弥生の十三 / 卒園式

●3月某日: むっちゃ眠い!と思いながら卒園式。夫は早起きして煮込み料理やら下ごしらえやらいろいろしてる(後述)。9時に出発して登園。いったん別の部屋に集まる子どもたちと別れて、先に講堂に入る。

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昨日、在園児のお母さんたちのお手伝いで用意や飾りつけがされている。卒園児たちの作品は、水彩画のほか、手縫いの雑巾を飾ってある。卒園式に雑巾。こーゆーとこ、好きです。

時間になって入場してくる子どもたち・・・。ここ、ここが第一の危険なのよね、涙腺崩壊の!! しかも、予想に反して、並んで歩くんじゃなくて、一人ずつの入場だし!! 

園長先生による修了証書授与に続いて、「子どもたちが大好きな歌を3曲歌います」と歌のコーナーがあり、「♪いしから うまれた そんごくう~」って「孫悟空」の歌が始まったんですけど、卒園なんにも関係ないよね、そーゆーとこ、好きですww あと2曲は、長いイントロも印象的な、優しくて格調もある「春がきたよ」と、私も大好きな「チポリーノの冒険」。

子どもたちからの「おわかれのことば」は、存外に長くて内容の濃いものだった。お泊り会や運動会、劇ごっこや縫いものなど行事や特別な活動のこと、日替わりの「係の仕事」や、散歩や助け鬼、給食など幼稚園の日常のこと、先生たちやおうちのひとや小さい子たちへのメッセージ・・・全員で言うところと、4,5人のグループごとに言うところがあるんだけど、この幼稚園って文字を全く教えないから、子どもたちは目からではなく、耳と心で覚えてるってわけだ。自分たちの思いがこもった言葉だから覚えられるんだろうなと思う。

保護者会会長のお母さんから謝辞。びっくりしたのが、それを聞きながらSくんが喘ぐように泣いてたこと! つられて泣きそうな子、ちょっと泣きべその子も数人。
ここからはfacebookより転載・・・
 
『森から森へ』
ハイダダダダ すすめ ハイダダダダ すすめ
ハイダダダダ すすめ ハイダダダダ すすめ
森から森へ いばらをこえて
ぬかるみわたり ぼくらのなかまは つきすすむ
風のように 光のように
自由なぼくら ぼくらの自由は かけめぐる
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昨日、幼稚園の卒園式で、子どもたちとお母さんたちが一緒に歌った歌です
児童劇のために作られた歌で、旋律の違う1番と2番を同時に歌うとハモれるようになってます。

なので、1番を子どもが、2番をお母さんが歌い、3番は親子同時に歌ってハモります。
歌詞がすごくいい! 元気に始まり、途中からは朗々と歌えるメロディーも。
先にもう1曲、「♪いつのことだか 思い出してごらん~」の『思い出のアルバム』も一緒に歌ったのですが、こちらはダイレクトに「ザ・卒園」な歌だから、『森から森へ』が童話的・寓意的な世界観なのはバランスもすごくいいし、こっちのほうを式の最後に歌うところに先生たちのセンスを感じます。

子どもたちの前に新たに広がるのはイバラも、ぬかるみもある、広い広い森ですが、そんな中でも、子どもたちは元気に自由に進んでいける。希望にみちた、広がりのある歌ですね。

息子はぼんやりとした理解で「ようちえんのみんなと あそべんくなるー」とか「そのき(担任の先生)がしょうがっこうのせんせいになればいいのに」とか言ってましたが、ハッキリ言って、親の私は今、息子の100倍、幼稚園とのお別れが淋しいです(T T) でもね、幼稚園で楽しいことがいっぱいあったように、小学校でも楽しいこといっぱいあるよ! というのも経験的にわかるのです。(イヤなこともいろいろあるだろうけどね…ハハッ)

旅立ちは、淋しくて不安なだけではなくワクワクすることでもあるよ、と伝えたいので、式ではなるべく泣かないように、笑顔で・・・あ、うちの卒園式では、親子が向かい合うようなレイアウトだったのでね。息子と目が合ったら、ニッコリするようにしてました。

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式のあと、子どもたちは円座で集まります。担任の先生、
「みんな、幼稚園でいっぱい遊んだね。 いっぱいケンカもしたね。でも、すぐ仲直りしたね。ケンカもするけど仲直りも早い、大好きな友だちのことを、『なかま』と言います。○○幼稚園のさくら組、みーんな、ずっと仲間だよ。小学校にいったら、また新しい仲間がいっぱい待ってるからね」

なんてすばらしい、最後のお話。ありがとう、先生。子どもたち。お母さん・お父さんたち。みんな仲間。あ、写真。子どもたちが3年間で歌った歌の歌詞集を作る係を担当しました。楽譜のほか、幼稚園らしいいろんなイラストや写真つき。
表紙はクラスのお父さんが手がけてくれた。幼稚園で毎日のようにやった「リズム」を楽しむ子どもたちの絵です。係の3人して、「制作モットーはシンプル&男前、でもって過去最高傑作」と自負している。思うのは自由&タダなのだ(笑)

お母さんたちの謝恩会(と称した、ただの飲み会…?笑)は夜中の1時過ぎまで続きました!

入場といい、証書授与といい、歌や言葉も、全般にサクは立派だった、ちょっとびっくりするくらいw こーゆーときにふざけるタイプじゃないとはいえ、緊張でガチガチかなーと思ってたんだよね。大きく口を開けてしっかりした声、また、長い式の間、姿勢よく座ってた。姿勢よく座り続けるって、心もだけど、体ができてるってことだよね。

式のあと円座になったとき、先生がひとりずつ子どもを膝の上に乗せて、おめでとうのメッセージを送ってくれる。お父さんお母さんもみんないるし(お父さんも全員出席してた)膝に座るのを恥ずかしがる子も数人。サクは照れくさそうながらもそこは真面目なのでササッと乗ってたw 

「まじめでなんでもがんばるさくたろうくん、でもおもしろいとこもいっぱいあったよね。『おいおい、これは○○じゃないのかよー』とか、みんなのことよく見て、気づいてくれたこともいっぱいあったね。たくさん歩いて、たくさん走って幼稚園に来てたね。おりがみもじょうずだったね。おめでとう」

長時間がんばった子どもたちを園庭に放牧wして、先生から保護者達へのお礼など。こちらこそありがとうございますですよ、先生!! 最後は園庭で、親たちが作った腕のアーチの中を子どもたちがくぐってゆく。余韻も何もなく走ってくぐる奴らw しかも、くぐって出てゆかず、また戻ってきて何度もくぐったりwww そして始まる鬼ごっこなど・・・w

ロイヤルホストでお昼を食べて帰った。すげー疲れて、とりあえず寝る。式の間、園児と同じの小さい椅子に座ってお行儀よくしてたのはもちろん、思い入れの深い式で、集中して感動するって疲れることなのよねw それから、掃除、片付け。

お母さんたちが謝恩会に行くと家にはパパと子どもだけになるので、クラスの仲良しの子(とパパ)を呼んで、うちで夜ごはんを食べてもらうことにしたのだ。夫が鶏の唐揚げと、チャーハンと、豚バラ大根、コールスロ―などを準備。お友だちもいろいろ持ってきてくれて、子どもたちは騒ぎっぱなしだったもよう。お母さんたちは「梅の花」のコースのち、居酒屋で飲み放題でしたー! 先生たちも来てくれて、盛り上がった! 帰るころはちょっと声が枯れかけていたようなw