卯月の二

●4月某日: 午前中、歩行遊説のお手伝い。MCさんがいなかったので、ゆきがかり上、なんちゃってウグイス。サクもその友達も、私がマイクで喋りながら公園に入ってきたのでびっくりしてた。だよねw

あたたかいを通り越して暑いくらいの日差し。でも桜が満開で気持ちよかった。この日の様子は、当選後テレビに映ることになる。友だちの家でお昼をごちそうになる。トマトチーズ丼。美味しい! 2歳のMちゃんが人懐こくてたくさん遊んでくれる。

夜ごはんは、アジフライ、ごぼうたっぷりのみそ汁、きゅうりとほうれん草。夜は成瀬さんの個人演説会。


●4月某日: 朝、某駅の駅立ち。午前中、サクとどきどきドライブがてら買い物。昼、サクがホットケーキを作る。メジャーで高さを測りながら食べている。最大2.8cmまで膨らんだ箇所があり、喜んでいたw 

夜は某駅で駅立ち。ここは初めて来たけどなかなかすごいとこ。明日が最終日だから成瀬さんの訴えも気合が入っている。SNSではお2人の候補の「中の人」として、個人アカウントでは投票へ行こうキャンペーン。

夜ごはんは、某駅で買った焼き鳥。キャベツときゅうり。夫は新入社員歓迎の野球観戦。スーパーボックスで優雅に見られるんだけど、いかんせん長い試合であった。

卯月の一 / 期日前投票

●4月某日: サクを連れて、徒歩にて期日前投票有権者人生、極力、棄権しないようにはしてきましたが、期日前投票は初めての経験です。

新年度でごった返す区役所の2階に設けられた投票所へ。
投票日と同じように、スムースに投票することができましたよ!
これで、4/7は風邪をひいても二日酔いでも大丈夫(笑)

杖をついて ゆっくりゆっくりと歩を進めているような、ご年配の方が多かったのが印象的でした。
マイクロバスを呼んできて、支援者を乗せて投票所まで送迎するような団体もあるし
施設入居者の方などが施設にて不在者投票できるシステムもありますが、すべての人がその恩恵を受けられるわけではないもんね。

比較的若い年代に対しては、大学やショッピングモールに投票所を設置する自治体もありますね。
スマホでの投票は、いまだにセキュリティの問題が解決していないのかな?
既得権がわにとっては、投票率が上がりすぎるリスクも大きいのでしょうか。

帰宅後、ちょうど、予定より10分遅れで新しい元号が発表されるところ。夜ごはんは、豚と野菜のポットロースト、ホウレンソウとキュウリの酢の物など。

令和がどーこーいうより、昼の談話といい、夜のNHKといい、安倍ちゃんが薄っぺらい綺麗事を並べ立てる姿とそれを有り難く押し戴いてるメディア人たちがおぞましい4月1日であった。


●4月某日: 午前中は某スーパーで、帰宅ラッシュ時は某駅で駅立ちのお手伝い。すごく応援してくれる人もいれば、露骨に嫌な顔をする人もいる。もちろん大半の人はするーっとスルーしていく。でもやっぱり若い層のほうが無反応が多い感触。社会観察である。夜、町内会の組長の引きつぎ。夜ごはん、豚と野菜のポットロースト。


●4月某日: サクを連れ、母と合流して父の病院へ。あたたかい日。夕方、サクのスイミング。新しい級のワッペンを、ぎりぎりで急いでキャップに縫い付ける。サク、初めての背泳ぎ。存外うまい。みんながぷかーと浮いて進んでいく姿がかわゆい。帰宅後、1時間の駅立ちお手伝い。夜ごはんは、鶏と野菜のトマト煮。きゅうりとわかめの酢の物など。

弥生の十六 / FLASHザ徒歩5分 春の ” たんぼかもしれない ” ライブ

●3月某日: 告示日を過ぎたので、候補者のSNSも活発化。応援団の「中の人」の私も早朝から宮若市で活動w 朝風呂、朝ごはんおいしかった。

篠栗の義実家に行く道、姪っ子(小1)をうちの車に乗せたら、「打ち上げ花火」とかお気に入りの歌をずーっと歌ってて、昔の自分を思い出して懐かしかったw 私も親戚の車に乗って歌い続け、母親に「いいかげんやめなさい」と怒られるも、伯母さんに「よかやんね、上手かけん」って感じで優しく聞いてもらったのだった。

さて義実家で一服したあと、まだまだイトコと遊ぶというサクを残して福岡へ…というか那珂川へ。

フラッシュさんを福岡に呼んでライブを企画。昨年の秋に続いて二度目。

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20代のときいろんなライブハウスやラウンジでフラッシュさんの数々のライブを見たけど、こんな空の下、土の上は初めて! たくさんの人を迎え入れ音を出させてくれた茉莉ちゃんと南畑のご近所さんたちに心から感謝。

田植えに向けてトラクターで耕された ふかふか土の田んぼに、年季の入った簀の子 1枚。それが今日のステージ。

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「自分でもなぜかわからないけど、前半は泣くのをこらえるのに必死だった」
と感想をくれたお母さんがいた。わかる! すっごく。生の音楽にはそういう力がある。

小さい子どもを育てているお母さんたちは、そういう力から遠く離れたところで忙しい毎日を送ってる。だからこそ、お母さんたちと一緒にライブを楽しみたかった。

人の歌声や、メロディーや、楽器の音、詞の意味、
演者が放つ熱
生の表現を受け取ると、自分の感性もみずみずしく息づく。

大人の生活にはやるべきことが山ほどあって、
いたるところで空気を呼んだ振る舞いが求められ、
自分の感性なんて二の次、三の次になりがちで
それは、自分自身が少しずつ毀損されていくのと似てる気がする。

自由に受け止めて感じる時間が、「私」をよみがえらせると思うんです。

♪ 半径30センチの生活に追われてさ
♪ 日常は夢や希望をふんづけてくけど
♪ おまえとギターは象に踏みつけられても手放しゃしませんよ
♪ だから横っちょにいなよ ずっと変わらない

フラッシュさんは日常と地続きのアーティストで、彼が最近つくる歌には、3人の小さいお子さんをガチで育ててる人ならではの視点がある。たとえば、世にも暗~く始まる『永遠』とか(笑)。

子育てって、かわいくて、おもしろくて、愛おしくて切ないものだけど、それだけじゃなく、うんざりさせられたり暗黒を見ちゃったり。そういうところが混じってるのが好き。

そう、ピアノの先生をしてる奥さんのお仕事は夕方あたりがピークタイム。
保育園のお迎えから夕食・寝かしつけまでは、フラッシュさんのワンオペ育児の日も多いのです。

私はKiroro的世界観が昔から本当に堪えがたくて今でも苦手なのですが、Kiroroが好きな人にも聞いてほしいのがフラッシュさんの歌です。
(…と、どちらさまにも喜ばれそうにない紹介の仕方をしてみるw)

ポップカルチャーも大好きな私ですが、できるだけ多方面に向けてブラッシュアップし、糖衣をまぶした商業音楽より、ふぞろいな枝葉を残してるアマチュアのアートが、ダイレクトに心に響くことってあると思うんです。

そして、子どもたちにとってできるだけ制限の少ないライブ。
黙って座らされ、聴かされるのではなく、子どもは子どもで気ままに過ごせる1時間にしたい…それが叶うのが田んぼの上だ!

ごっこ、野球のまねごと、かけっこ、おやつ、抱っこ。広い場所で思い思いに過ごしながら、時々、歌い手に意識を向けてる子どもたち。
この自由で幸福な空気感は、きっと記憶のどこかに残ると思う。
こんな時間が、お母さんにも子どもにもたくさんあったらいい。


2019.3.30 FLASHザ徒歩5分 春のたんぼライブ

ホストの茉莉ちゃんも、お客さんたちも、いろんな差し入れ持ってきてくれた。
ライブのあと、お茶を飲みながら、新鮮なお野菜のわけっこしながらのおしゃべりも楽しい。子どもたちは遊び続けて…。 

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田んぼかもしれないライブ、みなさん次の開催をお楽しみに & 晴れるのを祈って~!

帰宅後、夕方は成瀬さんと駅に立つ。夜ごはんは、ゴマアジ、手羽元煮、砂ずりとキャベツとセロリ炒め。サラダ。

弥生の十五 / 「ゆるマジ」選挙直前スペシャルw

●3月某日: 【ゆるマジ】選挙前スペシャル。今日はサテライトスタジオ…という呼称のJOY SOUNDからお送りしました(笑)。


【ゆるマジ】選挙に行こう! 行っとこうスペシャル!2019.3.28配信


配信後、ちょっと1曲。何となく察してはいたものの、あこさんが想像以上にうまくて度肝を抜かれたわたくしw 笑いが出てくるくらいうまかった!! カラオケで聴く歌唱力じゃないww 

友だちの家で遊んでたサクを迎えに行って帰宅。今日は友だちに成瀬さんを引き合わせることもした。告示前最後の日。夜ごはんは、八助のギョウザ、ブロッコリーの鶏ひき肉あんかけ、きゅうりとわかめの酢の物。

ひよっこ2」最終回。半年くらいずっとこの調子でやってくれたらいいのに~! って、それって朝ドラやんw


●3月某日: 10時、サクと成瀬さんの出発式へ。すばらしい決意表明、すばらしい出発の風景だった。泣く。午後から脇田温泉へ。義父母の古希のお祝い。名古屋の義妹と子どもたちも一緒。いとこ同士が会うのは一年ぶりだけど、子どもたちは別々にとった旅館の部屋を激しく行き来して遊んでいたw そのくせ、ちゃんとした夕食の席では、みんなけっこうもじもじするのが、なんか成長。

ごはん、こんな山奥でと思うほどにすごくおいしかった。盛り付けや器もしゃれてたし。お風呂きもちよかった~

 

弥生の十四

●3月某日: 天神へ。必要なものがいくつかあり、買い物。母も合流してお昼を食べようとするが、春になると自主的にデトックスフェアに入る自然児サクの食欲がないので、タリーズで軽く。

で、帰りの電車に乗って、降りて、家まで歩いているときに、ハッと気づいた。買い物した袋をどこかに忘れてきている!! すごく買い物したのに(←当人比)なんてこと。本日の足跡をたどってお店に電話すると、2軒めで見つかった!

よかった~。こういうとき、日本っていい国だと実感する。夜は近所の美味しい海鮮居酒屋へ。サクはここでもやはり食欲薄めだったが、親はササッと楽しませてもらいました。やっぱりこの店おいしい!!!


●3月某日: 【ひよっこ2】がすごくおもしろい! 幸せ。泣ける。忘れ物をとりに、昨日に引き続き天神へ。図書カードの残額があるので、昨日に引き続きマンガを買うサク。夕方はスイミングへ。テストに合格たので、また帽子のワッペン(級)を縫いなおさなければならぬ。

夜ごはんは、ドライカレー、コールスロー。今週いろいろある。連絡事項いろいろ。

弥生の十三

●3月某日: 朝7時半、夫はゴルフの練習へ、私は成瀬さんと辻立ちへ。ゆうべ夜更かしして爆睡していたサクの耳元にささやき、メモも残し、携帯を枕元に置いて出かけたが、8時半すぎに私が帰宅して鍵を開ける音で起きた様子。「1びょうもるすばんしてない・・・てへ」と笑っていたw 

サクと夫が外遊びに行ってる間にインタビュー原稿。夜ごはんは、タイの干物、みそ汁、キュウリとわかめの酢の物。

『いだてん』ストックホルムオリンピック、マラソンレースの最中に四三が行方不明になる。…という超重要回。まあ毎回が重要回なんだけど。録画を追っかけ視聴しようとして、録画ミスしていることに気づき咆哮する20時15分であった。


●3月某日: 春休み、実質の初日。サクを床屋に連れていく。てくてく散歩がてら。少し肌寒い。午後は1時間半ほど成瀬さんの事務所へ。多忙を縫ってお手伝いに来るというIさんに会いたかったのもあり。今日もたくさんの人が出入りしていて賑やかな事務所だった。

そうそう、しばらく前に録画しておいた『鎌倉ものがたり』を何回かに分けてチビチビ見てて、見終わる。ジブリ感がすごい実写だった。堺さんも高畑充希ちゃんも、イイ! サクは、面白がりつつ、実はちょっと怖がりつつという感じ。

夜ごはんは、豚とキャベツとエリンギの味噌炒め。豆腐とわかめ、新玉ねぎのお吸い物など。

弥生の十二 / イチロー引退

●3月某日: 幼稚園時代の仲間、8家族くらいでお花見。気が早っ! 「咲いてないよね・・・」と何人かで苦笑していたら、「これだけ蕾がふくらんでて、こんなにあったかければ、1~2時間で咲くっちゃない?」と夫が謎のポジティブ思考を発揮w

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しかし実際、帰宅すると福岡も開花宣言されていた!
子どもは肌着になって走り回っていました。お弁当が美味しかったです ← 作ったのは夫

そうそう、お花見(咲いてないけど)の場所は、幼稚園のそばの南区の某公園だったのですが、子どもたちが好きだった遊具が撤去され、代わってその場所には健康器具的なものが設置されておりました。悲し( ノД`)...

イチロー引退。東京ドームでの開幕戦をもって最後の試合となった。ついにこの日が、ですね。会見はもちろんイチローペース。

 

●3月某日: 午前中、急いでいろいろ仕事! 修了式で、サクの2年生もおしまい。早いもんですね。午後は彼の耳鼻科を予約していたが、なんとなく状態がいいのでキャンセルした。夜ごはんは、鶏手羽のグリル、もやしとピーマン炒め、ブロッコリー、いちごなど。夫は飲み会。


●3月某日: サクと夫はショッピングモールへ。私は後藤さんの事務所。法定ハガキの準備のお手伝い。…だが、宛名シールにトラブルあり。サイズ違いだった!! ハガキの用意1つとっても、すべてがマンパワー、ほとんどがボランティアなのですよね。

いったん家に帰ると、サクが買ってきたゾイドを作り始めたところだった。本当~にもったいないくらいあっさり完成していて、なんつーかw 

続いて成瀬さんの事務所へ。SNSでの広報活動の打ち合わせなど。いつも元気な女性たちが集う事務所だ。

夜ごはんは、たこ焼きと鉄板焼き! イカやエビ、野菜が美味しすぎた・・・・! 録画で「ぴったんこカンカン」。ゲストに華丸大吉。華丸大吉のフリートークは永遠に聞いていられるw NHKは、あさイチではなくフリートーク番組を彼らに用意してほしかった。

弥生の十一

●3月某日: 又吉と堀本さんの『芸人と俳人』半分くらいまで読んで、忙しくなって止まっていたのを久しぶりに。面白い! 又吉サイコー。俳句いいな~。やりたくなる。

昼、ネパール?スリランカ?のカレー屋さん。美味しい。サクは少し前からやや食欲不振の気があり、副鼻腔炎的な症状の影響なのか、胃腸的なものなのか。とても元気なのだが。

寝る前にどんぐり文庫で借りてきた『オレ・ダレ』を読み聞かせてみると、各ページの「オレ、だれだ?」の問いかけに返事をしない(答えはわかっているくせに)。これが成長というものね~。でも、明らかにこのお話自体は面白がっているw サクが寝たあと夫とテレビの前に戻ると、『3年A組』最終回の録画を見終わった今日という日、ちょうど「しゃべくり007」に片寄涼太が出てきて、ときめく。


●3月某日: 小学校の春休みが近づき焦る気持ち。サクが展覧会?に出品されたという硬筆の書を持って帰ってきた。うっまい! お習字的なものをやってもないのだが。本人は、真似するのはやぶさかでないけど習うのはまっぴらごめんと思うらしく、習い事には一切興味を示さない。しかしバイトは早くしたいと切望している。このあたり、なんか私とかぶるのよねw 

夜ごはん、ハンバーグ、コールスロー、大根とこんにゃくの煮物。


●3月某日: インタビューの原稿上げ。3年A組の感想をダーッと書く。なんだかんだいって楽しんで、書かずにはいられない気持ち。

emitemit.hatenablog.com

夕方、サクのスイミング。今日から新学期までずっと宿題がないのでサクが無敵と化している。

成瀬さんの決起集会。「決起集会」ってすごいよね。一般人にはなかなかなじまない語彙だ。まあこれは内輪の支援者の会なのでいいのかもしれんけど。しかしみんながんばっている。成瀬さんももちろんがんばっている。Yさん、Wさんなど子連れ世代の姿もあり。

夜ごはんは、焼きそば。それから、夫が博多駅の地下で買ってきたオードブル。駅も地下も、そこからの道路もすごい混雑だったらしく、こぼす夫。ふだんはどんなに穏やかに暮らしているかということよね…。

弥生の十 / キャリアミスト

●3月某日: 夫、今日も仕事だ。おつかれさん。私はプレゼン勉強会へ。

終盤でサクが合流。帰宅後「前の席に座っていたお姉さん(=プレゼンター)、すてきやったやろ?」と言うと「だな」と即合意していたw 友達の家に寄って誕生日プレゼントを渡す。とても喜んでくれて、あげたほうも喜んでいて、win-winってこれね・・・という光景であった。夜ごはんは、焼き鮭、みそ汁、大根とこんにゃくの煮物。

(facebookより)

ワークライフバランスプレゼン勉強会】
本日のプレゼンターは吉武さん。
プレゼンテーマは『自分を知り、キャリアビジョンを考える』

“キャリアミスト”という言葉を今回初めて知りました。
自分のキャリアについて感じるモヤモヤ。

吉武さんの場合、入社3年目、若手だけれどもう新人ではない、そんな時期だからこその悩みや葛藤がありました。
そんな自分の現状を把握したうえで、「こうありたい」憧れの先輩へのインタビュー。

会社の一員として、
MUST(やるべきこと)とWANT(やりたいこと)、そしてCAN(できること)
この3つが重なりあう部分が「やりがい」なのではないか?
という分析。
3つの重なりを大きくしていくための今後の3か年計画。

筋道がしっかりしていて、簡にして要を得た上手なプレゼンでした。
しかも、スライドの作り方がとってもうまい! 見習いたい!!

プレゼンの機会はこれまであまりなかったらしいけれど、同席した先輩の松田さんによると、吉武さんはすらすらとこういうスライドとプレゼンを作れるらしく。
すばらしいセンスと能力をお持ちなのでしょう。

松田さんと吉武さんは、会社の教育制度「エルダー」でつながっている関係。
この「エルダー制度」がとても興味深かったです。

OJT、ではなく Off Job Training。
新入社員(3年目まで)1人ずつに部署以外での先輩(多くが30代)が「エルダー」として付いて、社会人としての基礎力を指導する。
月に1回、1時間の面談が基本の活動。
エルダー同士が集まって研修をしたり、同業他社の若手社員と合同研修を企画したり、かなり自由度の高い教育が行われているそう。

もちろん、教育される側だけじゃなく、「エルダー」のほうも大きく成長できる制度。
マネジメントの基礎と実践を学べるから。

本人を目の前にしてヘタなことは言えない…なんて抜きにしても、吉武さんと松田さんが信頼関係を築いていることがうかがえました。
仕事において、出会いって本当に大切ですものね。
面談=対話を重ねながら、組織の中での年代やキャリアの違いを埋めていき、お互いに伸びていって、結果、組織も強くなる、こういう制度が考えられているのですね~。

ディスカッションの中でもナルホドと思うご意見がいろいろ。

●「学ぶ」≒「真似ぶ」
クライアントからも同僚からも信頼されている先輩を目指すとき、その信頼の源は何なのか?
たとえば「言葉の抑揚」「数字のとらえ方」「目線」など先輩の能力を分解して真似してみたら?

●吉武さんが自分に必要だとピックアップした3要素「挑戦心・主体性・自信」 
これは、若手社員さんに限らずいくつになっても必要な要素だと思った
(年齢を重ねると、自信のところは「謙虚さ」に置き換えたほうがいいかも・・・?とも😆)

●吉武さんの年齢であれば、遠からず結婚や出産、育児などのライフイベントが視野に入ってくる。もちろん、計画通りにいくわけではないけれど、自分なりのビジョンやイメージを持っておくことも大切。

●会社と自分(雇用者)は上下関係ではなく対等な関係だと思う。
もちろん、会社があるからこそ(テコの原理的に)大きな仕事ができる面もある。

などなど。

吉武さんは、とてもキラキラしていて、それは若くフレッシュな心身のすばらしさでもあり、彼女の懸命さ誠実さ賢さの表出でもあり、とにかく、存在自体に感銘を受けました・・・!

ディスカッションでも出ましたが、本当に、3年目に限らず、キャリアミストっていくつになってもあるし、仕事上の葛藤、あるいはワークライフバランス上の葛藤ってずーっと続くものともいえます。

一方で、目の前のことに追われて、その葛藤にしっかり向き合うことなく、何となく月日が過ぎて行ったりもします。

吉武さんのプレゼンや皆さんのディスカッションを通じて、私自身、気づきや学びがたくさんありました。ありがとうございます。

それにしても、入社3年目の頃の自分を思い出すと・・・いや、3年目と言わず4年目も5年目でも、割と思い出したくないくらいのレベルで恥ずかしいこともいろいろあるんですが、人生って恥の多いものですよね(by 太宰)。

でも、「人生、いかにコミットするか?」てなもんで、そういう、取りつくろえない「むきだし」の場所を持てたことは自分の財産なんだろうと思います。見捨てないでくれた皆さまにあらためて感謝の念も覚えた時間でした(笑)

人事担当の夫、本日は自社の会社説明会で出勤。
シーズン的に忙しい彼に、折を見て伝えたいプレゼンでもありました。
彼からは「今日、金栗さんっていう学生さんが来たよ! やっぱり熊本出身だって!」
という(割とどうでもいい)情報提供を受けました😅

弥生の九 / 藻谷浩介さん講演!

●3月某日: 土曜日だが夫は仕事。私とサクはこんこんと寝て朝寝坊。サクは薬でよく寝たのもあるかも(私は?w) 買い物がてらちょっと寄り道して幼稚園の前を通ってみると、卒園式が終わったところで、セレモニーらしい服装のお母さんお父さんと子どもの姿が。2人して感動する。サクは帰宅後、卒園証書を取り出していた。

夜、夫と入れ替わりで出かける。藻谷さんの講演。

潮騒のメモリーズ 17歳は 
♪ 寄せては返す 波のように 激しく

2019年3月の講演会レポートです。ピエール瀧を失った『いだてん~東京オリムピック噺~』を絶賛応援中につき、同じくクドカン脚本『あまちゃん』の劇中歌で始めてみました。

「2020年 東京オリンピック後の日本」と題した、藻谷浩介さん講演会。

本日の名言【株価は波】

寄せては返すのです。
上がったら下がる。
下がっても上がる。
株って、ものすごく集団心理に影響されやすいので、
みんなが何となく「ちょっと高すぎるよね」「そろそろ下がるよね」と思い始めると下がる。
ここ30年の日本の場合、時価総額300兆円を切ると、「ちょっと低すぎるよね」と、また上がりだす。寄せては返すのです。

東証株式時価総額GDPとを重ねてみると、この30年で株価がGDPを上回ったのは3度しかありません。

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バブル時期。
リーマンバブル時期。
そして、今、アベノミクス

株価は波なので、上がりきったら、必ず下がります。
なので、今の株価も必ず下がります。遠からず。
(ただし、PERから見ると、日本の株価は今なお割安といえるのだそうですが…)

集団心理的に、「オリンピックも終わったから、もうダメだよね…」と下がる可能性ももちろんありますが、それがきっかけとは限らない。
たとえば、中国の景気の減速とか。トランプさんがどうのとか。
みんなが弱気になった瞬間、株価は下がる。

で、株が下がると、「日本経済、おしまいだー!」と絶望しがちですが、本当にそうでしょうか?
と藻谷さんは疑問を呈します。

東証株式時価総額GDPとを重ねたグラフをもう一度見てみましょう。
株がどんなに乱高下しても、GDP自体は、ほぼほぼ横ばい。

2000年ごろですかね、ホリエモン時代の寵児となり、その後逮捕されてITバブルが弾けても、GDPはびくともしていません(笑)

本当はそんなに悪く(良く)ないのに、「思い込み」でこじらせて経済に多大な影響を与える、それが株価というものだそうです。
魔性の女みたいですね!

ただし楽観ばかりはしていられません。
アベノミクスの特徴、異次元の金融緩和。
日銀はじゃんじゃんお札を刷り、マネタリーベースは驚異的に増大しましたが、マネタリーベースと株価には相関性無し!

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それが証拠に、バブル期も、リーマンバブル期も、通貨供給量は微々たるものです(今と比べると)。
え~! じゃあ、何でそんなにお金刷るのよ?!

というと、藻谷さんいわく「ほとんど信心の世界」だそうです…

そして、増え続ける政府の債務残高。
日本はGDPをはるかに凌ぐ債務を持っている。
平成が始まったころに比べると、その額、8倍?!

今は株価が上がり、つまり税収も増えているのだから、債務を減らすチャンスなのに、安倍政権は100兆円規模の予算を組み続け、債務を増やし続けている。
金融緩和(ゼロ金利)がまた、債務増への痛みを麻痺させている。
もし、金利が正常に戻れば…たとえば2%になったら、年に16兆もの金利を払わなければならないというのに。

「コカイン吸いまくりの、麻痺しまくり状態ですね」
って、藻谷さん、こういうとこ時事ネタ押さえてきますよね…(苦笑)

特に、年を取った政治家や経営者は短期的な視点しかなく、
「今、自分が君臨している間だけ何とか持ちこたえよう」
と、ずるずると金融緩和を続け好数字を演出するので、まことに危ないとおっしゃっていました。
このあたり、選挙時の投票行動にも大いにかかわってくる話かもしれませんね。

「この債務を返済するには、結局は税収しかない。
 最終的に、国民は増税を受け入れるしかないんです」

と藻谷さんも言っていましたし、
先般、立憲の小川淳也議員の国会演説の中での
「政治家も、国民も、ともに【血みどろ】になる覚悟が必要」なんですよね。

今だけ、今だけ…と、永遠にごまかし続けることはできない。
血みどろって、ギョッとするような語彙のチョイスでびっくりしましたが、それが現実なんだと思います。


さてもう1つ、注目すべきグラフがあります(すみません、写真がピンボケしています)

株価がどんなに波打とうと、日本の個人消費総額(=いわゆる内需)は、20年間ずーーーーっと横ばい!これは、世界的に稀な推移なのだそうです。

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ユニクロが流行れば百貨店が落ち込む。
ZOZOTOWNが流行ればユニクロが落ち込む。
など、流行りすたりはあるけれど、消費総額は常に一定。
いかに株価がふわっとした数字か、ここでもわかります。

「たとえば来年再来年、オリンピック後に株価が下がっても、ここは変わらないでしょうね」
と藻谷さん予想。

「でも、10年、20年後…と日本の人口は減っていく。そうなると消費額もさすがに下がるのでしょうか?」
と質問してみると、答えは「YES」でした。

女性や高齢者の労働者が増えているとはいえ、人口そのものが減っていくので、労働者減は如何ともしがたい。
既に過去5年で60万人の外国人労働者が入国し、また入管法改正で今後35万人の受け入れを企図していますが、そんなの「焼け石に水」レベルで日本の労働者は減っていくそうです。
労働者が減れば、お金を使える人が減る。結果、消費も減りますよね。

では、個人消費を維持するためにはどうすればいいのか?
「賃金を上げるしかありません」

なるほど! 母数が減る分、単価を上げるってことね!

スイスなんかでは、平成の初めは日本と同じ賃金だったのに、今や2倍になっているそうです。日本もそれぐらい上げていい。
2倍というと驚くけれど、年に1%あげていけば、50年後には倍になる。

なるほどねー。
ベアのニュースとかも何気なく見てるけど、すごく大切なことなんですね。

特に現状、女性の賃金は男性のたった7割。
これを男性と同じレベルにまでもっていけば…

そもそも女性は、男性よりよっぽど消費する性。
70歳になっても80歳になっても、お金さえあれば、女性はおしゃれをしたり、高くて美味しいものを食べたりして、内需を押し上げる。
大納得ですよね。
(特に)女性の賃金上げるべし!!!

また、言うまでもありませんが、人口減を押しとどめるために出生率上昇は喫緊の課題。

ここで大切なことは、
若い女性の就業率が高い県ほど、出生率が高いということ。

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たとえば島根県
80%以上の女性が働き、合計特殊出生率は1.9を超えている。
あまりに人手不足なので、保育所等の預け先を整備し、女性に働いてもらえる体制を作っている。預け先があるから、女性は安心して2人、3人と子どもを産める。

反対に、東京や大阪、「田舎のくせに都会の顔をしている福岡や北海道」(←藻谷さんの発言です…w)は、若い女性の就業率が低い。出生率も低い。
都会のほうが専業主婦率が高い、というのは何となくわかります。転勤で来てる人も多いしね。

「もし日本全国で女性が島根県並みに働けば、423万人も労働者が増えます。(=内需を押し上げる)」

「反対に、全国で女性が東京・福岡並みにしか働かなければ、約280万人も労働者は減ります(=内需も下がる)」

どういうことか?
『若い人が都会に行けば行くほど、労働力が失われ、子どもが減るということです』
だから、藻谷さんは「里山資本主義」を提唱しているわけですよね。詳しくはご著書をご参照ください。

藻谷さんの講演は4度目ですが、今回がっつりマクロ経済の話も含んでいて難しいところもありながらも、とても面白かったです。その中でも やはり、

・人口動態こそが経済を左右する
・人は「イメージ」に囚われすぎている(ex 株価を絶対視する)
・子どもが大事。女性が大事。

ということを口を酸っぱくして言っておられたのが印象的です。

1月に講演会を開催した出口治明さん(APU立命館アジア太平洋大学学長)も、藻谷さんも、
「男女差別の是正は日本の最大の問題」
と異口同音に言っています!

賢人たちがこんなに訴えても、なっかなか進まないんですよね~。
今の政権与党の支持基盤の問題もあるし(日本会議ね)、
人々の「やっぱり女性には任せられないよね」という【イメージ】もある。
そのコンボの発動もあってか、何度選挙をやっても自民党が勝つ。

でも、旧弊たるイメージを打破するために、賢人たちが講演や執筆をしているのだと思います。
幸運にもそのお話を聞く機会に恵まれた自分がすべきことを考えさせられます。
みなさま、ご参加ありがとうございました!

※藻谷さん講演はすべてスライド撮影、掲載OKとされています。