長月の十 / キャンプへ
●9月某日: キャンプへ。土曜授業(4連休じゃねーよ! 3.5連休だよ!とぷりぷり怒っている)の息子の下校を待って出発。車中から見ても、東峰村の景色がもう、言葉にできないくらいすばらしいです。でも、キャンプ場を目指してどんどんどんどん車が山道を昇っていくごとに、どんどんどんどん高まる私の不安。
前回のキャンプの寒さトラウマがひどく、ホットコットのインナー2枚、レギンス、長い靴下&レッグウォーマー、とっくり(言い方)、ストール、手袋に帽子‥‥など、思いつく限りの防寒具を詰め込んでいきましたが、肝心の
ロングジャンパー
を忘れました。
夕方4時、あらやだ既に寒いわね、と荷物を探って気づきました。
戦意喪失。
帰りたい。
夫に泣きつくと、こともなげに「俺のコート着ていいよ」と言ってくれたので安心。
ちなみに今回、電源つきの区画サイトを予約した夫です。
「私があまりに寒がるから」と言うけど、半分は、奴がIHクッキングしたかったからだと思う。
いや、ふつうに炭火も起こすのよ。
新しい燻製器も買って持ち込んでいた。
どんだけ料理すんねん。。。
というわけで、今回はホットカーペットも持参!
後部座席まで荷物があふれてて、もはや乗り込めないかと思った。
「あら乗れないわね、お母さんは留守番しときましょうか?」って口から出かかったもん。
こんなに大量の荷物を持ち込むって、キャンプの初心を忘れてる気がする(笑)。キャンプ用品の沼、すごいよね。今はグランピングも流行ってるしね。年々充実するサービスよ。
「自然を楽しむ」なんてテーマも、資本主義にかかればあっという間に飲み込まれるのだ‥‥。
‥‥と言いつつ、これだけの荷物を持ち込んでも、「忘れ物!」とか「家、サイコー!(帰宅後)」とか言ってるのがコワイ。
テントに関しては、組み立てから撤収まですべて息子小4に司令塔をまかせています。折り紙に凝るだけあって、トリセツを解読したり幾何学を把握したりする能力が高い‥‥のかもしれない。知らんけど。
私と夫は完全に指示待ち人間と化し、
「はい、ペグ打ちます」
「あー、先にこれを接続せんと」
「こっちが前」
「お父さんがこっち、お母さんがここをもって、こっち側に折りたたむ」
と息子に言われるがままに動くだけの簡単なお仕事です。
今回は、夫の同僚たちと4家族。
子どもは小6から3歳まで、全部で8人だったかな?
これぐらいの人数がいると、リーダーシップをとる子やムードメーカーの子など、何となくちょっとした役割ができて、うまくいくね。
ごく自然に密になる子どもたち‥‥。
この自然な姿を制止するのは切ない。
今日、学校に行ったのが自分だけと知り、息子、またぷりぷり。
土曜授業をやってるのって、この辺じゃ福岡市だけなんですね。
(ほかは、筑紫野市・糟屋郡の子たちだった)
その代わり、福岡市は夏休みが長かったんだよね。
それでも土日合わせて19日間だったけど。
夜は花火もした。
「夏休みが短すぎて、夏らしいことしてなかったよね~」
と親同士も話す。
2年生の女の子といっしょに来た、ぬいぐるみのミーちゃん。
昼間はイスで日向ぼっこ、夜になるとテントに帰ってゆくミーちゃん。かわいい。毎日いっしょに寝てるんだって。
夫さまのごはん美味しかったです。
●9月某日: 寒くて暗い夜が明けて、日が高くなってくると何とまぶしくあたたかいこと。朝日のパワーを体で感じるのはキャンプの醍醐味。朝ごはんは米から炊いた雑炊。卵とねぎを入れて。うまーい! 子どもはカップラーメン。朝から野外で食べるカップラーメンが子どもにとって至福なのは理解できる。
8時ごろともなると、子どもたちはもうテンションマックスで遊んでる。風がないのでバドミントン日和。
帰り、道の駅やらで小石原焼きが見たかったけどものすごい渋滞。山道を迂回するとラビリンスにはまりかけた。やっと見えたコンビニが希望で輝いていたよw
お昼、地元の釜揚げうどん屋さんに入ると麺が手打ち。「このふぞろいな感じがいいね~」と息子がしみじみ言う。
夕方、ランニング5キロ。夜ごはんは、ラムともやし炒め。サラダ。ししゃもとめざし。