卯月の二十二 / 春のもちつき大会

●4月某日: 那珂川の山手のほうに住む幼稚園仲間のママが、家で餅つき大会を企画してくれた。杵やら臼やら釜戸やら、最近もらいうけたというのだ。夫に送ってもらって車で40分(この距離を毎日、幼稚園に通っていたのだよね…といつ来ても実感する)、うちらの到着に気づいた子どもたちが窓やら庭やらから「さくたろー! テレビでとったろー!!」と口々に。

もう庭の釜戸に火を焚きせいろでもち米を蒸している状態で、毎年、幼稚園でガチもちつき大会を経験している猛者たちだけあって、仕事はしごくスムーズに進んだ。とはいえ餅を搗くのは大仕事ではある。10数家族が来ていたが大人の男性は4人しかいなかったのでお母さんたちも交代で搗いた。楽しい♪ 杵を落としていい音がしたときはうれしい。そして持ち上げる時に力がいるんだよね。おかげでいい感じに筋肉痛になった^^ 

餅は、丸餅のほか、あんころ餅、きな粉、大根おろし&海苔という、やはり幼稚園のもちつきと同じメニューの他、スペシャルで苺大福とよもぎ餅。よもぎは、子どもたちがその辺で大量に摘んできたものを蒸してすりつぶしたもの。すりつぶし状態で食べたけど、ものっすごく濃厚でピュア。エクストラバージンよもぎだった。

 

丸めたそばから子どもたちも食べる、食べる。お腹がふくれると遊びに行く。あとから数えてみたら子どもは大きい子から乳飲み子まで、全部で30人以上いた! 餅の手伝いをする子のほか、まだ水の入っていない田んぼで遊んだり、坂道をおもちゃの車で駆け下りたり、水路で蛙をとりまくったり(最終的に、水槽に50匹はいるっていう阿鼻叫喚の図になっていた)、赤ちゃんをあやしまくったり、「遊ぶより食べる方が大事!」と豪語してバーベキューの網から離れない子がいたり、お腹がすいたら戻ってきて無言でがっついてたり、子どもたちは気ままに過ごしている。

この気ままさがいいよなあ、と思いながら、釜戸の鍋で煮た豚汁と餅とを半永久的にリピートしながらおしゃべり。入学して半月、特に第1子の母は喋りたい(吐き出したい)ことが溜まりに溜まってますよ。上の子を持つお母さんからの訓示「これがニッポンの小学校です。」へ、へーい・・・。

大盛況な庭の様子を見て、近所の人が山で掘ったタケノコを大量に持ってきてくれた。その場で唯一のタケノコ経験者である私が皮のむき方、茹で方など伝授。役に立ったw