師走の十一 / 大みそか

●12月某日: 休みに入った夫が息子を床屋に連れていくも、あいてなかったらしい。息子、もさもさした頭で新年を迎えることが決定。本人は「ぜーんぜんオッケー」と言っている。急に小掃除の神様(大掃除ではないw)が降臨して、各所の掃除や片づけを始める。ひとしきりやって飽きたところで(←早い)、年賀状やってないことに気づいた。夕方、ランニング6キロ。

夜ごはんは、揚げ春巻き、チャーシュー、イカと野菜のマリネ、ブロッコリーとじゃがいもの明太和えなどなど。「なんか豪華だね」と言うと、夫「そんなにやる気はなかったはずなのに、なぜかこうなった」と。年末年始、太る気しかしない。こわい‥‥


●12月某日: 寒波! 1時間くらい激しく降り、屋根やベランダに少し積もった。喜ぶ息子。が、1時間くらいで溶けましたw 年賀状チャチャッと書いて投函。このあたり、かなり合理化されたよね~。プリントごっことかの時代ははるか彼方。夜ごはんはミネストローネ、昨日の残りのチャーシューなど。今日は軽めに。


●12月某日: 大みそか。今年のランニング納め6キロ。ダウンベスト着ていったけど必要なかったな。本棚の整理。70冊ほど処分することにした。これでだいぶ余裕ができた、ほっ。息子のプリントやノート類も一緒に整理。トイレ、キッチン、洗面台など水回りも掃除。がんばりすぎて(当人比)本を読むヒマもなかったわ~。

夜ごはんは、鶏ももと軟骨の塩唐揚げ、ミートボールと白菜のトマトグラタン、えびと野菜と春雨炒め、ブリカマなど豪華~!!

紅白を追っかけつつ間にBTSの動画を見て、息子があつ森のカウントダウンイベント。息子、初めて起きて年越し。11時ごろほとんど落ちてたけど、11時45分に「スイッチやっていいよ」と言うとよみがえったw


facebookより)

おせち料理には 台所で働く者を正月くらいは休ませようという意味と 正月休みたければ 年末に2倍働かねばならない という教訓が含まれている」

年末になると思い出す名言。佐々木倫子のマンガ『動物のお医者さん』からの一節です。

みそかの午前中、今年のランニング納め6キロ~。
昨日に比べれば風が弱いので、重ね着すれば問題なし!

子どものころ、コタツに入ってお正月番組を見ながら
「タレントさんたち、晴れ着で『あけましておめでとうございます!』と言ってるけど、これ収録だよな。年内に新年を迎えるみたいで変な感じだろうな」
と思ってた記憶がある。

でも、芸能人に限らないですよね。
お正月のための鏡餅やしめ飾り、門松やおせち料理
親戚の子たちにあげるお年玉。
お店や会社なら「謹賀新年」の貼り紙。
みんな、年内に準備しますもんね。

大掃除だって、もとはお正月にやってくる神様(=年神様)を迎えるためのもので、まぁ「気持ちよく新年を迎えたい」ってことですよね。

実は、
新年を迎える支度をするときから、
心の中の新年は始まってるんだと思う。
少しずつ。

人の気持ちは、カウントダウンして「3・2・1・ジャーン!」みたいにデジタルに切り替わるわけじゃなく、少しずつ移りゆく。

年末の町を走ると、軒先・店先のお正月飾りや貼り紙が目に入ります。
そういうものを養分にして、「さ、家の掃除ガンバロウ‥‥年賀状書こう‥‥」みたいな気持ちを盛り上げてる私です(笑)

おしゃれな家具屋さんのウインドウ、新年のディスプレイはやっぱりおしゃれなんだけど、「牛と私」という散文が縷々書いてあって笑ってしまった。店主、丑年生まれなんだねw

ちなみに、冒頭で紹介したマンガ「動物のお医者さん」。

主人公の男子大学生ハムテルは、ふだん祖母と二人で暮らしています。

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おせち料理には 台所で働く者を正月くらいは休ませようという意味と 正月休みたければ 年末に2倍働かねばならない という教訓が含まれている”

おせち作りが始まると、ハムテルくんも当然のように台所に立ちます。
で、午後に赴任先のドイツから両親が帰省してくると、「よしメンツがそろった」と家族マージャンが始まるのですw

しかも、「緊張感がないから何か賭けましょう」と言い出すのは、お母さんw
「お金?」とハムテルが問うと「家族の間でお金が動いても、トクした気もしない。労働よ! 一番負けた人が雪かき・雪下ろしよ!」とお母さんは毅然と答えますw

これ、30年前の少女マンガです。

このころすでにジェンダーに関してかなり開明的な作品がけっこうあったんだよね。
そういうものを愛読して育ったのは、私のアイデンティティ形成にとってとても大きかったと思います。
ともかくも、今年も大変お世話になり、ありがとうございました。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。