BTS@RollongStone誌インタビュー

うちのバンタンことBTSが、今度ローリングストーン誌の表紙を飾ることになりましてね。発売に先立ってネットで公開されたインタビューがすごくよかったんですよー! シェアさせてください。

●男らしさ、の概念について

「何が男らしいかというレッテルは、時代遅れなコンセプト。それを壊すのが目的じゃないけど、僕らがポジティブなインパクトを与えているならうれしい。僕らはそんなレッテルや制約の必要ない時代に生きているから」
(リーダー RM)

「化粧や明るい色に髪を染めることを好むのは、伝統的な男らしさの概念を否定するこころみ」(同)

●アジア系の人々に対する暴力や差別について

「僕たちのすることや存在自体が、外国人嫌悪などを過去のものにする希望に貢献していると思う。同時に、僕たちの存在が、マイノリティの力を引き出せたらうれしい。そういう意味でも僕たちのアメリカでの活動は意味のあるものだと思う」

「確かに、ゼノフォビア(外国人嫌悪)はある。でも、寛大に受け入れてくれる人々もたくさんいる。僕たちがアメリカで成功を収めたのは、それだけでとても意味のあること」
(RM)

BTSは3/30に、いつもは自撮りとかを上げてる自分たちのTwitterアカウントで、アジア系ヘイトへの抗議の文書を出しています。

愛する人を失った人々に深い哀悼の意を表します。悲しみと怒りを感じています」

「私たちがアジア人として差別に直面した瞬間を思い出します。理由もなく罵声を浴びせられたこと、容姿を馬鹿にされることに耐えてきました。なぜアジア人が英語で話すのかと聞かれたことさえありました」

「こうした理由で憎しみや暴力の対象となることの痛みを言葉にすることができません。私たちが経験したことは、この数週間に起きた出来事に比べれば取るに足らないものです。しかしこれらの経験は私たちを無力感を与え、自尊心を奪うのに十分なものでした。今起きていることは、アジア人としてのアイデンティティと切り離すことはできません」

「この問題について慎重に話し合い、どのようにメッセージを送るか深く考えました。しかし、私たちが伝えるべきことは明らかです。
 私たちは、人種差別に反対します。暴力を非難します。あなたも、私も、私たち皆が、尊重されるべき権利を持っています。私たちは共に立ち向かいます」 
*

●恋愛について。メンバーの誰も、今まで誰かと付き合っていると認めたことはない。「忙しすぎる」というのがオフィシャルな回答だが、この質問が疎ましいか?

「質問を理解するのに苦労した。
 ARMY(※BTSのファンのこと)はダイバーシティな共同体。
 仮に僕らがデートしようが、何をしようが、ある人は受け入れてある人は拒絶するでしょう。彼らは個人なんだから、それぞれの違う考えがあるはずだ」
(SUGA)

●兵役について。昨年、韓国では特例として30歳まで兵役を延期できるという新しい法律ができた。
(※でなければ、今年早々にも、最年長のジンは兵役に行かなければならなかった)

「“君はよくやっているから、もう少し時間をあげよう”と国が言ってくれたような気がする。国の重要な義務だから、召集されるまで、(アーティストとして)できる限りの努力をしようと思っている」

(自分がいない間、グループが6人組になる可能性について)
「淋しい。でも、インターネットを通じて彼らを応援します」
(ジン)
*

●コロナ禍で活動が制限されることについて

「ツアーができなくなったとき、みんな喪失感で落ち込んだ。すごく悲しかった。その気持ちを乗り越えるにはだいぶ時間がかかった」
(ジン)

「Armyが大好き。Armyの声が聴きたい。時間が経つと、ますます恋しくなる」
(ジョングク)
*

●将来について

「このグループの一員でなくなることは考えられない。自分一人で何ができるのか想像できない」

「年をとって踊れなくなった時には、他のメンバーと一緒にステージに座って歌い、ファンと交流したい。それはすばらしいことだと思う。だから、できる限り続けていきたい」
(ジミン)

以上、抜粋おわり。
こういった、(編集可能な)誌面だけでなく、いろんな記者会見やインタビューの映像も見たことがあるけど、彼らはとても率直で雄弁。

彼らは自分たちの影響力の大きさを十分理解したうえで、
(ちょっとでもまちがえば大炎上するし、実際たびたび炎上もしている)
それでもディフェンスに徹したり、口ごもったりすることなく、いつも「自分たちの言葉」で語ってくれる。

だから、彼らが言わないことは、「言えないこと」か「言いたくないこと」なのだろうと尊重したくなる。

彼らの楽曲もパフォーマンスも、彼ら自身のそのときどきの思いを表現したものだし、その姿勢をファンは支持してきた。
言葉とコミュニケーションの力を信じているBTSが好きだし、すごく共感します。