【エミの氷上列伝】織田信成

ネット上では「殿」の愛称で親しまれている彼。どうもおっちょこちょいっぽかったりメンタル的な不安があったりと、いまいち頼りなくもあるけれど、だからこそ、心配しつつ応援せずにはいられません。

今季もジャンプの種類のカウントミスで順位を下げるって事件がありましたね。あれって、シロウトにはちょっとルールを読んでも理解できないくらい複雑なんですよね。ジャンプを失敗したら即座に、ルールに則り、もちろん最大限の点数を獲得できるように考慮しつつ、演技中に修正していかなければならない。私たちが想像する以上の難しさでしょう。まぁでも、選手はみんな、やってることなんだけどね・・・。当該演技のあと、キス&クライでがっくり落ちた殿の肩を見ると、情けなくもあり、でも申し訳ないけど笑いも禁じえません。

昨季のチャップリンメドレーも名プログラムだったけど、今季のプログラムも彼の良さを存分に引き出してると思う。軽やかで、あたりが柔らかくて。あの力みのなく飛び上がるジャンプ、猫のような着地、くにゃーとしたシットスピン。エキシビションの「ダンスしようよ(勝手に邦題をつけてみた)」も、楽しそうですごく好き。調子のいいときや、エキシビションでの殿は、ほんとに楽しそうに見えるんだよな〜。だめなときとのギャップがすごい。

今季の試合傾向から、某人気サイトでは『ショート・プログラムでは好発進、フリーではコント披露』なんて(愛情込めて・・・だと思う)書かれてた悔しさもバネにして、世界選手権ではぜひがんばってほしいもんです! 実力があるのは疑いようもないんですから!