文月の十二 / オランダの働き方 / 参院選投票日

●7月某日: 『未来ラボ』という連続講座の受講開始。15名ほど選考しますとのことだったが結局全員受け入れて30名超だったかな。多くなりすぎると薄まる気もするが、ま、楽しもう~! 各回で講師が違って、初回は須藤美華さん。休憩時間に「○○さんですよね?」と須藤さんに声をかけられてびっくり。雁瀬さんとお知り合いでゆるマジを見たりfacebookの公開記事やインタビューに目を通してもらったこともあるようです。びっくりびっくり。

さて! 今日は我が家にニンテンドースイッチがやってきた。ついに。サクの9歳の誕生日プレゼントである。彼が選んだソフトはマリオメーカー2。マリオはやっぱりかわいいね・・・日本の宝だね・・・(首相がリオでマリオに扮したことを思い出してムッとする)。

友だちの家でちょくちょくやらせてもらうこともあるので、サク、操作はひととおりマスターしているもよう。夫が昔とった杵柄でテクニックを発揮してる。私、10年ぶりくらいにこういうゲームやった。楽しいよね~。時間泥棒にとられないようにしなきゃ~。
夜ごはんは、カツオ刺、サーモン刺、鶏モモと野菜グリル、ニラ玉。


●7月某日: facebookより

ワークライフバランスプレゼン勉強会、今月のプレゼンターは嶋田康亮さん。

グローバルスタートアップなど、海外から日本、また日本から海外へとビジネスをつなげる仕事をしている嶋田さん。フリーランス協会の福岡のリーダーでもあります。

これまで、何十もの国、100を超える町を歩いてきた嶋田さんが、もっとも惹かれ、おすすめする国…それはオランダ! 今回は、そこでの人々の働き方を中心にしたプレゼンでした。

オランダの働き方の特徴で、私がもっとも印象に残ったのは
 『同一労働 同一条件』

これ、「同一労働 同一賃金」と何が違うかわかります?
同じ仕事なら、フルタイム・パートタイムにかかわらず同じ賃金にすべきだ。

…というのが、同一労働 同一賃金ですが、そんな狭っこい話じゃなくて、たとえば社会保険や育児・介護休暇などなどすべての条件が同じなのが「同一条件」。フルタイムを100%とした場合、90%のパートタイムなら、90%の賃金。

「パートタイム」といえば、日本ではいわゆる「非正規」を含意しているけれど、オランダの場合は本当に文字通り、「働く時間(仕事の量)」が違うだけなのです。
つまり、パートタイムでもキャリアは追求できる。「パートタイムの管理職」もザラにいるそうです。

そして、フルタイムとパートタイムとは、労働者の要求によって自由に相互転換できる。
なので、オランダでは、子どもが小さいときは、夫も妻も75%のパートタイムに転換し、2人で1.5人分の労働をする…なんてことも普通なのだそうです。

ライフステージに合わせて働き方を柔軟に変えていく。
そのことによってキャリアが途切れたり失ったりということがない。

ちょっと、このあたり、日本人の感覚で聞いていると「え?え?」と混乱するくらい、根本的に違うシステムのようでした。
一定の業種に限られた話ではなく、すべての業種に共通する働き方だというのも驚きです。

オランダが昔からこういう労働慣行だったわけではなく、
もとはやはり長時間労働や女性の社会進出の遅れなどいわゆる「普通の」国だったらしい。

変わったのは、1982年の「ワッセナー合意」から。
政界、財界、組合などが協定して、さまざまな法律が整えられ(写真)、現在のシステムが出来上がったとのことです。

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・・・・・・。

日本でこういう合意が結ばれることが想像できない!!!

私は「働き方改革法案」のときも割とよく国会をチェックしてましたが、政界や財界がこういう方向に舵を切る…どころか、こういう話に耳を貸す感じは、いっっっっっさい、なかったですw

ランチタイム、「いったいどうやって合意形成したんでしょうか?」と嶋田さんにたずねてみると、1970年代からの“オランダ病”と呼ばれる経済危機が大きかったそうです。

要は、政界も財界も「こりゃホントにどげんかせんといかんばい」と追いつめられるほど、落ちるとこまで落ちたから。
このオランダもそうだし、考えてみれば、ドイツやアイスランドなど「経済的に生まれ変わった国」にこのパターンは多いのかも?(※ 私の雑な想像です)

坂口安吾の至言
「生きよ堕ちよ、すべてはそこから始まるのだ」(『堕落論』1946)
を思い出しますね。

閑話休題
こうしてドラスティックに変わったオランダでは
 労働時間の削減、
 雇用創出とワークシェア
 女性の社会進出
…などが進み、
平成の日本が「失われた20年、30年」をやっている間に一人当たりGDPも軽く追い越して、生産性の高い国に生まれ変わっています。

「子どもが社会の中心にある」
という価値観の共有も大きいそうです。

『18時に帰る ~「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方」』という本をおすすめされました。
子どもが社会の中心にある…
その価値観の共有も、日本ではまだまだ…

けれど、
「だからこそ、日本にはまだまだ伸びしろがある」
と言う嶋田さんの眉宇が明るいことに希望を持ちました。
(「このまま日本がずっと変わらなければ、本格的にオランダに移住します」とも言っていましたがw)

嶋田さん自身の価値観として、
「自分は、好奇心に従って動いているときがもっとも生産性が高い」
と言っていたのも印象的でした。

多くの人が好奇心わくわくで働ける日本になったらいいですね。
…などと口走ると、「お金を稼ぐってそんなに甘いもんじゃない」
と一斉に返されそうな我が国ですがw

そうそう、オランダは「おしゃべり好き」なお国柄らしい。オランダは英語で「The Netherlands」と言い、これは「低い土地」という意味で、昔から洪水に苦しんできたオランダは、チームワーク・話し合いで物事を解決する気風があるとのこと。

話し合い。これも、日本ではまだまだこれから、という分野かもしれない。
半分の人が選挙に行かない=意思表示をしない国だ。話し合うラインまで行ってないような…。

ランチの時間には、オランダの教育の話にもなり、
こちらもたいへん興味深い内容で、別途プレゼンしてほしいくらい(笑)。
嶋田さん、とてもわかりやすいプレゼンありがとうございました。
ご参加の皆さんも、ありがとうございました!!

パラカスのカレー、2か月ぶりくらいだったかも。おいしかった! 

ワークライフバランスプレゼン勉強会の終了後に投票。

雨がひどい時間帯だったせいか、がっらがら。一昨年の衆院選のときは15分くらい並んだ実績があるんだけど!

九州から西日本にかけて、あまりに雨がひどいので惨憺たる投票率になりそうであるなと朝から暗澹としていたところ、ニュースで久留米や鳥栖の映像を見て絶句してしまった。とても心配です。

今日は『いだてん』の放送もおやすみでして。
ここんとこ、選挙についてめっちゃ投稿してきたけども、
「開票特番なんて21時からやればいいじゃんねー!」
(by 阿部サダヲ田畑政治の口調で)

NHKも民放も、選挙期間中はろくに選挙の報道してなかったくせにさ、開票となると一斉に特番しやがって。お祭り騒ぎか!(毒)

「池上無双なんつって喜んでる場合かバカヤロメ!」
(by 阿部サダヲ田畑政治の口調でね。ガラ悪くなりたいとき便利だな、田畑のマーちゃんw)

日テレの開票特番なんて、
「選挙に行った人も、そうじゃない人も見て欲しい、新しい選挙特番 です。 」
なんてドヤ顔で謳ってるけど、根本的に報道姿勢がまちがってないか?んあ?

夫と一緒に選挙特番を見たり、遅くまでだらだら。