葉月の三 / 出口治明さんオンライン講義

●8月某日: N事務所出勤。月例ミーティング。夜、とある失敗に気づいてフォローにあたふた。「寝ちまえ、寝ちまえ、寝て起きれば別の日だ」と、『百日紅』(杉浦日向子)のお栄の言葉を思い出しながら、早く寝る。

●8月某日: 軽いのから始めて汗だくになるまでおうちワークアウトしたりして気分を上げる。池永さんのインタビューの仕上げ、新しいインタビューの聞き起こしなど。夜ごはんはドライカレー。

facebookより)

BSが映らない我が家。出口さんのお話はいろいろなところで聞いたり読んだりできるけど、大学生たちとのやりとりがどうしても見たくて、オンデマンドで購入して視聴! 大学生と一緒に勉強させていただきました! 

 

NHK「最後の講義「大学学長 出口治明」」

 

日本のこの30年間の低迷の原因、 ①男女差別(ジェンダーギャップ121位) ②ダイバーシティ(多様性)がない ③勉強不足(低進学率、社会人になると労働時間長すぎ) 

‥‥という出口さんの説明は、私にはすっかりおなじみなのですが、ここで生まれつき障害があり、車いすで暮らしているという若者からの質問。

「日本はインクルーシブ(包括的)やダイバーシティという言葉が先行して、実態は進んでいないんじゃないか?」

出口さんは、IBMで研究開発をしている全盲の方の例を伝えるとともに、

「日本ではまだまだ男女差別やハンデをもつ方への差別が多くある」

と認識を示し、哲学者ベーコンの「知識は力である」という言葉を引用して、「そういう(差別の)事例がたくさんあることをみんなが知っていくことから。知識を力にして前に進もう」と回答。学生さんたち、みんな頷いていました。

 
●「権力をもつ人たちが、性暴力・ハラスメントなど自分たちの加害性を認識するにはどうしたらいいか?」

この質問も良かったなー。問題意識をもっていること自体が頼もしいよね。

 
●「日本は低迷しているとはいえ、相対的にはまだ上のほうにいる。もっと発展して上を目指さないといけないのか?」

これですよね。この答えは、現状維持に甘んじがちな私たち中年こそ噛み締めたいところ。私たちはひとえに将来世代のため、もっとがんばらないといけないのです。