュニケーションへの意思」を感じたんですよね。
1.質問相手(首相、大臣、官僚等)
2.質疑を見ている国民
両方とコミュニケーションする意思。
私は途中から見て、けっこう「ながら見」もしてたんですけど、言葉がスッと入ってくるんです。
アナウンサー出身なのかな? 声や滑舌がいい、抑揚のつけ方がうまいのもあるけど、言葉の選び方がうまく、一文が短くわかりやすく、「いかにも専門用語」「いかにもなポジショントーク」でしゃべらないから、とても聞きやすいんですよ。あと論旨がとても明快で、相手の答弁をその場で咀嚼して次の質問につなげるのもうまい。
自分の言葉、しかも国民目線の言葉でしゃべるので、大臣や総理が「官僚が書いた、仰々しいけど中身のないペーパー」みたいな答弁をすると、噛み合ってなさがすごくハッキリするんですよね。これはめちゃくちゃ発見でした。
いや、国会の質問と答弁は大抵の場合噛み合わないんですけど^^;
質問側(野党)が難しい言葉でしゃべるとただでさえ一般の国民にはわかりにくいところ、さらに質問者が激しく責め立てると、その「怒ってる・責めてる」ニュアンスだけが入ってきて、見ていてしんどくなる人が多いと思うんですよね。
それは国民の政治リテラシーが足りないからでもあるんでしょうけど、現実的に足りてない以上、野党側も何か手を打たなきゃいけないわけで。
もちろん、単に「易しい言葉」で話せばいいってもんじゃなくて、ちゃんと目的を持って勉強して理解したうえで噛み砕いた言葉でしゃべってる感じがすごくあったんです。
「私の子どもたちも、毎日ずっと前を向いて誰ともしゃべらず給食を食べています」
「マスク警察どころか、不織布マスク警察まで出てきています」
「今の答弁、” 黙食なら20時以降もOK ” というメッセージだと理解していいですか?」
「人は不安になると情報を求める。でも総理の発信が少ないので、国民はワイドショーの情報に頼っています」
「顔を上げて、自分の言葉で話して、国民とコミュニケーションしてください」
「国会や議員会館の密、喫煙スペースでマスクを外して話し込んでいる姿。国民にとっては違和感でしかない」
「私たちは7割リモートワークしてくださいと頼んでいる立場。国民のみなさんだって、それぞれ大切な仕事や会議を抱えながらリモートやディスタンスしている」
「特措法の改正は私権の制限を伴うのだから広く詳細な審議をすべき。時間がないというなら、なぜもっと早く国会をひらかなかったのか」
などなど、きちんと追及していましたよ。
見ててだんだんおもしろくなったのがね、伊藤さんが「総理にお聞きします」と指名したうえで質問しても質問しても(again & again)、総理が全ッ然、答弁に立たないんですよ。田村とか西村とか橋本とか平山とか上川とかが次々に出てくるw
そんなときも、彼女はサッと次の質問にいくか、同じ質問を重ねるか、隣でサポートする女性議員と苦笑いをかわし、時に「総理、たまには答えてよ」とぼやいたりして、全体に淡々としているのです。「こういうリアクションもありなのか」と目をひらかされました。
大声をあげて激高しなくても、いやしなかったからこそ、総理の弱腰が浮き彫りになっていった感があります。「この弱弱しいおじいちゃん総理を与党みんなで守ってるのね」感というかw
国会において、「野党にありがちな「対決姿勢」をどう調整するか?」はすごく大事だとあらためて思いました。
国民のほとんどは無党派層、無関心層なので。
かなり長い質問時間(1時間以上)を割り当てられていたので、質問内容は多岐にわたる内容。
・子どもや若い人の自殺、困窮
・わが国は子どもや若い人への支出がいかに少ないか
・少子化問題
・孤独担当大臣新設の提案(エミ註:イギリスには既にいますよね)
・補正予算はgo toより再度の現金給付などに使うべきでは
・特措法改正について広い審議を
・オリパラ開催するというが、防疫対策は?
・というか、そもそも現在の防疫対策は?
・ワクチンのスケジュールは?
・国会や議員会館の密状態、どうなの?
・総理の発信能力について
などなど。
「散発的」「議論が深まっていない」などの感想を持った人もいるようだけど、これは党の(そして彼女の)戦い方/見せ方のひとつなんでしょう。
ひとつのテーマを深掘りしていくだけが戦い方ではないということです。複数の議員がそれぞれの役割を担って総合的に良い結果を出せればいいわけで。
今日の彼女は「ながら見」の私も惹きつける、国民目線の言葉の力を持ってたと感じました。また見たいです、この人の質問を。