弥生の十六 / FLASHザ徒歩5分 春の ” たんぼかもしれない ” ライブ

●3月某日: 告示日を過ぎたので、候補者のSNSも活発化。応援団の「中の人」の私も早朝から宮若市で活動w 朝風呂、朝ごはんおいしかった。

篠栗の義実家に行く道、姪っ子(小1)をうちの車に乗せたら、「打ち上げ花火」とかお気に入りの歌をずーっと歌ってて、昔の自分を思い出して懐かしかったw 私も親戚の車に乗って歌い続け、母親に「いいかげんやめなさい」と怒られるも、伯母さんに「よかやんね、上手かけん」って感じで優しく聞いてもらったのだった。

さて義実家で一服したあと、まだまだイトコと遊ぶというサクを残して福岡へ…というか那珂川へ。

フラッシュさんを福岡に呼んでライブを企画。昨年の秋に続いて二度目。

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20代のときいろんなライブハウスやラウンジでフラッシュさんの数々のライブを見たけど、こんな空の下、土の上は初めて! たくさんの人を迎え入れ音を出させてくれた茉莉ちゃんと南畑のご近所さんたちに心から感謝。

田植えに向けてトラクターで耕された ふかふか土の田んぼに、年季の入った簀の子 1枚。それが今日のステージ。

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「自分でもなぜかわからないけど、前半は泣くのをこらえるのに必死だった」
と感想をくれたお母さんがいた。わかる! すっごく。生の音楽にはそういう力がある。

小さい子どもを育てているお母さんたちは、そういう力から遠く離れたところで忙しい毎日を送ってる。だからこそ、お母さんたちと一緒にライブを楽しみたかった。

人の歌声や、メロディーや、楽器の音、詞の意味、
演者が放つ熱
生の表現を受け取ると、自分の感性もみずみずしく息づく。

大人の生活にはやるべきことが山ほどあって、
いたるところで空気を呼んだ振る舞いが求められ、
自分の感性なんて二の次、三の次になりがちで
それは、自分自身が少しずつ毀損されていくのと似てる気がする。

自由に受け止めて感じる時間が、「私」をよみがえらせると思うんです。

♪ 半径30センチの生活に追われてさ
♪ 日常は夢や希望をふんづけてくけど
♪ おまえとギターは象に踏みつけられても手放しゃしませんよ
♪ だから横っちょにいなよ ずっと変わらない

フラッシュさんは日常と地続きのアーティストで、彼が最近つくる歌には、3人の小さいお子さんをガチで育ててる人ならではの視点がある。たとえば、世にも暗~く始まる『永遠』とか(笑)。

子育てって、かわいくて、おもしろくて、愛おしくて切ないものだけど、それだけじゃなく、うんざりさせられたり暗黒を見ちゃったり。そういうところが混じってるのが好き。

そう、ピアノの先生をしてる奥さんのお仕事は夕方あたりがピークタイム。
保育園のお迎えから夕食・寝かしつけまでは、フラッシュさんのワンオペ育児の日も多いのです。

私はKiroro的世界観が昔から本当に堪えがたくて今でも苦手なのですが、Kiroroが好きな人にも聞いてほしいのがフラッシュさんの歌です。
(…と、どちらさまにも喜ばれそうにない紹介の仕方をしてみるw)

ポップカルチャーも大好きな私ですが、できるだけ多方面に向けてブラッシュアップし、糖衣をまぶした商業音楽より、ふぞろいな枝葉を残してるアマチュアのアートが、ダイレクトに心に響くことってあると思うんです。

そして、子どもたちにとってできるだけ制限の少ないライブ。
黙って座らされ、聴かされるのではなく、子どもは子どもで気ままに過ごせる1時間にしたい…それが叶うのが田んぼの上だ!

ごっこ、野球のまねごと、かけっこ、おやつ、抱っこ。広い場所で思い思いに過ごしながら、時々、歌い手に意識を向けてる子どもたち。
この自由で幸福な空気感は、きっと記憶のどこかに残ると思う。
こんな時間が、お母さんにも子どもにもたくさんあったらいい。


2019.3.30 FLASHザ徒歩5分 春のたんぼライブ

ホストの茉莉ちゃんも、お客さんたちも、いろんな差し入れ持ってきてくれた。
ライブのあと、お茶を飲みながら、新鮮なお野菜のわけっこしながらのおしゃべりも楽しい。子どもたちは遊び続けて…。 

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田んぼかもしれないライブ、みなさん次の開催をお楽しみに & 晴れるのを祈って~!

帰宅後、夕方は成瀬さんと駅に立つ。夜ごはんは、ゴマアジ、手羽元煮、砂ずりとキャベツとセロリ炒め。サラダ。