葉月の四 / 遅い夏休み始まる

●8月某日: 今日は終業式。息子小4の下校時間に合わせて仕事から帰っていると、ちょうど通学路を友だち数人と歩いてきてるところでした。私の顔を見ると、喜色満面で「終業式、めっちゃ短かった!」「6分!」「テレビ!」と口々に教えてくれる子どもたち。うんうん、コロナ以前の終業式は長すぎたんだよね‥‥ 

同時に、平和学習も10分だけだったとのこと。とはいえ、例年は8月6日(9日)は登校していなかったわけで。「学期中(7月)に45分学習」 vs 「当日に10分学習」 ファイッ!!

夕方、どんぐり文庫へ。おはなし会はやっぱりまだ休止中で、月2回、ひとり30分くらいの目安で貸し借りだけ。半年ぶりくらいかも~! なつかしいK田さん、なつかしいおうち、サクも言葉少なに味わってた。お庭でつかまえたかたつむりや、さなぎになった青虫たちもいたよ。いろいろお話して、本を借りて帰る。夜ごはんは皿うどん


●8月某日: 夫と息子、朝7時半に家を出て義実家へ。私、ランニング6キロ。そうじと片付け。昼下がり、夫と息子、甥姪っ子をピックアップして帰って来る。今夜はうちにお泊り。夜ごはんはコロッケ、チャーシュー、フライドポテトなど。子どもたち盛り上がる。

寝かせてから夫と『MIU404』の録画見たけど、子どもたち23時近くまで暗い中でこそこそしゃべってたもよう。うむうむ。

葉月の三 / 出口治明さんオンライン講義

●8月某日: N事務所出勤。月例ミーティング。夜、とある失敗に気づいてフォローにあたふた。「寝ちまえ、寝ちまえ、寝て起きれば別の日だ」と、『百日紅』(杉浦日向子)のお栄の言葉を思い出しながら、早く寝る。

●8月某日: 軽いのから始めて汗だくになるまでおうちワークアウトしたりして気分を上げる。池永さんのインタビューの仕上げ、新しいインタビューの聞き起こしなど。夜ごはんはドライカレー。

facebookより)

BSが映らない我が家。出口さんのお話はいろいろなところで聞いたり読んだりできるけど、大学生たちとのやりとりがどうしても見たくて、オンデマンドで購入して視聴! 大学生と一緒に勉強させていただきました! 

 

NHK「最後の講義「大学学長 出口治明」」

 

日本のこの30年間の低迷の原因、 ①男女差別(ジェンダーギャップ121位) ②ダイバーシティ(多様性)がない ③勉強不足(低進学率、社会人になると労働時間長すぎ) 

‥‥という出口さんの説明は、私にはすっかりおなじみなのですが、ここで生まれつき障害があり、車いすで暮らしているという若者からの質問。

「日本はインクルーシブ(包括的)やダイバーシティという言葉が先行して、実態は進んでいないんじゃないか?」

出口さんは、IBMで研究開発をしている全盲の方の例を伝えるとともに、

「日本ではまだまだ男女差別やハンデをもつ方への差別が多くある」

と認識を示し、哲学者ベーコンの「知識は力である」という言葉を引用して、「そういう(差別の)事例がたくさんあることをみんなが知っていくことから。知識を力にして前に進もう」と回答。学生さんたち、みんな頷いていました。

 
●「権力をもつ人たちが、性暴力・ハラスメントなど自分たちの加害性を認識するにはどうしたらいいか?」

この質問も良かったなー。問題意識をもっていること自体が頼もしいよね。

 
●「日本は低迷しているとはいえ、相対的にはまだ上のほうにいる。もっと発展して上を目指さないといけないのか?」

これですよね。この答えは、現状維持に甘んじがちな私たち中年こそ噛み締めたいところ。私たちはひとえに将来世代のため、もっとがんばらないといけないのです。

葉月の二 / 唐津へ

●8月某日: 唐津へ。すごく久しぶりの虹の松原の規模に歓声をあげつつ、お昼は唐津バーガー。ソーシャルディスタンスで並んで注文して、車の中で待っているとお店の人が持ってきてくれる。食べるのも車内。家族連れやライダーなどお客さんは多い。

その後、割と最近リニューアル(?)した唐津シーサイドホテル。すったもんだあったが無事にチェックインし、ビーチへ。今年も海に来られた、うれしい。意外に波が高い! プールもとてもいい感じで、たくさん泳ぐ。

夜は、ウィズコロナでのビュッフェを初体験。マスク、手袋着用でとる。もちろんすべてがあらかじめ小皿に取り分けられているか、スタッフがサーブしてくれるか。いろいろ大変だけどホテルの人たちはホスピタリティあふれてる。イカ刺、オマール海老、焼きしゃぶ、手羽餃子、トムヤムクンなどなど美味しかったー。グラスワインも超おいしかった。

●8月某日: がんばって早起きして7時にビュッフェ。朝のメニューもとても美味しい。しかしいかんせん、ゆうべから胃腸がまだあまり空いてない~! 

急いで準備し、車で送ってもらって東唐津駅から天神へ。鈍行(しかない)でのんびり、8時台の電車はすいていて、座っていくことができた。10時半から、議員さんたちとお母さんたちの意見交換会。Oさんとお茶して帰る。

夫と息子は今日も泳ぎ、呼子で海中船?にも乗って、楽しんで帰ってきた。夜は、美味しい豚肉を焼いたのや干しタケノコの煮物を肴に飲む。

BTSからPLANETS Schoolへ

2020年に起きたこと。BTSを好きになった。ご多分にもれず、ステイホーム中に見事にハマった。

でも私は、これまで嵐やSMAPが好きだったのだ。ジャニーズ事務所のタレント全般といってもいい。10年前、赤ん坊との日々に疲弊していたころ、テレビをつければきらきらした姿を見せてくれる彼らにどんなに慰められたか。

心情的に、彼らとは長い付き合いだ。今でもたっぷり情はある。だから、BTSの沼に浸れば浸るほど「なぜ、世界のポップスターになったのが彼らではないのか」「日本からBTSのようなグループがあらわれないのはなぜなのか」と考え込まずにもいられないのだった。

BTSの魅力を語ろうとするとただでさえ貧弱な語彙が壊滅するのだが、とにかくかっこいいのだ、曲もビジュアルもMVも。そしてうまいのだ、歌もダンスもラップも。あんなに激しく踊り、めまぐるしくフォーメーションチェンジしながら、音源とほぼ変わらないクオリティで歌うなんて信じられない。

「レベルが高い」というのは自由につながるのだとつくづく思った。たとえば鶏肉と卵を与えられたとき、私なら親子丼一択に縛られるが、栗原はるみなら五つや六つのレシピがすぐに思い浮かび、その中にはオリジナルのアイデアもあって、鼻歌を口ずさみながらでも美味しく作れるだろう。技術の習熟は選択肢を増やし、余裕を生むのだ。

BTSにはハードでシリアスな楽曲からコミックソングまで幅広いレパートリーがある。一糸乱れぬパフォーマンスができるし、一曲に対して両手の指では数えきれないパフォーマンスもある。今年のスマッシュヒット「Dynamite」も、音楽番組で披露されるたびに、大胆な演出から細やかなアドリブまでさまざまな違いがあって、片時も目が離せない。

日本のアイドルグループが歌番組に出演するとき、「ダンスを見せるなら歌は音源を流す。歌を聞かせるなら踊らない」ということも少なくない。それに慣れきっていた私には、BTSのパフォーマンスはあまりに眩しい。とても自由で余裕があり、芯から楽しんでいるように見える。圧倒的な実力のなせるわざだと思う。

今世紀に入り、K-POPがより大きな市場を求めて海外展開を本格化させた時期、日本では音楽番組の減少に伴って、アイドルが他分野のテレビ番組へと進出していった。CDのリリースやコンサートツアー等は変わらず行われたが、同時にドラマに主演し、バラエティ番組で芸人と絡み、情報番組のMCやリポーターをつとめるようになった。

SMAP時代の中居正広は、「アイドルとは」という質問に対して「一流のしろうと。一流の二流」と回答している(※1)。私も長いこと、そのようなアイドルの解釈に疑いを持たなかった。でもBTSを知って思う。なかなかしんどいのではないだろうか、どの現場でも「二流でOK」ということになっているのは。

BTSにジンというメンバーがいる。他の六人が歌やダンス、あるいはラップの高い才能をかわれて事務所に入った中で、最年長の彼一人はすべてにおいて初心者だった。パフォーマンスでは端の位置にいることが多く、「デビュー後しばらくは自分を愛することができなかった」と語ったこともある(※2)。だからこそ、彼自身も制作にかかわったソロ曲「Epiphany」の詞は多くのファンの胸を打った。
「この世界で愛すべき存在は自分自身」
「完璧じゃないけれどとても美しいもの」
今ではジンが中心に立つパートも増え、その伸びやかな歌声はBTSの魅力のひとつとして広く認知されている。一流のパフォーマンスに至るまでに彼が費やしたエネルギーを想像し、敬愛するファンは多い。

自暴自棄、大人への不信感、傷つくとわかっていながら求める気持ち‥‥。BTSが歌う若者の普遍的な感情は、ジンのように折に触れて率直に語られる彼ら自身の心情に裏打ちされて、聞き手の心に届いてきた。2018年、ユニセフと組んだ「Love yourself」キャンペーンや国連でのスピーチ(※3)も、その延長線上にある。

今年、BTSの所属事務所がBLMの活動に1億円を寄付すると、ARMYと呼ばれるBTSのファンダムが数日のうちにクランドファンディングで同額を集め、同じように寄付したことが話題になった。BTSが積み重ねてきたメッセージが、ファンを社会的な問題と接続したのではないかと思う。

実のあるメッセージ性でファンとつながっていたアイドルグループと言えば、思い浮かぶのはSMAPだ。「かっこ悪い一日をがんばりましょう」「すべてが思うほどうまくはいかないみたいだ」などの歌詞や、長髪やモヒカンなどのヘアスタイル。当時、SMAPが打ち出した自由で等身大なアイドル像はとても新鮮だった(バラエティやドラマへの積極的な進出も、その一部だったわけだが)。

メンバーの脱退、女性アイドルとの結婚、警察沙汰など、SMAPにはキャリアの初期からさまざまな「事件」もあったが、そのたびに自身の冠番組やインタビューを通じて彼ら自身の言葉が伝えられた。今でも、月曜22時50分ごろになると、タイムラインには「#復興に向けて手を繋ごう」「#義援金にご協力お願いします」などのタグがあふれる。SMAPが番組で被災地への支援を呼びかけていた時間帯に、ファンがつぶやき続けているのだ。

同じ事務所の嵐も自分たちの言葉をもったグループで、活動休止の発表の際は、生放送の記者会見で彼ら自身が仔細な説明を行った(※4)。長年の活動からはメンバー同士がフラットな関係であることもうかがい知れ、活動休止も十分な話し合いを通じて至った結論だというのが世間の大方の理解だと思う。

しかし、SMAPは最後には一言も事情を語ることなく解散し、嵐は昨年、政治家たちと並び天皇皇后を仰いで万歳三唱したり、官邸のSNSに登場したりした。私はこれまで、彼らから言葉を奪い権威と近接させるプロダクションや業界を嫌悪し、悪びれもせず彼らを利用しているように見える政治権力に憤ってきた。ポップカルチャーから市民性が減じていく気がしていた。近年のジャニーズ事務所は、ネット戦略に本腰を入れ、歌やダンスのパフォーマンス向上にも努めているようだが、それだけで本邦からBTSが生まれるとは思えない‥‥。

BTSのごときポップスターが日本から生まれればとは今も思う。でも、一番の願いは「私たちを励まし楽しませるために日々尽力しているアイドルたちが、自分の言葉を持ち自分の表現を追求し、彼ら自身を愛せる仕事をできますように」。そのためには、受けとめる側である私たち自身の成熟もまた、必要なのではないか。

そんなことを考えていた秋の日、ふと思い出したのが、やはりステイホーム期間に付箋をつけながら読んだ「遅いインターネット」だった。

BTSという国外のポップスターを好きになって胸中に抱いたもんやりとした思い。それは「今・ここ・私」の相対化につながったと思う。こんなとき、140字以内のフォーマットで反射的に吐き出すのではなく、考えて整理してアウトプットできるようになりたいと思った。

10月にplanets clubに入会し、そして年末。SNSBTSの、また活動休止が迫る嵐の露出を随時チェックしながら、スローに読む・書く・考えるの訓練のひとつとして、この原稿に取り組んでいる私なのである。


bit.ly/planetsclub

(※1)NHK「プロフェッショナル仕事の流儀 第161回「挑み続ける5人のすべて SMAP」2011年10月10日放送 

(※2)VLive 2018年9月5日 https://www.vlive.tv/video/87662

(※3)2018年9月24日 Generation Unlimited開会式(第73回国連総会における、国連児童基金UNICEF)のパートナーシッププログラム)

(※4) 2019年1月27日

 

 

 

葉月の一 / 涼子さんインタビュー

●8月某日: 涼子さんのインタビュー@てらこや「あそび」。てらこやは2度目の訪問。これまでインタビューしたキョウコさんやみどりさん、おさ先生、他にも何人かの知人友人もつながる、すてきな場所である。若い人のお話を聞けてとてもとてもよかった~! 楽しかった。

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夜ごはんは、鶏むねのピカタ、ホタテのパスタ、糸こんのチャプチェふうなど。

文月の十一 / PTAについてミニインタビュー/「女帝」の斎藤美奈子さんによる書評

●7月某日: 薬膳カレーをいただきながらおしゃべりついでにインタビュー。PTAや学校のことなど。噂に聞いてた通りすてきなお店だった。夜ごはんは、いただきものの牛タン! ニラとじ、春雨サラダなど。

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『女帝 小池百合子』さすがの書評。この本の作者・石井妙子の人物ノンフィクション集は、以前私も読んだことがある。そのときの違和感を、余すところなくキッパリと書いてくれた。

硬質な文章で書いてあるけど基本的にゴシップなんだよね。好奇心をそそるし本質を突く部分もあるけど、ゴシップを正統な評伝のように読むのは違うし危険。小池百合子なんて、ちょっと柔和なお面をかぶったバリバリの極右だと思ってるし彼女の政界の泳ぎ方を見ていると強い権力志向も感じるけど、だからってルッキズム(見た目差別)やミソジニー(女性蔑視)で論じちゃだめだ。以下、斎藤美奈子の書評より抜粋。

「自らのアザのコンプレックスと、美人の従妹への対抗心が今日の小池百合子を作ったといいたいのだろうか? こんなストーリー(しかも憶測に基づく)って、昭和30年代の少女マンガだよ。てか、少女マンガだってここまで嫌らしくはない。美醜に異常にこだわっているのは、小池ではなく著者ではないのだろうか。「女にとって容姿は人生を左右するほど決定的な要因なのだ」といわれているようで、非常に気分が悪いです」

「ヒラリーであれ、サッチャーであれ、女性の政治家(権力者)は、必ず「悪い噂」を立てられます。これは古今東西の鉄則です」

「攻撃の内容は「出世のためには何でもした」「男をたぶらかした」「女を使ってのし上がった」「もともと淫乱な女だった」などなど。女が権力をもつと国が滅びる、というわけです。『女帝 小池百合子』も、この法則にのっとっていると判断せざるをえません」

「こういう本は、女性の政治家をますます出にくくさせる。政治家として成功したら、過去をほじくり返され、顔のアザのことまで言われ、スカートの長さを論難され、男に媚びてのしあがったと言われるんだ……と思ったら、だれが総理大臣を目指そうと思う?」

 
本文、長いけど読む価値あり。

http://www.gendaishokan.co.jp/article/W00154.htm

文月の十 / 自作マンガにもコロナが

●7月某日: 午前中から昼にかけて熱暑だったけど、みるみるうちに曇り、やがてすごい雨。やきもきして窓の外を見るも結局やまず、スイミング休む。クラスの開始時間ごろからすっきり夕焼けになった‥‥。ま、そんな日もあるよね。

夜ごはんはうな丼!! お吸い物。

Eテレスイッチインタビュー、初めて見た浪曲師の玉川奈々福さんがすごくすてきだった。声や芸ももちろんすてきだけど、おしゃべりのときのちょっとした語彙なんかがさすが話芸の人って感じでいちいちしびれる! お相手は周防正行監督。


●7月某日: N事務所出勤。週明けにかけてインタビューとイベントがいくつかあるので検討事項多し。あつ森、この夏二度目のアップデート。花火大会があるんだってー! 夜ごはんは、豚と野菜のみそ炒め。春雨とオクラなどのサラダ。ポテサラも。息子小4が描いてるマンガがいい。5月ごろから、コロナについてもちょいちょい言及。

(facebookより)

息子小4、幼稚園時代からの楽しいヒマつぶしのひとつにマンガ描きがあります。いつからか、作風はもっぱら「コロコロコミックギャグマンガ」。最近はバトル要素が入ったり、急に鬼滅ふうの美形になったりw 
とりたてて創作の才能は感じませんが(笑)、「今、こういうのが好きなんだな」「こういう見方をしてるんだな」とわかるので親としてはおもしろいのです。

5月ごろから、新型コロナのネタも出るようになってきまして。


・【新コロ感せんぼうしのため、けっこんしきが二年えんちょうされた】

オリンピックはとりあえず1年延長なのに、「2年延長」というところに、彼の批評性を感じますw

・【近。(コロナに)感せんするぞ!!】

マスクなしで30cmは、確かに近いw

子どもたちが「地震ごっこ」や「津波ごっこ」をする姿は震災後の避難所などでも多く報告されたそうですね。精神科医臨床心理士によると、子どもの心の表現であり、「トラウマティック・プレイ」といって自己治癒の試みなのだそうで。

子どももすっかり「ウィズコロナ」の生活なので、このマンガもそういったメタ認知のひとつなんだろうなと思います。心の表現は大切。ただし、子ども同士で自警団になったり、いじめや差別が起きないように、大人が見守らなきゃいけないですよね。

文月の十 / 出口治明×藻谷浩介オンライン対談

●7月某日: 9時前から、雨に降られながらランニング7km。思い立っておふろの大掃除。いや中掃除くらいかな。4連休もあったので、なんか「まともな」こともしようというマインドがはたらいた感w 夜、あつ森してたら、30分ほどの間にサソリが2度も出てきた! 都度、コントローラーを息子に渡して捕獲してもらうw 寝ようとしたら、豪雨がすぎて寝つけず‥‥。夫も同様。子どもはぐーぐー。


●7月某日: 雨が降り続く。断続的に強まる、そのいちばんひどいときに、買い物(徒歩)中に当たってしまった感。びっしょ濡れになりながら夫の誕生日プレゼントを買って帰る。日本のウイスキーがいいなと思って、倉吉の7年もの。とても美味しい!(←さっそく自分も飲んでいる)。夜ごはんは、ニラ豚、もやしときゅうりの和え物、オクラとインゲン。


●7月某日: N事務所出勤。藻谷さんのセミナー(ウェビナー)見終わる、おもしろかった。やはり蒙をひらかれるところがある。「ネタニエフ(イスラエル)と安倍はタイプがちょっと似てる」とかw 「みんなが東京に集まるのは思考停止、見栄、そしてピンハネする側にまわれるから」。ヨガするわけじゃないけどヨガマットを注文。夜ごはんは、茹で鶏、そのゆで汁を使った野菜スープなど。

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文月の九 / Mステ3時間半スペシャル超長い感想

●7月某日: 未明、すごい豪雨と雷。蚊とも戦う。午前中には上がり、畑の野菜を収穫。午後、辞去。夜はホタテのバター焼き!めちゃうま! ニラチヂミ、きゅうりの肉巻き、うるめいわし、もやし酢など。Mステスペシャルをざっと見。

facebookより)

昨日のMステ3時間半スペシャルを、早送りしながらざざーっと録画で見ました。本邦の現在地点を知る素材。とても勉強になります‥‥。

嵐がテレビ初披露した『IN THE SUMMER』にぐっときた。立ち位置を変えると、こうも表現が変わるんだね!
YouTubeチャンネルを開設しサブスク解禁したことによる変化。曲がいいのはもちろん、トラックは洗練されてるしボーカルの音の立ち方がすごい。処理がすごくて誰の声かわからなくなるほど(笑)。

つまりいわゆる “ジャニーズ臭さ” を最大限に消している。ダンスもすごいがんばってた。‥‥と思ったら、あのダンスはMステ用の特別ver.で、Official MVでは全然踊ってなかった。あらら?

前回のシングル『Turning up』を最初に見たのもテレビの音楽番組での披露だった。というか昨年末の紅白だったw そのときも本当にぐっときて泣きそうになったんだけど、昨日とは種類が全然違って、『Turning up』は2019年ぽくチューニングされていても従来の嵐の曲だった。

ジャニーズの大御所かつトップセールスを誇るアーティストであり、しかもJ-POPシーンのメインストリートを少なくとも10年走ってきた。サビ部分でまさに「Turning up with the J-POP」という詞があり、しかもそこの振付がもう本当に、めちゃくちゃダサい。いやとっても可愛いんだけどね。

あの曲には「ガラパゴス化した日本で、世界基準ではなかなかダサいJ-popを、誇りを持って全力で楽しんでるよ!」っていう自負が感じられて、それはそれですごく立派な在り方だと思ったしファンへの「寄り添い」を感じた。実際に私もそのダサ可愛いJ-popで長年楽しませてもらってきたからね。あの曲のゴキゲンさは感動的だった。

 
そしたら8か月ぶりのニューシングル『IN THE SUMMER』。

‥‥完璧にサブスク前提にしてるやん!
ジャニーズもJ-popも振り切ってるやん!!という(笑)www

思わず(笑)のあとに草3つつけちゃうくらい、劇的にアップデートされてた。

そうだよね。みんなサブスクで流し聴きするんだもん。世界のトップオブトップミュージシャンたちと一緒に流れて遜色ない音楽をやろうというのが彼らの意思なんだね。

 
いやはや、さすが嵐。めちゃめちゃクオリティが高いのよ。
予算も人材も潤沢なんだなーと感じさせる。歌詞が、コロナ前提なんだけど、声高にメッセージを押し付けてこない、抑制的な感じなのもとてもいい。しかも全然無理してるふうがなくて、5人も本当に楽しそうだしね。すごい。

これはこれで超感動。
だって今年で活動休止するのに(五輪が延期になっても休止の方向は変わらないと聞いてるよ)、こんなに「前に進んでる」曲を出すなんて。
おじさんたちが一生懸命踊ってるのも本当にさ‥‥。涙。私もがんばるよ(←これ! これだよ! アイドルの意義!!)

 
米津玄師が提供した『カイト』は気持ち悪かったし、2018年の紅白歌合戦での飯館村の取材がひどかったし(私は忘れない!!)、祝典で天皇陛下ばんざいしたり官邸をたずねる様子が安倍のTwitterに載ったりと、最近引くことが多すぎたので、『IN THE SUMMER』にはマジで救われた。みなさん聞いてみてね。コメ欄に貼ります。

米津さんにしても、『カイト』は気持ち悪いし『パプリカ』もいまいち‥‥だったのに(個人の感想です)、『感電』はめちゃくちゃいいもんね。やっぱり官製芸術がいかにダメなのかわかるよね。

 

わかんないのが初めてパフォーマンスを見たSixTONESで、ジャニーズといえどK-POPを強く強く意識せざるを得ないところまできてるのはよくわかった。疑問は、これを若い人たちが実際にどう受け止めてるか?ってこと。

従来のジャニーズファンやEXILE系(LDH系というの?)には受け入れにくい作風であり、かといってK-POPと比べるとまだ差がありすぎて正直劣化コピーに見えてしまったんだけど、若い人の感性ではすんなりOKになるのかな。
やっぱり若い友だちが欲しい。

そのほか。

瑛人がテレビ初出演で『香水』を歌唱。ガラパゴスジャパンのトップオブトップの嵐が広い市場を見据えて変化をこころみる一方で、23歳の若者がほとんど演歌に近い曲を作って話題沸騰するところが日本ですw 本当におもしろいよねw

この曲のキモが「♪ドールチェアーンドガッバーナ」であることは言うまでもなく、ここの「気持ち悪さが気持ちいい‥‥」という感覚って本当に言語化し難いんですけど、日本語母語話者には容易に共有できるんですよね。
サザンとかB’zみたいに「どうやって日本語をかっこよく音に乗せるか?」を真摯に研究してきた先達がびっくり腰を抜かすみたいな「♪ドールチェアーンドガッバーナ」の大ヒット。

詞も本当におもしろくて、別れた彼女の実体ではなく「香水」に胸かきむしられる、というのがそもそも平安の昔(よりもっと前か)から続く古式ゆかしい感覚w
それにしても、こんなにタバコが値上がりして若者の喫煙率も激減してるだろう現代で、元カノ何を思ったか急にタバコくわえだすし、本人は本人で「人を傷つけても何とも思わないクズ」になっているらしい。

そのドラスティックな変化のわけは、曲中ではついにひとかけらも説明されない!! でも何となく「切ない」という情緒ですべて回収されてしまう。良くも悪くも骨の髄まで日本的で、納得のヒットである。ええ、我が家でも大人から子どもまで口ずさんでいます‥‥。

歌っている本人は、クズどころかむちゃくちゃ好青年ふうなアンバランスもなんか日本っぽい。
  
 

・乃木坂の新曲、小室哲哉が提供。ほんとにもう、やめろと。秋元も小室もいいかげんにしろとしか言いようがない。90年代から一歩も進んでいない。

進む気がないのか進むことができないのかわからないけど(両方かと)、瑛人みたいに若者本人が多少なりとも換骨奪胎しながら自分で作って自分で歌うならいいけど、おっさんのセンチメンタリズムでしかないものを若い女の子たちがやらされる姿‥‥見るに堪えんかった。
これでもファン層にはウケがいいのだろうか? 乃木坂をめざそうという若い女子は今でもいるんだろうか? 

 
・髭男の披露が『Laughter』じゃないという衝撃w いや『115万キロのフィルム』もいい曲だけどさぁ。アーティスト側の意向だったのか? 

・Toshiに視聴者投票で歌わせる企画いつまでやるんじゃい‥‥本人もけっこう楽しんでそうなのがまた、見ててつらいんじゃ‥‥

 
・ディズニー曲の歴代ベストパフォーマンスについて解説する風間俊介。彼の解説芸はかなり確立されていて、これぞYouTubeチャンネル開設案件ではないかと思うんですが、すでにありますか?

 
・25年前からの「夏うた」ランキングを5年刻みで発表していく。Mステのこんなスタイルは今に始まったわけじゃないけど、ほんとにどうにかならんのですかね。
四十路の私ら夫婦くらいの年代がもろターゲット層にされてるわけだが、10歳の息子と見てると(そこに居るだけでもちろん見てないけどw)、未来のなさをひしひしと感じるw  

 

この日出演して披露するはずだった三浦春馬の新曲がMVで流された。目を奪われた。楽曲も、彼の表現も洗練されていて、「役者が歌を出しました」というのをはるかに超えたパフォーマンスだった。

「誰も知らない言葉が僕の頭の中でループして鼓動が速い、ナイトダイバー(大意)」という曲。楽曲づくりそのものに、彼もかかわっていたのだろうか? こうなって見るとものすごく迫ってくる曲になっている。逆に何も知らなければなぜこんな歌なのかぽかんとしたかも。

とにかく、何度でも見たくなるような、力強くエモーショナルなパフォーマンスがそこにあった。ついこのあいだ撮影されたものなのだ。

文月の八 / 圭子さん個展「loveless」

●7月某日: 朝から原稿がんばる。下書き仕上げてクライアントさんに送信。午後は圭子さんの個展へ! すごくよかった。おしゃべりも楽しい。

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息子、スイミングの級が進み、次回から1時間遅いクラスに移らなければならなくなった。帰りが遅くなるので気が進まないけど、10歳のあの細い体でバタフライまでクリアするなんてすげーことだ‥‥。

夜ごはんは、麻婆豆腐、鶏とピーマンの蒸し焼き(ポン酢+ナンプラー)、サラダ。明日から4連休!


●7月某日: 冨永愛・SHELLEY・ハリー池山の「ボクらの時代」よかった。3人とも自然体で、「個」がある前提での友だちって感じ。午後、義実家に移動。畑の野菜の天ぷらが美味しい。ゴマアジも美味しい。ブルガリアワインも美味しい。