葉月の十五 / 昆虫写真家・糸井さんちのブイコ・Nスペ「ルソン島の戦い 20万人の最期」

●8月某日: 聞きたいことがあり、某市議さん(面識ゼロ)にfacebookで聞いてみたら、たまたまタイミングよかったにしても、割かしすぐに丁寧な返事をいただいて、即、好感度アップ(単純な私)。

プロフェッショナル仕事の流儀で、昆虫写真家の栗林慧。昆虫の写真それ自体や、いい瞬間をカメラに収めるまでの忍耐力もすごいけど、機材のほとんどを自分でアレンジし20年かけて「虫の目レンズ」を開発したとか、晴耕雨読ならぬ「晴撮雨開発」の生活とか、かなり興味深かった。そういえば、以前スイッチインタビューで出てた動物写真家の宮崎学も、機材を自作していたな。


糸井重里樋口可南子夫妻の愛犬ブイヨンが亡くなったのは今年の4月。私はTシャツを買ったり本を買ったりするくらいブイちゃんが好きだったので涙したものだったが、なんと、夫妻が新しいワンコを飼い始めた!! 

同じくジャック・ラッセルのメスで、名前はブイコ。まだほんの子犬。かわいすぎて、犬も猫もなんにも飼ってないのに「ドコノコ」アプリまで取得して、毎晩見て癒されている。サクにも見せてみたら、即、感化に成功。「ブイコかわい~! かわいすぎる!!!!」と悶絶していた。

NHK小野文恵アナが祖父の足跡を辿るNHKスペシャルルソン島の戦い 20万人の最期」を夫と見る。

祖父は34才で亡くなったらしい。日本兵だけで20万も死んだというから驚きだが、米兵がルソン島各地で日本兵の遺体を野鳥の会よろしく数えてまわった、その資料がすべて残っているというのも驚きだ。

そして、遠いフィリピンまで連れていかれて苦しんで死んだ日米の兵隊たちももちろんむごいが、勝手に上陸して各地で戦闘を繰り広げられたり略奪されたりした現地の人が一番たまったもんじゃないよね…と思っていたら、最後に小野アナが現地で90才の女性のもとを訪ねて話を聞く場面が短いながらもあったので、まともな番組構成だと思った(が、ネトウヨはさっそくそういう点にも噛みついているようだ。。。)

『世界一 子どもを育てやすい国にしよう』 出口治明・駒崎弘樹

世界一子どもを育てやすい国にしよう

著者2人の対談本。フローレンスで待機児童問題や障害児保育などに携わってきた駒崎さんはともかく、ライフネット生命社長(当時。現在はAPU立命館アジア太平洋大学学長)の出口さんが「世界一子どもを育てやすい国に」とは、ちょっと驚くかもしれないが、出口さんがライフネットを創業したのも、所得が低い若い世代のために「ネット販売することによって保険料を半分にして、安心して赤ちゃんを産み育てられる社会をつくりたい」と思ったからだという。

子どもを育てやすい国にするため、という主題で何が語られるかというと、フランスの出生率を上げた「シラク3原則

(1.女性は産みたい時に産むべし、男性の意見を聴く必要はない。産みたい時にお金があるとは限らないのでその差は税金で埋める。
2.赤ちゃんを必ず預けられる場所を用意する。
3.男女問わず、育児休業を取ったあと、元の人事評価のランクで職場に戻れる)

や、保育園や虐待防止、地域コミュニティの問題はもちろんだけれど、

・残業が好きなおじさんは成長の敵
・ドイツに学ぶ社会保険の適用拡大
・大学の競争力が成長率を押し上げる
・ひとり1票の問題をどう考えるか
・日本の政治にクオータ制を

など、働き方や社会保障の仕組み、高等教育そして政治に至るまで、さまざまなトピック。

見出しだけ見ると難しそうだが、2人の話はものすごくわかりやすいので各論はぜひ、本を読んでもらうとして、ディテールが面白い部分をいくつか抜き出してみると、

(出口)「東京の選挙の候補者に、ベビーカーに10kgの石を乗せて公共交通機関を利用して1時間、都内を移動してもらったらどうでしょう? その感想をネットにアップしてもらう。それをやらない人たちには、私たち女性は一票も入れません、という運動をやったらどうですか?」とtwitterで提言したことがある」

(駒崎)「フローレンスは1日の残業時間が平均15分。たとえば、ひとつの仕事を二人以上で担当する「1タスク2ピープル制」で不在の人がいても仕事が停滞しないようにしている」

(出口)「残業で残っているスタッフに「ごくろうさん」は言わない。遅くまで残ることを評価していると勘違いされるから。経営者は「早く帰れ」と言うべきなんです。
 早く会社を出れば、早く家に帰り、自然と家事や育児や介護も手伝う。地域でパパ友もできる。人間は、時間があれば何かやってみようと思う動物なのです。残業の禁止は世界を変えるんです」

(駒崎)「民主主義は、人口ピラミッドが三角形で若年層がマジョリティの時代に機能する仕組み。逆三角形になった今は、高齢者が短期的な視野で意思決定しようとするので、未来への投資が過少になる。
ドメイン投票制(子どもの数だけ親に投票権を与える)や、エリア別選挙区でなく、世代別割当を考えるべきときでは?」

(出口)「30代と60代の人口はあまり変わらないが、若い人の投票率は高齢者の半分程度なので、政治家にとっては1/2。しかも、首都圏と地方との人口比を加味すると、実際は若い人の意見は本当は1/6くらいしか反映されていない。」

こういった事態について、出口さんの所見は愚直でまっとうであり、同時に突き抜けている。

(出口)1つ1つ、数字とファクトとロジックを積み上げて、徹底的に議論して向き合っていくしかないでしょう。先進国の中では、子どもに関する予算が対GDP比で少ないのは明白なファクトなので、「これでいいのですか?」と数字を挙げて問い続けていきましょう。

現在の社会を牛耳っている高齢の男性の意識を変えることにあまり注力しないで、若い人が勝手にいろいろなことをダイバーシティの中でやっていけばいい。その中で、社会を変えていくしかないと思うのです。

 がんばりましょう! みなさん^^

 

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葉月の十四

●8月某日: 声(話し方も込み?)の記憶や識別能力ってすごいんだなと思った。今朝、ちょっと小走りに横断歩道を渡っているとき、すれ違いざまに「おはよう」と声をかけられたんだけど、そのたった一言で、顔を見る前、コンマ何秒かで誰だかわかった。今では年に数回しか会わない人なのに(昔は毎日顔を合わせていた。つまり元上司であるw)

先週に引き続き、サクのスイミングの見学ギャラリーで『激論!クロスファイア』を見る(スマホで、イヤホンつけて)。先週のゲストは藻谷さん、今週は石破茂。アツいな…。

合間にちらちらサクも見る。なんかすごいがんばってて、「はー、子どもの姿勢に励まされるってことあるんだな」と思ったり。テレビ番組見ながらだけどw 

夜ごはんは、焼きそば、大根ときゅうりとオクラのサラダ。みやぞんの24時間マラソンの特番の録画を、昨日・今日でざっと見終わる。この番組自体がいつも賛否両論だし、ことにマラソンはしょせん客寄せに過ぎないというか、必然性には疑問符がつくんだけど、こうして舞台裏を見るとやはりどこまでも人間がやってることで、パフォーマーとスタッフとの信頼関係に基づいたプロの仕事で、これどう評価していいかわかんなくなる。

昨日読み始めた『ふがいない僕は空を見た』、夜、引き続き読んでいたら、首根っこ掴まれてひきずりこまれて最後まで一気読み。後半は泣き続けながら読んで頭が痛かった。こんなにすごい作品だったとは。

 

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葉月の十三

●8月某日: 予定がダブルヘッダー。午前中は、小学校の読み聞かせボランティアのミーティング。次回のお話会の打ち合わせをさっと済ませ、今日はそれぞれが持ち寄った絵本を紹介したり読みあったりする「おすすめスペシャル」的な企画がメインイベント。楽しかった~ひたすら楽しかった!!! 絵本の世界は奥が深く、果てしなく、楽しく、すばらしい! 

私は4冊もっていってたんだけど、うち1冊が幼稚園の先輩ママでもある大好きなUさんとかぶって超うれしかった。

くんちゃんのだいりょこう

お昼ごはんを食べる時間なく移動し、午後は、藻谷浩介さんの講演会!! 

場所は県庁の講堂で、講演テーマは「地域の「稼ぐ力」をどう上げるか?」で、自治体の職員さんがメインターゲットなんだけど、県のHPにひっそり開催が公開されていたので、あこさんと一緒に申し込んで行ったのだ!そして最前列に陣取る(追っかけ?w)。

内容はもちろんよかった。藻谷さん、ノリノリで唯我独尊だったw 講演や著書などで彼の持論にたびたび触れている昨今、自分の中に浸透し、しっかり飲み込めて来た気がする。

後半では四万十から来られた畦地さんという方の講演で、こちらは福津の副市長、松田美幸さんが「いま一番会いたい人!」とおっしゃるくらいだったが、サクが2学期2日目だと思うと何時間も留守番させるのは気が引けて、途中退出した。午前中、ずっと冷房のきかない部屋にいて、その後炎天下を移動したせいか、帰り道ちょっと脱力感あり。夜ごはんは、唐揚げ(買った)と、もやしやしめじ炒め、きゅうりと大根のサラダ。夫は飲み会。

 

葉月の十二 / 「学校わるいのうた」

●8月某日: 昼、「かっぱ寿司」に行く。以前、私が不在の時に夫と2人で行ったことのあるサクが、前もって仕組み(ってほどでもないけどw)を教えてくれる。「夏祭りに行く前に、明日(始業式)の準備をしろな」と言って私と夫がうたたねに入ると、地道にしこしこと準備していた。そこで、雑巾の縫ったののストックが尽きていたことに気づかされ、私も仕事にかかるw 

そう、今日は幼稚園の夏まつり。
昼間、年長さんのときに行ったお泊り保育を思い出したサク、「あ、そうそう、あれ見よう~っと」と、「ようちえんだより」のファイルを発掘。それはいわゆる学級通信で、一泊二日のお泊り保育のときは、先生たちがスキマ時間にかわるがわる筆をとり(そう、手書きなのだ)B4用紙に9枚分のほぼほぼリアルタイムレポートを書いてくれたのだ! 

うちの園では園児には文字を教えないので、完全に保護者向けのおたよりなんだけど、今や漢字もだいぶ読める2年生である。先生たちの愛情と観察力あふれた細かい記述に「そうそう、こんなふうだった~」と読みながらテンションをあげていくサク。写真もあわせて見て、「あー楽しかった、もう1回いきたい!」とうっとりしている。

幸せな幼児時代を過ごせたもんだなあと思う。私は割と批判精神が旺盛な人間だと思うが(健全な批判精神は大切なものだと思っている)、幼稚園に関しては、送り迎えや出ごとが「ふうっ」ってなることがたまにあったぐらいで、特に保育に関しては、疑問に思ったことってほぼなかったんだよね。

さて夕方からそんな幼稚園の夏まつり。例年どおり、お母さんお父さんたちの手作りの、心のこもったお祭りで、癒された。久しぶりのママ友たちとちょこちょこしゃべるのも楽しい。子どもは止まったら死ぬのかという勢いで走り回り、砂まみれ汗まみれ。こんなに人口密度が高くても、幼稚園に行ったらやっぱり追っかけっこなんだなあ。

帰宅後のサク、みやぞんのゴールを見届けて、就寝。人生初の24時間テレビ体験であった。さぁ明日から二学期ですよ。


●8月某日: 二学期初日、ラジオ体操の延長で、朝は眠そうながらもちゃんと起きるし、準備もルーティンを粛々とこなして元気に家を出るサク。

が、一緒に行く2年生・3年生4~5人の集団がなかなか来ない。先に行った4年生のお母さんたちとも「遅いね~」って言いながら待ってたら、いつもより5分以上遅れて来た! みんな笑顔がなく、おしゃべりもなく、「もう○分だよ~」と教えても、誰も足を速める気配もなく・・・最初からエンジン全開とはなかなかいかない始業式ですね。しかも月曜日だもんな。これから一週間、長いよねえ。

帰宅後、「夏休み短すぎ」とか、「始業式、校長の話長すぎ」、はては「校長室広すぎる」とまで、学校に対する文句をヒップホップ調子で作曲するサクであった。「トルコは90日、見習え!」とか比較文化の要素(?)も入ってて、面白い。タイトルは?と聞くと、「学校わるいのうた」だってw 夜ごはんは、トンカツ、キャベツやピーマンの生姜炒め、大根サラダ。

小澤征爾インタビュー by 有働さん@news zero

news ZERO で、有働さんが小澤征爾にインタビュー。小澤さんのメッセージの要点は、
「個を大切に」
ああ、今いちばん大切なことを言ってくれてありがとう!! さすが世界のオザワ~~~!!!
小澤 
「個がちゃんとしてなかったら、ちっとも面白くないんだよね。
 オーケストラって、1人1人違う。いろんな人がいて、いろんな考えがある。
 その違いをまとめてるから、面白いんだよ。全然違う人たちが、1曲 いっしょにやるから味が出る」

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小澤「学校や会社だって同じだと思うよ。1人1人に個があって、集まる。そのほうがいろんな価値が出てくる」
有働 「個になりたくてフリーになったけど…個になることを嫌う人は多い。「周りの人は私のことどう思ってるかな?周りの人が私をOKと思ってくれればいいけど」ってなりがち。学校にしろ会社にしろ、周りと合わせれば楽な部分がある」
インタビューはかなり編集してあったけど、有働さん、たぶんちょっと泣いてたと思うんだよね。何の涙かは、想像の域を出ないけど…
小澤「個であることは、それだけ大変なんだよね。絶対に、そう。でも、結局は『個』でしょ。あなただって」
有働 「個でいることは、しんどくないですか?」
小澤「僕も考えてみたら相当むちゃくちゃだったもんなあ。むちゃくちゃっていうか無謀(笑) でも、有難いことに、がんばってれば助けてくれる人がいる。これだけ地球がでっかいんだから、若い人は地球人になるべき。音楽には国境がないけど、国境がある分野でも、絶対にそうするべき」
息子小2も、録画を見ながら時折「ふむふむ」とうなずいてた。わかってるんだかわかってないんだかわからないけど(笑) この人は何となくタダモノではないと思ったもよう。
いや、私が、「この人、小沢健二のお父さんの弟なんだよ」と教えたからでもあるか(笑)。
(※小沢健二の音楽については、当然、すでに洗脳…いえ紹介済み)
特集では、小澤征爾のかんたんなプロフィールも映像で紹介されていたので、見終わってから、私の小澤征爾コレクション(ってほどでもないけど…)を披露。

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おおおお!!!と歓声をあげた彼が「かーちゃん、すげーな!」的に賞賛してくれるかと思ったら、「本って、すげー!」と言うので驚いた。そうか、本のすごさを感じたか。まぁ、そんな息子の愛読書は最近、もっぱらコロコロコミックですが。。。
『ボクの音楽武者修行』は、1959年、東洋人がヨーロッパに住むなんて、しかもクラシック音楽をやるなんて、という偏見にあふれた時代に、単身ヨーロッパにわたった若き日の小澤征爾回顧録中高生にも、中高生をもつ親御さんにも、めちゃくちゃおすすめの本です。
世界のムラカミハルキが世界のオザワにインタビューした『小澤征爾さんと、音楽について話をする』にも、小澤さんが世界のトップマエストロとどのように交流していたのか(というかどのように可愛がられていたのかw)、また、彼の民族観や世界観について随所に言及されていて、クラシックには全然詳しくない私でも非常に面白く読めました。

葉月の十一 / ぶら下がりワーママはなぜ生まれるか?

●8月某日: 8/25 ワークライフバランスプレゼン勉強会

後藤香織さんによるプレゼン、
「ぶら下がりワーママはなぜ生まれるか?」
スライドの作り方や、聴衆への問いかけ方などがとっても上手でお手本にしたいくらい。でもそういうテクニックだけではなく心がこもった内容で胸打たれました。

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ぶら下がり社員とは・・・?
『仕事や組織へのコミットが弱く、与えられた仕事をこなすのみ。目的意識や成長への意欲に欠け、現状維持に安住したがる傾向が強く、昇進も目指さないが転職するつもりもなく、会社にべったりと依存する社員』

ふむふむ。

「男女平等の教育を受け、大学時代に男女雇用機会均等法が制定された」

「一方で、家事や育児、介護に日々奔走する母親が、「家制度」の中では軽く扱われているのも見て育った。だからこそ、自分は(経済的にも)自立したかった。」

という後藤さんのバックボーンは、同世代の私にはよくわかります。

大学卒業時は超氷河期で、ついた職は非正規。処遇への不満をバネに、27才で転職し正社員になって、ほどなく結婚しお子さんも授かった後藤さん。「そこからの10年間は人生の暗黒期でした」という告白に、あなたは驚きますか?

第1子が待機児童となり、「このままでは職を失うかもしれない」と泣いていた。
どうにか復職すると、いわゆる “マミートラック” への人事異動。
時短勤務や休みの多さを理由とした低評価で、給料も下がった。
子どもはとても可愛いけれど、ワンオペ育児で追いつめられたり、
家事育児の分担で夫と激しくケンカする日々も。
どうしてこうなるの・・・?
育児休暇から職場に戻るたびに、人生の充実度が下がる。

母であり、会社員であり、地域活動や政治参加活動もしている後藤さん。母になって10年、気づけば、自分の中で、会社の存在はとても小さくなっていた・・・。
夫が単身赴任となって家事育児を一人で担うため、定時に帰るし、打診された仕事を断ったこともある。

私って、ぶら下がり社員になってる? そう見られてる?

就職氷河期、待機児童、マミートラック、そしてぶら下がりワーママへ・・・。
その単語や概念は知っていても、実際に一人の女性の人生にどう影響してきたか知ると、すごいリアリティがあります。

「男女平等の思想は、ただの幻想だった」
と後藤さんが悟るくだりでは、グサッときました。

私自身の経験も、その言葉に集約されるところがあります。そういう女性は多いのではないでしょうか? 私は新卒で地元の企業に入社して9年あまり、いわゆる「やる気社員」として働きましたが、出産前に退職しました。
当時は産休育休を取得する女性社員がおらず、第1号になって葛藤するのがイヤだったのです。

「ガラスの天井」も見えていた中で、奮闘するほどの情熱が残っていなかった。。。
と、それだけが理由ではありませんが、それが一因だったのも確かです。

そして、会社員時代にいただいたご縁や経験値には感謝してもしきれない一方で、セクハラやパワハラも当たり前の会社文化、その中でうまくやるため自分も馴化していたことに気づかされ、会社を離れて時間が経つごとに罪悪感や嫌悪感が増した部分もあります。

そして「ママじゃない私、ポートレート」で同世代の女性たちにインタビューを始めて、みんな、それぞれの環境の中で精いっぱいがんばったり楽しんだりしているけど、
女性としての不条理や抑圧を多くの人が抱えているんだなと感じるようになりました(裏を返せば男性も男性ならではの苦しみがあるということだと思います)。

もちろん完璧な社会や完全な平等なんてありえません。けれど、「だから、社会のせいにせず、自己責任でやっていくしかない」というのは、やはり思考停止だと私は思います。

後藤さんが、ご自身の経験を開示されたあと、「その解決策の1つとして政治がある」と提示したのはとても腑に落ちました。

個人の人生を掘り下げて探っていくと社会環境や時代背景につきあたる。
社会を変えるひとつの手だては、政治。
ここ!!
ここをつながないといけないんですよね!
個人と政治を。

人口構造上、30代以下の有権者は、60代以上の有権者に比べてずっと少ない。
さらに、30代以下の投票率は、60代以上の投票率に比べてずっと低い。
結果的に、政治家の目線も政策も、ボリュームゾーンに向いているのです。
私たち子育て世代や若い世代、その先の子ども世代に対して、政治の可能性は全然生かしきれていません。

それにしても、後藤さんのすばらしい考察や提言・・・
仕事や育児で培ってきたさまざまな経験・・・
ただでさえ人手不足の日本で、後藤さんのような人が「ぶら下がり」に甘んじなければならないとしたら、あまりにもったいないですよね。
周囲のママ友たちを見ていても、まだまだ、そんな人材がたくさんいるなぁと思うのです。

後半のディスカッションメモ: みんなで話そう!【ぶら下がりワーママ】

・男女同じ能力なら、男性のほうを評価・昇格させる風潮がある。

・2度までは育休をとるが、3人目の妊娠出産で退職する女性社員が多い。

・産後、1年未満で復帰することが評価軸に残るための不文律になっている。

・子どもの有無にかかわらず、「ぶら下がり」の女性社員は少なくない。

・結婚・出産前からの女性社員への教育が大事

・男性中心主義の会社文化を変えるためには、男性への教育も大事では?

・「時間当たり生産性」という評価基準が必要

・↑ただ、管理部門では評価が難しい。結局、上司の主観に陥りがち

・女性の管理職登用推進。「2020年に30%」という数値目標←政治ができること

・“バリキャリ”でない女性のロールモデルが必要。

・モチベーションアップのためには、評価もだけれど、身近なコミュニケーションが大事では? 仕事についてはもちろん、その人自身のバックボーンも含めて理解してあげること

年功序列的な給与体系がまだ残っている→中高年の既得権益が若い人・子育て世代のモチベーション阻害になっている

・2人、3人と小さい子を子育てする時期に、仕事の比重が下がるのはある意味当然では? 数年~10年くらい第一線から離れても、第一線に戻れるような仕組みを。

・育児や介護などライフイベントに合わせて働き方を変えられるような弾力的な制度を。年俸制など。

・「ぶら下がり」そのものを全否定すべきなのか? ワークライフバランスの考え方は人それぞれ。全員が昇進願望を持つ必要はなく、その人が良しとするなら、与えられた仕事を黙々とこなして所定の給与を得るという働き方の選択もありだろう。

・「ぶら下がれる場所があるだけいいなあ」とも思う。何らかの事情でいったん辞めると、正職員にはなかなかつけない現実。

私の記憶をもとに書いていますので、解釈の間違いなどありましたら申し訳ありません。
補足やご指摘、これを読んでのコメントなどもありましたらどんどんお願いします。
充実したディスカッションを経て私もさらにいろいろ思うところあり。
近いうちに【ゆるマジ】でも取り上げたいテーマです
後藤さん、ご参加のみなさん、ありがとうございました!!

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2270908046529135&set=a.1395898304030118&type=3&theater
コメント欄もすごい充実してるので、興味のある方はどうぞ☆ facebookやってない方も見れる・・・はず。

夕方、ランニング4.5キロほど。
夜ごはんは、インゲンやオクラの肉巻き、小鯵の唐揚げ、フライドポテト、バケット、山盛りサラダ。夫がんばったー。

あさイチ』の「戦争と食」特集を録画で。カルシウム摂取のため、カエルやイナゴや野草はよく聞くけど、卵の殻を細かく砕いてふりかけにしていたというのは初めて知った。美しく活力ある芳村真理疎開生活を語っていた。

 

葉月の十 / 夜のおはなし会

●8月某日: 午前中から、サクが友だちの家へ。ママたちも持ち寄りで一緒にランチしない?と誘われて、バタバタと簡単なもの作り、寄せてもらう。先般、ご近所に引っ越した友だちの家、すでにすっきりと片付いていて、気持ちいい、居心地のいい空間がつくられていた。子どもたちは部屋中におもちゃを広げ、大きい子たちは途中TVゲームをしたりして、公園にも行きたい!と元気いっぱい。小さい子たちともたくさん遊べて癒された。

帰ってバタバタと夕ご飯を作り、夜はどんぐり文庫の「夏休み特別! 夜のおはなし会」へ。テーマは「こわい話」で、ストーリーテリングでは電気を消し、カーテンも閉め、たくさんのろうそくに火をつけただけで語られる。

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小学生以上が対象なのでサクは2度目の参加で、果敢に最前列に陣取っており、K田さんが語った「ちいちゃいちいちゃい」のオチで「(ドン!と足踏み)持っていきな!」のところでは、両隣の子とともにその後しばらくカチーンと固まっていたw 人は、あまりに驚くと動けないのねぇ、と後ろから見ていて感心w 

「魔女ひとり」の絵本のあとは、なんとどんぐり文庫にゲストの魔女が登場! 帽子とサングラス、ケープをまとった姿で、「カエルの肝」やら「コウモリの骨」やら「ネズミの歯」やら怪しいものを次々に投入して「魔女のシチュー」を作って見せたのだった・・・! 

第2部はライアーコンサート。子どもたちがよく知っている歌や、わらべ歌、アンコールは、私がどんぐり文庫のテーマ曲のように感じている「チロルの薔薇」だった。会が終わるといつになくはしゃぎ回るサク。勇気を出してこわい話に立ち向かったがゆえの解放感でしょうなあ。

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●8月某日: 夏休み最後の平日は、特に予定もなくのんびり。・・・・ということで、猛暑の中、本屋へ行ったり(これはまぁ、私も望むところなんだけど)、何度も人生ゲームをしたり、アイスを作ったりと、お母さんはいろいろ動員されましたとさ。それでも時間をもてあますサクは、折り紙で「パズドラ」を作る。パズドラを自分で作るって・・・その発想ないわ・・・w  

そうそう、今日はあさイチのプレミアムトーク星野源が!! 『アイデア』創作秘話や、『半分、青い』のあの狂おしい場面(才能の枯渇でボロボロになった鈴愛が秋風に詰め寄りユーコやボクテにもつっかかって泣きわめく!!)について熱く語る星野源にあらためて目を瞠る思いだった。

夜ごはんは、手羽元のグリル、なすとトマトのチーズグラタン、サラダなど。そうそう、『サラメシ』夏のスペシャル、社長メシ特集も見たんでした。資生堂ビックカメラSOMPOホールディングスJTBKAGOMEなど錚々たる会社の社長が登場。やっぱり全員男性でしたね。対照的に、サンフランシスコでは27才の女性社長を撮っていた。

葉月の九 / おげんさんといっしょ!

●8月某日: 夏休み最後の一週間が始まり、同時にラジオ体操が始まった。久しぶりに会う子たちもいて、子どもたち、何となく楽しそう。終わったらすぐに帰るルールになってるんだけど、遊んでてなかなか帰らない。ま、そうだよね。個人的には、夏の7時半って別に早朝でもないし、公園で子どもが遊んだっていいと思うが。

で、そこで「あとでまた遊ぼ~」ってことになって、友だちが遊びに来た。夜ごはんは、鶏のピカタ、もやしとピーマン炒め、コールスロー

サクが寝たあと、夫と「おげんさんといっしょ」を追っかけ視聴。最高、最高です! 去年の第1回よりずっとよかった。すごい。心から音楽を愛するプロのエンターテイナーたちがくれる、自由でゆるい時間、でも超クオリティの高いライブ! 三浦大知のDIVE!も、藤井隆のナンダカンダも、おげんさんが編曲したって。おげんさんすごい働くな。すごいな。

そして、まんをじして発表された『アイデア』のMVにびっくらこく。すごいな、星野源、なんか、すごいとこまできてるな!!


●8月某日: 夫が有休(夏休み)。親のラジオ体操当番の日で、サクは夫と一緒に行き、帰って朝食をとると今度はすぐに、海釣り公園に出かけて行った。前回は全然釣れなかったけど、今回はほとんど入れ食いに近いくらい、ぼんぼん釣れたらしい。メジナクロダイなど。写真や動画を見ると確かにすごかった。

私はマミスマスタジオで「ゆるマジ」を~。今日のテーマは「夏休み」。
facebookライブ配信したデータをyoutubeにも移してまーす)


【ゆるマジ】「子どもの夏休み、大人の夏休み」2018.8.21配信

配信する前、あこさんとの「どんなこと喋る~?」という打ち合わせ自体が、ブレストだったりミニディスカッションだったりして面白い。夜ごはんはサクたちが釣ってきた魚・・・・ではなく、買った魚のお刺身。釣ったのは全部リリースしてきてた。あと、トマト煮込みの残りでパスタ。

葉月の八

●8月某日: 来週の絵本のお話会の準備。リハーサルしてみる。ちょっと長いか・・・。

サクと夫はちょっと遠いイオンへ。大賀薬局が子ども向けの薬剤師体験イベントみたいなのやってたらしく、処方箋と薬(ちゃんと1回分ずつ封入されている)をもって帰ってきた。夫が撮った写真を見たら、ちゃんと白衣を着てやっているw 食後、「さ、くすりのまなきゃ」と、いそいそと服薬するサク。中身はラムネやグミですw 

夜ごはん、豚バラ焼き、ゴーヤチャンプル、ごぼうスティックとたっぷり野菜サラダ。ぴったんこカンカンSPに、「検察側の罪人」番宣で木村拓哉二宮和也。古着屋で木村さんがニノに選んだシャツが、レッチリのジャケTシャツw CD棚からおもむろに、アルバム『Blood Sugar Sex Magik』を提示すると、我が家の男たちが「おお~!」と歓声をあげていたw


●8月某日: 友だちと餃子パーティー。もちろんサクも、包み要員である。テーブルいっぱいに皮を並べてタネを乗せ、かたっぱしから包んでいく。全部で150個だったかな? 「タローさん、好きなフライパン選んでね~」と、フツーに「焼き要員」でを宣告される夫、友人宅でフライパンを合計6回転! 

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友だち(夫)が川崎出張で買ってきた、“ぎょうざ用のごまみそだれ” でいただく。新鮮だけど違和感全然なく、美味しい! 

娘ちゃんがレキシのライブに合わせて歌い踊る。かなり細かいディテールも再現するナイスパフォーマンス! 「KMTR646」では、池ちゃんがイルカ(のビニル人形)を持ち出すと、家のナマズのぬいぐるみをスタンバイ。テレビの近くに陣取ってるサクに「どけ、どけ」と合図するので何かと思ったら、曲の途中でそのナマズを客席に投げ入れるタイミングが近づいていたのだったw 無事、池ちゃんと同時に、ほれぼれするようなスーパースローでナマズが舞うw サクは友だち(夫)のコレクションでゾイドの本物を見て興奮。デザートの手作りチーズケーキも超うまかった・・・。