長月の六 / 菅さん、『貞観政要』で三鏡を読もう!

●9月某日: 勉強とアイデア出し。ワークアウト。

朝日の記事。菅官房長官に意見して“左遷”された元総務官僚が実名告発「役人を押さえつけることがリーダーシップと思っている」

菅さん、この際まとめサイトでもいいから『貞観政要』を読もう! ” 三鏡 ” のエピソードは出口治明さん(APU学長)も繰り返し言っている。リーダーの意思決定に大切なのは、銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡だと。

・銅の鏡‥‥普通の鏡。リーダーは鏡で己の姿を見て、元気で明るく楽しい表情をしていることを日々チェックせよ。

・歴史の鏡‥‥将来を予想するための教材は過去の出来事しかないのだから、歴史を学ぶことが重要。
そして、

・人の鏡‥‥直言、諫言してくれる部下のこと。「それはおかしい」「王様は裸だ」と言ってくれる彼らがいるから正しい道を歩める。部下の厳しい言葉に耳を傾け、受け入れる必要がある。

 

リンク先の記事によると、2014年、ふるさと納税制度の根本的欠陥について菅官房長官に直接モノ申した総務省の平嶋氏は、事務次官候補だったにも関わらず省外に左遷された。官僚たちは「逆らったらこうなる」と震え上がったという。。。

dot.asahi.com

(記事より引用)

高市(早苗・総務)大臣から「菅さんと何があったの? 謝りに行ってきなさいよ」と言われたことはありました。ですが、官僚として制度上の欠陥を指摘するのは当然の仕事なので、謝る必要はないと思ってそのままにしていました。

──官房長官に意見することに、怖さはなかったのですか。

日本が戦争で負けたのは、米国と戦っても負けることはわかっていたのに、軍人を含む官僚たちが政治家に客観的な事実を報告しなかったからです。政治家にとって耳の痛い話でも、役人は事実をちゃんと報告することが仕事です。それをしなかったから、たくさんの悲劇が起きた。
私としては、事実を伝えることは役人としての当然の仕事で、このことについては今でも後悔はありません。

長い安倍政権下で、左遷をおそれて「人の鏡」の役割を果たす官僚が減った状況で菅政権発足となると、悲劇待ったなし感がすごいわ~!
官僚がダメなら一般市民が「人の鏡」=世論を見せていくしかないんでしょうけど。

夜ごはんは、久しぶりの宅配ピザ