如月の一

●2月某日: 「ゆるマジ」の配信日でマミスマスタジオ(笑)に行ったんだけど、まさかの地下鉄乗り間違え事件。40年近く福岡人やってて、初めてです。でも、ちょうど2か月前も、実は間違えそうになってたのよね・・・いつかやっちまわないようにしなきゃと思ったのよね・・・(この日だ ↓↓↓ )

霜月の十七 / 【ママじゃない私 ポートレート】たまきさん! - moonshine


さて、今日はマミースマイル保育園はスタッフさんがギリギリの人数だったとかで、あこさんも業者さんや見学者さんの応対など随時動かれていたけど、どんなに忙しくても預かっている子どもちゃんたちに対してめっちゃ優しい! 子どもちゃんたちのこと、かわいいかわいい言うてる。当たり前のことかもしれないけど、なんかすごいなって。すごく癒されたー。

ゆるマジは「AI」について。けっこう面白かったんじゃないでしょーか? 終了後、3月のイベントの打ち合わせも。

emitemit.hatenablog.com


夕方、サクとどんぐり文庫へ。小さい手袋を使ってのてぶくろの詩と、春を先取りした絵本「はなをくんくん」、そしてストーリーテリング「ゆきんこ」だった。ゆきんこを聞くのは2回目だったけど、不思議でさみしくてはかないこの話の口伝がずっと続いてきたの、なんかわかるなと思った。不思議に心ひかれる。

はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ)

受験生のお母さんから、「願書を書き間違えちゃったのよ~!」とおそろしい話を聞く。夜ごはんは、塩さば、味噌汁、昨日の鶏キャベツの残り。

 

睦月の十七

●1月某日: また1円にもならん文章を書くのに根をつめてしまったが、満足。

午後、授業参観。「ものの名まえ」という単元で、お店屋さんごっこをするというもの。子どもたちはあらかじめグループごとに何屋さんをするか決め、商品を作り(ってカードに絵を描くんだけど)値段をつけ、お金とお財布もつくって、店員さんをやったりお客さんをやったりする。見に来た保護者もお客さんになる。自分が小1のときもこういうことやったのを覚えてる。つまりすごく楽しかったんだー。

サクも準備段階からだいぶ楽しんでたみたい。サクは楽しいこと・興味のあることについては家でよく話すんだけど、もちろんすべて主観だから、こういうとき、いろいろな取り組みの過程を都度おたよりで知らせてくれた幼稚園って有難かったのねぇとしみじみ。過程を知ってるか知らないかで、参観しても観察しどころや感慨は全然違うので。もちろん、今の学校の先生に「保護者に過程も逐一報告して」と望むのは酷すぎるのはわかっている。

夜ごはんは、ハンバーグ、じゃがいもなど野菜のスープ(鶏ハムを作った出汁で)、切り干し大根煮、ほうれん草とチクワ炒め。ごはんのあと、家族3人でいろいろ話す。で、サクのお手製「ハウステンボスすごろく」をやる。コマが実体験に基づいてたりしてかなり面白いw


●1月某日: 昨日早く寝たのですっきり。今日もto doを書き出していろいろやり、合間に国会の質疑をちょいちょい見た。さすがに一時期ほどナメきった態度はなくなった・・・かと思いきや、与党の若手議員が「首相はほんとはピョンチャンに行きたくないのでは? なんならインフルエンザにかかったことにするという手も・・・」とかなんとか言い出して唖然とさせる。

こちらもちょこちょこ見ていた『スイッチインタビュー達人達』寺島しのぶ × 野村忠宏の回、見終わった。野村にもいろいろあったのね。そして寺島しのぶの勝ち気さにおそれいる。劇団でペーペーの俳優だったころも、赤い会社に乗り付き人を連れて稽古に来ていたという話がめちゃ面白かった。

夜ごはんは鶏肉とキャベツのオイスター煮、ほうれん草、じゃがいもポタージュ。サク、伊達巻や酢蓮(?)などなど制作。あ、オリガミやスポンジ等を使った工作です。夫は飲み会、サクを寝かせたあと、ちびちび飲みながら読書して夜更かしする。

 

【ママじゃない私、ポートレート】特別編: 圭子さんのヌードという表現

紹介しそこねてました!!

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圭子さんは独身で、しかもヌードで被写体活動をしています。
一見、「ママじゃな」層とは遠いところにいる方のようですが、編集後記でちひろちゃんも書いているとおり、突き詰めていくと、本当に「ママじゃな」のテーマに合っているんですよね。

【ママじゃな】には、「自分を大事に」「堂々とすることの気持ちよさ」そんなメッセージを込めていますが、それは簡単なことじゃないとも痛感しています。
「裸になって、初めて自分を大事にできた」
という圭子さんの逆説的な言葉に、めちゃくちゃ納得した私です。

記事の末尾に、ちひろちゃんが撮った圭子さんの作品集ページへのリンクをつけています。
ゆっくり見られる時間と場所を見つけて、ぜひごらんいただきたい!
そして、どんな感想でも、一言でもいいから、聞かせていただけたらうれしいです。
(ちひろちゃん、圭子さんともども、賛否両論を前提で出している記事と写真です)

私にとって・・・・
圭子さんの裸の写真は、「脱いだら誰でも美しいんじゃないか?」という気分にさせてくれます。
誰かに見せるために美しいのではなく、私たちは、本質的にみんな美しい。
崩れた体を綺麗な洋服で隠しているのではなく、こんなにも美しいから、普段は隠している。
私たちは、こんなにも美しいという秘密をもっている。
そう感じるのです。

mamajanaiwatashi.hatenablog.com

睦月の十六 / 7さいに “雑” を教えるなよ!

●1月某日: 4年ぶりくらいに牧のうどん。こないだ友だちが「久しぶりに食べたら味濃すぎて無理だった」って言ってて、私も年々、化学調味料的な味がしんどくなってきてるのでドキドキもんだったけど、めっちゃ美味しく食べれてしまった。むしろ「ちょっと味薄くなった?」と夫と話したという…w 

そのあと、思いつきでボーリングに。サクは人生初、私たち夫婦は共に十数年ぶり。さてスコアは・・・? 夫は120くらい、私は79、サクは60くらいであったw ちーん。腕が痛いw 2ゲームできる気がしなかったw 子ども用レーンがあいてなかったので容赦なくガーターになってたけど、サクは思いのほか楽しかったようで何より。スピンも出してた。併設のゲームコーナーでちょっと遊ぶ。とっても昭和なボーリング場で、なごむ。

夜ご飯は、ぶりのみりん干し、味噌汁、五目豆。西郷どん、突然のサツマンルーレット。サクが寝てから『アンナチュラル』の2話。面白いんだけど、冷凍庫に2人とも入った瞬間から、絶対閉じ込められる展開になると思ったよねw 不用心すぎ~! でも、めちゃめちゃ面白いです!


●1月某日: 雑談の中で、「人生、あんまり気にしすぎず大らかに生きたほうが楽なこともある。雑っていうのは、スルースキルっていってね、大事なんだよ」となにげなくサクに話すと、「7さいに、“ざつ” をおしえるなよ!」と言われたw 

なぜか、今イレギュラーな予定がいくつも同時並行してて、連絡が入り乱れている。どこかでちゃんとやりそこねそうな気がしてドキドキ。気をひきしめていかねば・・・。ウォーキングがてら、昨日の新聞各紙を読みに某公共施設に行ったり。夜ごはんは、夫プレゼンツによるお好み焼きパーティ! もらいもののもち粉入りで、もっちもち。大人は辛い砂ずり&キャベツ炒めも。

 

睦月の十五 / 志保子ちゃん2度めの個展 ・ 7歳、熟練した折り紙

●1月某日: 今日も寒い。でも、5分も歩くとけっこうあったまる。朝のウォーキング、続けています。基本30分くらいで、その日の調子や予定で前後する感じ。午前中、イベントのチラシ作成から、個人的にとったアンケートのまとめみたいな地味~なことしてたら遅くなった! バタバタと天神へ。

facebook投稿より)

金曜日、南志保子ちゃんのテンペラ画の個展に行きました。@アクロス福岡メッセージホワイエ。
友人だから言うわけではなく、すばらしかったです。私は彼女の絵が大好きです。

2年半前、初めての個展をひらいたしほちゃん。そのときは、それまで十数年にわたって描きためてきた絵が披露されました。今回は、すべて、その後に描いたもの。この2年間の“近作”ということになります。

彼女の絵はなんて進化したことでしょう! 専門的な知識はまるでなくても、見ればわかる。1人の画家の世界の豊かな広がり。

私は友人なので、彼女が時に迷ったり落ち込んだり、腰を痛めたりみたいな具体的なことも知っています。人間だから当然、いいときばかり綺麗ごとばかりではありません。

でも、絵は、年を追うごとに純度を増している気がします。
不思議なことに、どの絵も軽みがあるのに、薄くはありません。吸い込まれそうな深さでもあり、何でも受け容れてくれる器の大きさでもあり。

ずっと見ていたい、毎日見たい作品がたくさんありました。いつか、私のために描いてもらうんだ(と決めている。)

個展開催中は、いろんなお客さんからいろんな感想をいただくそうで、そんな話を聞くのも面白い。
絵を見るって本当にすてきなことです。アーティストが与えてくれるものって本当に大きい。

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(地元のバンド、ヤンキーズのアルバムのために描きおろされた絵。原画、サイコーでした)

サクと同時に帰宅! いちお合鍵は持たせてたんだけど、「まあ80%の確率でお母さんの方が早いと思う」と言っておいたので、何となく小走りな感じで帰った。「よるごはんなに~?」と聞くサクに、「今日はお父さんが会社の近くの美味しいパン屋さんでパン買ってくるって言ってたよ」と言うと(お得な詰め合わせで800円というセールをやるらしい)、「わー!」といったん喜んだものの「はっ。今日、きゅうしょくもパンやった・・・かぶった・・・ちーん」とか言うので、「あ、ごはんもあるから、ごはんがよければどうぞどうぞ」と言うと、「パンたべるよ! きまってるだろ!」とw 

そのほか、焼きビーフン(豚肉と野菜)、春菊ともやしのポン酢和え。春菊めちゃおいしい~ そしてパンが、予想以上に、感動的においしかった! 

年末にNHKでやってた有村架純がカナダを旅する番組の録画を見る。ナイアガラや、クランベリー畑や、プリンスエドワード島! かすみんのリュックにアウターに、そしてかすみんのかわいさ! ひたすら眼福な番組であった・・・。


●1月某日: 午前中、ランニング7.5キロ。2週間ぶり。調子はなかなか。気温は3,4度だったけど、風は弱く、走っていると体はぽかぽかになる。夫が朝から仕込んでいた野菜のトマト煮と、全粒粉(たぶん)の美味しい食パンで昼ごはん。

午後は公園に行ったり。隣で遊んでたちょっと大きい子たちが、工事エリアに入ったボールの取り方を教えてくれた。サク、「ちょっと難しい折り紙」に凝ってて、会心の出来の「飛ぶ鶴」「柴犬」「流れ星」を写真に撮ってインスタばえしたい、と言う。コメントも自分で入力。オリガミのタグをいくつかつけて上げると、「いいね」がたくさん・・・。

www.instagram.com

かなりスマホの扱いに熟練してきたので、リテラシーを教えていかなきゃね、と夫と話す。夜ごはんは、牛肉とチンゲン菜炒め、きびなごの一夜干し、ぶり大根、グリルズッキーニとサラダ。さすがに余るわw 赤ワイン。『ブラタモリ』吉祥寺の録画。井の頭公園ってめちゃくちゃ広いんだね! 年末の「エンタの神様スペシャル、アキラ100%と小島よしおととにかく明るい安村のコラボで、声が出ないくらい笑ったw 

睦月の十四

●1月某日: ついに、ついにスマホの機種変だー! キャリアのショップに行くとすぐ接客してくれたが、かかるかかる、とにかく時間かかる。データもちゃんとSDカードに保存してるし、1時間くらいで終わるかも…という淡い期待は無残にも打ち砕かれ、午前中ばっちり潰れたのでした。し!か!も! なぜかショップでやってもらっても、新機種への画像アルバムの取り込みがうまく家でやりなおしてたら14時近くに。スマホくんの動作も遅いのよね。。。うーん、本体9万もするスマホくん、がんばれ! ま、キカイの苦手なアタシ、たまにこーゆー格闘をしないとホントなんにもできなくなるので、よい機会なのだきっと・・・(でも、次に格闘するときには今日の経験をたぶん忘れている)

学校から帰ってきたサク、新しいスマホを見て、前のスマホがあるのも確認し、「ふるいの、おれにちょーだい!」と即座に言う。その目はあまりにもキラキラしてて、拝みこまんばかりの勢い。苦笑しつつ、なんだかなんともいえない気持ちになったー。そうだよねー。ほしいよね。スマホ

「これ、何日かしたら、スマホのお店にもっていくんだよ。それに、もう、ネットできないよ(ほんとは、wi-fi環境下ではできるんだけど)」
と言うと、
「じゃあ今日だけでもいいから~。おまもりにする」
ですって。なんか・・・ああ~なんともいえない気持ちだ!

夜ごはんは、焼き鮭、白菜とねぎとマイタケのスープ、五目豆、マカロニサラダ。

『夜の巷』に木村拓哉アゲイン! 2人そろって大吉を引くまで神社を回るというバクチな企画に、サクがとびつく。夜、夫と『精霊の守り人』を見る。ヒュウゴが、吉之助さぁと別人すぎて・・・!


●1月某日: なんかやることがいっぱいある! 細かく書き出してやっていく。まだまだ終わらない。

夕方、サクとどんぐり文庫へ。こちらの近くの小学校もインフルが猛威をふるっているらしく、だからかどうかわからないけど、今日は来てる子すくなめ。でもみんなお話が好きな子ばかりで親密な雰囲気。

4年生のWちゃんが、馬場のぼるの(たぶん)古い絵本『今はむかし、さかえるカエルの物語』を読む。

いまはむかし さかえるかえるのものがたり

時代調の語彙が使われた文章なので難しかっただろうに、すごく上手な抑揚で読んでいた。いっぱい練習したんだって! ストーリーテリングは「だんまりくらべ」。博多弁でやってくれた。みんな爆笑。その後、「ひともじえほん」。人文字ね。想像以上の展開に歓声がおき、読み終わったあと実践する子どもたち。

夜ご飯は、ポットローストポーク&野菜、ほうれん草の卵とじ。今日もサクが寝た後、夫と『精霊の守り人』の録画を見る。

 

【ゆるマジ】 vol.9 女性のみなさん、励ましあっていきましょうね♪

facebookで配信した15分ほどのおしゃべり動画です。

来秋から始まる朝ドラ『まんぷく安藤サクラ長谷川博己の夫婦!楽しみでなりませぬ!! 

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https://www.facebook.com/akiko.ganse/videos/1617001051714600/?hc_ref=ARRjbzO1CZ5NzED354AQVwxgX6q7b_tVX2RH3axgWVtrbn2HkW8h8xoRHSgEbDtr6p0

女性のみなさん、助け合って励ましあっていきましょうね。
もちろん男性とも!ですが。男性も大好きですが♡ 
動画中でしゃべってますが、配偶者に反対されたり否定されたりちょっとネガティブな反応を示されたりすると、ぺしゃんと萎えて潰れてしまうことって少なくないのです、女性は。
そんなとき、同じ女性に応援されたり背中を押されたりしてチャレンジする気持ちが盛り上がって、結局それが家庭にも良く波及していくことって、けっこうあるのです。

facebookやってない方でもごらんいただけるはず(夫のスマホで動作確認済み)
手探りでやっているので、ご感想などいただければうれしいです~♡

睦月の十三

●1月某日: 今日から(試験)勉強しなくていい~! わー!きゃー!どんどんどんパフパフパフ~!(古)って気分です。「試験が終わったら、やろ・・・」とためこんでいたので、やるこたぁいろいろあるのだけど、それにしても解放感だよね。

最近、毎日のように学校から「●年△組 学級閉鎖のお知らせ」というメールが届くのだが、今日ついに、1年生の◆組もインフルの猛威に斃れた。14人というから、実にクラスの半分がお休みだったとのこと。帰ってきたサクに「今日、クラス何人休みだった?」と聞くと「ゼロ人!」わー!きゃー! サクも「○組さいきょうだな!!」と胸をはっている。そして、釣りゲームに「レジェンドクラスの おおもの!」といって、なんたらエイとかなんたらドラゴンとかを一生懸命作って投入していた。

夜ごはん、牛薄切りと野菜の焼肉ふう、五目豆、ほうれん草のおひたし、りんご。新・染五郎の密着特番を見る。サクもこういうの(特に子どもがフィーチャーされてるやつ)けっこう好き。寝る前に、鹿児島出張に行ってる夫に殴り書きで手紙を書いてた。


●1月某日: 友人 茉莉ちゃんの投稿を読んで触発されて、思わずfacebookに長文殴り書き。熱く(暑苦しくw)書いたものから何かを感じていただけたのかやっぱりみんないろいろ感じるところがある話題なのか、コメントなどリアクションたくさんいただく(文末に掲載…)。

いろんな人に連絡とったり、サポーター講座のレポート(提出遅れてた…ためてたの…)を出しにいったり。朝、夫が作ってくれたチャーハンがあったので昼ごはんが楽だった。てか、きのう日付が変わりそうなころに鹿児島から帰ってきて、朝7時からチャーハンを作っている夫、えらい。

東京を始め関東は大雪だが、福岡は粉雪が舞う程度でチィとも積もらず、ホッとする。子どもは「つもらないね・・・」と残念がっているが、さすがに0度近い寒気の中を学校から帰ってくると頬と耳が真っ赤になっている。夫が鹿児島で買ってきたさつま揚げがサイコー! しょうが、桜エビ、ねぎ、コーン、いもなど、いろーんな味があってどれも超おいしい。なんか、とても洗練されている。

『関ジャム』でいしわたりさんと蔦谷さんが選ぶ2017年のマイベスト10。彼らが、長年のヒットメイカーでありながら、批評家としての言葉の使い方、説明の仕方も卓越しているところ、そして他のアーティストや新しいアーティストにも限りない敬意を払っているところがこのコーナーの人気の秘訣なんだろうなと思う。彼らの紹介とともに曲を聞くと、ほんと惹かれるもん。米津玄師も、初めてちゃんと聞いてみたいと思った。あと、2人のランキングでかぶっていた吉澤嘉代子あいみょんね。

facebookの投稿より。長文です)

友人 茉莉ちゃんが率直に心情を吐露した投稿を読んで、ふつふつとこみあげるものが。
私も、今60才前後でずっと働いてきた女性たちのご苦労と自負心に接することがある。
「今の女性は恵まれている(産休・育休・時短など)のに要求ばかり」「育児も仕事も楽しみたいなんてムシがよすぎ。」などなど。下の世代としてはちょっと寒々しい気持ちにもなりますよね。ただ、彼女たちの言葉もまた切実な経験からくるリアルな述懐だから否定はできないし、自分も10年近く会社員だったので、従来ニッポンの会社社会の現実もだいたいわかる。

突然ですが、無印良品の本屋さん(@キャナルシティ博多)知ってます? 蔵書2万冊というボリューム、セレクトも、ディスプレイも工夫されていて、棚を眺めているだけでワクワクするし、購買意欲もすごーくそそられる。
でも、店内は閑散としてた。平日の午後2時くらい。無印の顧客層の大半は、働いているか、育児や介護に携わってる時間帯なんだろう。ある意味しょうがないんだけど、なんかふと疑問がわいた。

じゃあ休みの日にだって、私の世代(30代、40代)で、こういう本屋さんで面白そうな本をゆっくり選んで、家に帰って読める時間がある人ってどれくらいいるだろう❓ 
日本人の識字率は高く、90%以上の人が高校まで12年間以上も教育を受けるのに、いざ社会に出たら何十年も、本を選ぶ楽しみも、読む楽しみも味わう時間をもてない人がほとんどじゃないだろうか❓ 本どころか、新聞をめくる時間、ニュースに接する時間だって惜しいと思う人も多いのでは❓

先日、市内各校の読み聞かせサークルの講習会と交流会があった。そこで、始業前の読書「朝読」を実施している学校の減少が確認された。うちの子の小学校も然り、下校前にずらす学校が増えている。なぜかというと、給食の前に5時間目まで実施する、つまり1時間目の開始を早める学校が増えているからだ。それは先生たちの労働時間減少のための施策。私も先生の労働環境改善は絶対必要だと思っている。

でも、この件に限らず、大人の都合に合わせて子どもたちの環境を左右するって、どこまでがOKなのかな❓
「朝読」が「帰り前・読」になって何が問題かというと、保護者が読み聞かせに入ることが難しくなるのだ。朝8時15分からなら、1冊読んでから出勤できる人も少なくない。でも2時半からだと難しいよね。私の小学校でも、読み聞かせサークルで実質的に稼働しているのは私を含め専業主婦。

もちろん好きだからやっていることで、エラそうな顔をするつもりは毛頭ない。でも、読み聞かせって、子どもの育ちにとってきっと大事だよね。読み聞かせに限らず、たとえばドッジボールでもいいし、折り紙・編み物、単純におしゃべりを聞いてあげるとか、いろんな親が子どもたちと「学校で」関わる機会があればとても良いと思うんですよね。参観日や行事の他に、そういうかかわりをもてる機会が増えればな~と思ったりします。
「仕事をしていても」折々にそういう機会をもてることが大事なんじゃないでしょうか❓PTAとかって、大人同士の会議や人間関係がめんどくさいわけで、もっと時間があれば、学校での子どもたちの様子を見たいな、ちょっこし子どもたちと触れあいたいなと思う親御さんは多いのでは?

茉莉ちゃんも書いていた通り、「働き方が変わり、子どもの育ちの質も改善する。その両方を求めたい」ということ。今の日本ではどちらかしか選べない人が大半だけど、これまた茉莉ちゃんの書いてたとおり、NZでは女性首相がこれから産休をとるわけです。NZ社会にはバッシングも特にないらしい。北欧で父親の育児休暇取得率が90%を超えてるのも周知のとおり。

「日本もそうなったらいいのに」 そのためには、どこかに声をあげるなり投票で示すなり、社会参加や政治参加が必要になる。ヨーロッパの国々もただ椅子に座ってるだけではなく、人々の地道で断固たる活動の結果、クオータ制が実現し子育て施策が厚くなった。投票率すら上がらない日本では先の遠い話・・・。

・・・と言うと、うちの夫なんかすぐに、「みんな仕事と子育てと介護で忙しいんだから、社会とか政治参加とかまで手が回らんとよ」と言う。
そうなんですよね。時間がない。よって心の余裕もない。ナイナイ。それが現実であり、もしかしたら、ひとつの刷り込みなんじゃないかとも思います。

忙しくて余裕ない。自分なんかに物事を変える力はない。社会とか政治とか、ヒマな人・物好きな人・純粋まっすぐ君か腹黒い人がやること。少なくともオレがやることじゃない。みんながそう思ってる(知らず知らずのうちに思い込まされてる)結果が、悪質な世襲議員と内向きな活動家たちの乱立に現れてる…かもしれない。

この刷り込みを越えていかないと変わらない。本業のかたわら、片手間で社会参加・政治参加する人を増やさないと。それが当たり前にならないと。じゃあ、まず、誰がやるのか? ・・・つったら、こーゆー長文を書くヒマのある専業主婦なんですかね、結局(笑)これもある意味、ワークシェアかなとも思ったり。

とにかくいえるのは、『専業主婦 vs ワーキングママ』、『女 vs 男』、『今 vs ○十年前』 みたいなのは、本質的には意味のない二項対立。

冒頭書いたみたいに、実際に違う立場の人から言葉をぶつけられれば、(人間だもの、)感情的にはざわざわするけど、ほんとうの問題はそこじゃない。いろいろな人が、どちらも選べるように。豊かな人生を送れるように。そのために、社会参加・政治参加をしていくこと。生活のミクロな悩みを、社会問題や政治というマクロにつなげていくこと。そこが日本人のウィークポイントなんだよね。たぶん教育と文化に原因があると思うんですが。

というわけで(どんだけ長い前段だ)、小さな政治参加のひとつとして、今、Kさんと、子連れ世代で福岡市議会に傍聴に行こうよ~って計画を立ててます。来月19日から、始まるらしくて。市議会の定例会。ミーハー気分で見学して、ランチでもして帰ろうぜっていう軽いノリです。興味のある方、ご一緒しましょう~。またお知らせします。最後まで読んでくれた人いる?(笑)

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『なぜ中国人は財布を持たないのか』 中島 恵

なぜ中国人は財布を持たないのか (日経プレミアシリーズ)

キャッシュレスが進んでいる国として、北欧などと並んで中国の名前もよく聞く。アリペイ、ウェーチャットペイなどの決済サービスは、タクシーや出前はもちろん、小さな屋台でもことごとくシステムを備えているし、年金の受取や慶弔金の支払といった場面までも使用されているらしい。

決済データを用いて個人を評価するシステム「ゴマ信用」は3億5000万人の人が使っている。シェア自転車をちゃんと返却しているか、ネットショッピングの支払は滞っていないか、果てはトイレットペーパーを使いすぎていないかどうか(!)までスマホが逐一ポイントをつけ、その評価いかんでは、グレードの高いホテルを予約できなくなったり、住宅ローンが借りにくくなったり、就職や婚活に影響するということだ。

そんな驚きの実態を「だから中国はすばらしい」とか、逆に「いや、そんな中国より日本のほうが自然ですばらしいんだ」とかいうふうに描かないのが、この本のすばらしいところ! 

「それぞれの文化にはそれぞれ固有の意味があり、特定の尺度で優劣はつけられない」という【文化相対主義がちゃんと根底にある。これを押さえていなければ比較文化の本とはいえません。大手出版社すら乱発している安易なニッポンバンザイ、あるいは外国disの本は、つまらない優越感を刺激して孤立から自滅への道しるべを示している。ほんとやめてほしい。

閑話休題。本書では、中国で急速にキャッシュレスが進んだ背景には、以前の中国社会では賄賂の横行やニセ札があまりに多く、現金を信頼できないという事情があるという。財布を使う文化もなく、市場に流通する期間も長いのでお札がひどく汚かったのも、現金を触らないですむキャッシュレスが歓迎された一因だとか。

裏を返せば、日本は「相互信頼社会」。何十年も前から固定電話や券売機、クレジットなどのインフラが整備され、ニセ札でだまされることもない、安心で安全な社会。だから現金で容易にやりとりができて、キャッシュレスへの需要が低い。現金を大切に扱う文化もあり、くしゃくしゃにしたり濡らしたりはほとんどない。これは当地では当然でも、中国人からすれば「すばらしい財産」だったりする、とのこと。

本書では述べられていないけれど、こういった違いも、「そんな日本のほうが優れている」わけではなく、あまりに広大で民族も文化も多様な中国では日本よりも激しい生存競争が常で、「だまされるほうが悪い」「自分の身は自分で守れ」という感じだったんだろうな、と想像できるし、日本人のお金に対する考え方の歴史は、網野善彦の著などを読むと大変参考になります。

日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150))

また、メディア等の情報への感覚を日中で比較した章は特に面白かった。

一党支配の中国では検閲が厳しく、政府に都合の悪い情報は流れないし、言論の自由もない。というのが日本人の中国へのイメージであり、それはある意味本当のことでもある。けれど、中国人にとっては「情報が統制されているのは当たり前」。昔から行間を読む訓練を積んでおり、政府発表のたった1行にも微妙な動きやニュアンスを感じとることができる。

対して、多くの日本人は、「日本は自由な国」という思い込みから「メディアには報じないことがある」「バイアスがかかっている(こともある)」という認識すらないのではないか? むしろ、情報を鵜呑みにしてるのは日本人ではないか?と。この指摘には膝を打った。これは、日本の「相互信頼社会」を別サイドから見た現象であり、私たちはこれを悪用する者(特に権力者)が出ないよう、気を引き締めないといけないと思う。いや、すでに・・・。

日中の現在は、違いばかりではない。ネット上でのアイドルやインフルエンサーが出現したり、少子化が進んで親による代理婚活が盛んだったりと、国境を超えたグローバルな現象。日本人経営者の教えを取り入れ、きめ細やかなサービスやいわゆる「思いやり」を実現させて発展する企業もある。熊本地震の際には中国でもスマホ決済を通じた募金が多く集まった。これは、以前の四川大地震の際の日本からの支援に応えたという面も大きかったという。

今の姿の背景には、それぞれ固有の歴史や文化の集積があり、それは優劣をつける問題では決してない。一方で個人間と同じように、国と国との関係も、持続的に相互に影響しあいながら互いに変容していく。異文化を知る刺激とともに、そういった感覚が素直に腑に落ちてくる、すてきな本だった。

書店で平積みになっているのを見かけていたけれど、自分からは手に取らなかった本だと思うので、おすすめを受けて借りて読んでみてよかった!

 

【“自分ごと”にする難しさ】 3/28 NHKあさイチ、「沖縄 母たちが見た基地」

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去年12月、普天間基地のすぐそばの保育園の屋根に、米軍ヘリコプターの部品が落下。保護者たちは初めて立ち上がり、保育園の上空を米軍機が飛ばないよう、署名活動を行いました。

「魔法が解けた」という言葉を使うお母さんたち。

今の子育て世代は、「生まれた時から島に基地があった」という人が多数。米軍機の騒音で授業が中断されるのを当たり前に育ち、レストランなど米軍基地内で働く糧で一家の生計を立てる人もいます。

「基地はあまりにも生活に密着している(だから一概に悪だともいえない)。長年、米軍の事故やトラブルに県民が反対しても変化はなく、どうにもならないという諦めもあった。
 すぐ身近で起こったことはないから、どこか「自分は大丈夫」だと思い込んでいて、“自分ごと”としてとらえていなかった。それが、今回の事件で魔法が解けた。本当に危ないところにいるのだと」

保護者たちの活動では、基地に賛成か反対かという、イデオロギー対立になりがちな部分には踏み込んでいません。
ただただ、「保育園や小学校の上空を飛行ルートから外してほしい」とそれだけを嘆願していいます。
子どもたちの安全を確保したい、それは親として当然の願いではないか。それは本来、基地賛成・反対の垣根を超えて、すべての人に共感されるはずではないか、と。

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それでも、保育園には誹謗中傷が殺到したし、署名のような活動をすれば、周囲から白眼視されることも多いそうです。沖縄の中にも大きな温度差があるのです。

MCでありNHK解説委員の柳澤さんが、

「沖縄の問題は、どこか福島の問題と重なる」

と言っていました。
福島だけでなく、たとえば性犯罪やハンディキャップ、種々の差別など、さまざまな問題が同じ病根を持っているのでしょう。

・多くの人が、「自分は大丈夫だろう」と思い込み、関係ない・知る必要がないと思っている。

・声を上げる人から距離をおいて、遠巻きに見ている。何ならむしろ、煙たがっている。

・声を上げればそういう反応をされるとわかっているから、声を上げる人はごく少数。

・だから問題はいつまでも解決されず、より悪化していったりもする…

沖縄で修学旅行生に基地の話や歴史を伝える活動を行っている会社(!)の社長が、スタジオに来ていました。
1992年生まれという、若い男性です。

http://webronza.asahi.com/journalism/articles/2017080900004.html


「感想文は絶対に書かせない」と言っていました。

感想文だと、どうしても紋切り型になってしまう。「驚きました」「一人一人が考えなければならない」と、まとめることでスッキリしてしまって、それ以上考えなくなってしまう。

ディスカッションが盛り上がっているところで「時間がきました」とスパッと切ったりして、まとめないようにしている。
簡単に理解したり解決したりできることじゃない。まとまらずにモヤモヤした気持ちを持ち帰って、考え続けてほしい・・・。
と言っていました。

引き合いに出すのもおこがましいようだけど、
先日のイベント「私のあなたの眠れる力を社会へ」で、女性たちのモヤモヤをテーマにしていたので、よくわかる気がします。

モヤモヤを原動力に、変化を求めていけたらと思う。
モヤモヤはつらいけど大事なこと。

私は「あさイチ」の熱心な視聴者ではないのだけれど、有働さん&イノッチのMCはラスト3回なのに、こういうテーマを組むところが信頼できるところ。

たとえば料理とかお片付けとか子育てとか夫婦関係みたいな、主婦の生活に密着する問題だけでなく(もちろんそれも大事ですが)、
沖縄とか、福島とか、戦争とか、「多くの人は他人事と考えている問題」も取り上げ、毅然としたコメントをしてきた2人(今日もそうでした)が大好きでした。

後任の華丸大吉も大好きです。大好きです(2回)。彼らの人間性は折り紙付きだと思う。
近江アナも、NHK福岡時代も見てたし、ブラタモリ大好きだから、うれしい。

ただ、夜のニュースも新体制になってから骨抜きになってしまったNHKなので…
ちょっと心配だったりもする。

社会問題への踏み込みと、プレミアムトークのすばらしいインタビュアーぶりを、
新MCもどうか引き継いでくれますように!
と願うばかりの春です。

★今日のあさイチについて、さっそくNAVERまとめができてる。

あさイチ 沖縄 母親たちが見た基地 保育園に匿名で誹謗中傷、番組内容批判にイノッチが反論 #あさイチ - NAVER まとめ