睦月の十三 / 如月の一 / BTSとインターセクショナリティ

●1月某日: オンライン会議2連発。最初はN事務所の新企画の打ち合わせ、次は男女共同参画審議会。明日から息子のクラスは学級閉鎖になった。夜ごはんは豚肉、白菜、ピーマン等のみそ炒め。ミートソースパスタ。キャベツの塩もみ。

ゆうべ、日本の若いARMYが「Jimmy Kimmelの差別発言からみる BTSとインターセクショナリティ」というスペース(音声交流)を開催。

「差別を個人の問題ではなく、社会構造の問題だととらえて学び続けよう」という、御影石くらい硬いコンセプトの場に、なんと1,000人以上の人が接続していたという‥‥

その中で話され、またツイートで掲示された用語を以下にシェアします。保存版だ! 動画とか関連書籍とかも整理されてるし、しっかりしててほんとすごい。
タグにも、参加した人たちのすばらしいツイートがたくさん。
こうやってスペースを繰り返すことで、着実に浸透していってると思う。
これ、もはや「アミ党」作って代表者を議会に送ったらいいよねw

●インターセクショナリティ
人種や性別、性的指向、階級や国籍、障がいなどの属性が交差したときに起こる、差別や不利益を理解する枠組み


●特権
ある属性にいることで、特に苦労や努力をせずとも得られる優位性のこと。努力の成果ではなく、「たまたま」生まれた属性によって、自動的に受けられる恩恵のこと。自分の持っている特権には気付きにくい。

「特権とは自動ドア。特権を持っている人たちは、常に自動で扉が開かれていることに気づかず、持たない人たちが一つ一つ扉をこじ開ける大変さに思い至れないことが多い」

「自分には特権があるから...」と自分を否定する人も見かけますが、否定はしないでほしいです! 誰かを踏みつけている現状の社会構造を変化させるほうに「自分の特権を使う」みたいに思ってもらえるといい」

●権力
行政(政府、都道府県、市区町村)や企業、組織、家庭、学校などなど…あらゆる場面において意思決定をする力。
例えば、賃金や待遇、進路などに加えて、与えられる機会や恩恵などといった社会制度・ルールを決めたり変えたりする力のこと

●社会構造
社会に属する人々に適用される社会制度やルールなどからなる、社会全体の仕組みのこと。
権力を持つ側が作る社会制度や、ルールによって生じる不平等を「構造的差別」と呼ぶ。個人の良心ではなく構造を変えることにより差別をなくそうという動きがある。

●家父長制
財産や地位などの相続が父子関係においてのみ引き継がれる、父系の家族制度の社会で、家長が絶対的な権力を持って家族の他のメンバーを支配するという家族の形。また、この原理に基づいた社会支配の形

ミソジニー
女性嫌悪/蔑視。個人として女性を蔑むだけでなく女性に女/妻/娘らしい社会的役割を求め、それらに反する女性を排除し罰する事。男性優位のシステム(家父長制)に従う女性は承認される。
 例 男性権力者に気に入られる女性(名誉男性)だけが出世できるなど

●マジョリティ
元々は多数派という意味だが、ここでは数の多さではなくて、より多くのパワー(権力)をもっている側のことを指す。
民族/学歴/性別/性的指向/年齢/言語/文化/宗教/障害…自分の持つあらゆる属性の中にそれぞれマジョリティ性/マイノリティ性がある。

●マイクロアグレッション
マイノリティに対して存在する偏見や先入観によって生じる些細な言動。言った本人には差別意識や意図がないことも多い。
例えば「女性なのに賢い」「日本人は真面目だね」「男の子なんだから泣かないの」「好きな異性のタイプは?」など

 

●2月某日: 息子のクラスが学級閉鎖になり、N事務所の仕事は在宅で行う。5年生ともなるとオンライン授業もスムーズな様子だが、タブレットを見る時間が長くなるのは目やフィジカルには良くなさそうだな‥‥夕方、一緒に散歩したり。走るともう私よりずいぶん速い。夜ごはんは親子丼とお吸い物。