文月の十一 / PTAについてミニインタビュー/「女帝」の斎藤美奈子さんによる書評

●7月某日: 薬膳カレーをいただきながらおしゃべりついでにインタビュー。PTAや学校のことなど。噂に聞いてた通りすてきなお店だった。夜ごはんは、いただきものの牛タン! ニラとじ、春雨サラダなど。

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facebookより)

『女帝 小池百合子』さすがの書評。この本の作者・石井妙子の人物ノンフィクション集は、以前私も読んだことがある。そのときの違和感を、余すところなくキッパリと書いてくれた。

硬質な文章で書いてあるけど基本的にゴシップなんだよね。好奇心をそそるし本質を突く部分もあるけど、ゴシップを正統な評伝のように読むのは違うし危険。小池百合子なんて、ちょっと柔和なお面をかぶったバリバリの極右だと思ってるし彼女の政界の泳ぎ方を見ていると強い権力志向も感じるけど、だからってルッキズム(見た目差別)やミソジニー(女性蔑視)で論じちゃだめだ。以下、斎藤美奈子の書評より抜粋。

「自らのアザのコンプレックスと、美人の従妹への対抗心が今日の小池百合子を作ったといいたいのだろうか? こんなストーリー(しかも憶測に基づく)って、昭和30年代の少女マンガだよ。てか、少女マンガだってここまで嫌らしくはない。美醜に異常にこだわっているのは、小池ではなく著者ではないのだろうか。「女にとって容姿は人生を左右するほど決定的な要因なのだ」といわれているようで、非常に気分が悪いです」

「ヒラリーであれ、サッチャーであれ、女性の政治家(権力者)は、必ず「悪い噂」を立てられます。これは古今東西の鉄則です」

「攻撃の内容は「出世のためには何でもした」「男をたぶらかした」「女を使ってのし上がった」「もともと淫乱な女だった」などなど。女が権力をもつと国が滅びる、というわけです。『女帝 小池百合子』も、この法則にのっとっていると判断せざるをえません」

「こういう本は、女性の政治家をますます出にくくさせる。政治家として成功したら、過去をほじくり返され、顔のアザのことまで言われ、スカートの長さを論難され、男に媚びてのしあがったと言われるんだ……と思ったら、だれが総理大臣を目指そうと思う?」

 
本文、長いけど読む価値あり。

http://www.gendaishokan.co.jp/article/W00154.htm