水無月の十 / まわしよみ新聞

●6月某日: facebookより

小郡の地域コミュニティCORALさん主宰、「オンラインまわしよみ新聞」に参加しました! 以前からずっと気になっていたCORALさんのイベントに初めて参加できたこと、“まわし読み新聞 ” 自体を初めて体験できたこと、またブレイクアウトルームというzoomのグループ分け機能やGoogleのJamboardというオンラインホワイトボードの使い方を教わったこと、初めてのことばかりでエミ的に「三方よし」でした♡(←使い方違う)

私が紹介したのは、6/20朝日新聞の耕論ページ『「新しい生活様式」の圧』から。なんか、固い記事を選んじゃったんですが、せっかくなので記録しておきます。

digital.asahi.com

80年前の日本にも「新しい生活様式」があったというのです。当時の与党(みたいなもの。知らない人は調べてみてね。怖いから)大政翼賛会が提唱したもので、新生活様式の担い手の中心は女性でした。

たとえば、家庭菜園をつくって漬物を漬ける。古くなった着物を再利用してふすまを飾るなど。軍国色は低く、ひとつひとつはすてきな工夫です。でも、その目的は日常レベルで「戦時体制」をつくること。良かれと思っての工夫を通じて、人々は「我慢が当たり前」の社会統制へ誘導されていきました。 

今、新型コロナ。国や自治体など行政も「行動変容」を説いています。ウイルスと戦争は違うし、専門家の発信には耳を傾ける必要もあるでしょう。でも、市民が「自粛」を他者にも強制したり、メディアが過剰に煽るのは危ういですよね。 

実は80年前にも同じ様子がありました。パーマをあてた女性や映画館などの娯楽施設が白い目で見られたり非難されたり。そういう「自粛警察」が、社会からますます自由を奪い、多様性を排斥し、あるべき議論も封じていったのです。 

私がこの記事を読んで思ったことは2つ。

◆1.物事は多角的に考えるべし。

物事には何でも、光と影、メリットとデメリット、短期的効果と長期的弊害‥‥いろんな側面がある。80年前、人々は戦争が泥沼化しても創意工夫し、「欲しがりません勝つまでは」と耐え続けた。その態度だけでよかったのか? 

今も似てる。私たちは「自粛の要請」を受け入れたし、「ニューノーマル」に慣れつつある。みんながそれぞれ工夫し心をひとつにするのはすばらしい。でも権力者というものは、人々の健気さを悪用するもの。それは今の権力者かもしれないし、5年後の権力者かもしれない。だから、身の回りの創意工夫の「リスク」や「限界」も承知しておきたい。大切なことは他にもあると肝に命じたい。病床や医療装備は足りてる? 税金の使われ方は? 自粛した事業者への補償や困窮している人への手当は? 何が正しいか答えは簡単には出ないけど、私たちがそういうところへの関心を失ってはいけないんですよね。 

◆2.「水を差す」も やったほうがいい

80年前、「戦争なんかやめたらいいのに」と思ってた人もいたのに「反対できる空気じゃなかった」。これってすごい教訓であり、現在進行形のテーマですよね。

日本社会、まだまだ【空気最強】なとこがある。だから、マスクを自作してSNSでバトンまわして最前線の人に感謝して、それって大事だしすてきだけど「それだけでいいの?」って水を差したい。すごい感じ悪いけど言っていきたい。

完ぺきな意見じゃなくても、議論のきっかけを作る、議論に「かたる」って大事じゃないですか。特別にすごい人(だけ)じゃなくて、私みたいに普通の人がいっぱい言えるようになって、普通に聞いてもらえるようになって、みんなが普通に考えたらいいよね。 もういっこ紹介した記事があるんだけど、長くなったのでまた今度ー。 

CORALさんのイベントは想像どおりホスピタリティにあふれていて、終始本当に心地よく過ごさせていただきました。すごく心がこもっていて、しかもその「まごころ」が参加者にきちんと伝わる。心が通じ合う感じがするのです。

「まごころはあるけど表現がへた・遂行能力が足りてない」みたいなイベントってありますもんね(ええ、自省です)。 すぐに真似できることじゃないけど、すごく勉強になりました! 便利なツールまで体験させていただいて、本当にありがたいです。

そして、みなさんが選んだ記事を見せていただき、お話を聞くのはすごく楽しい! 対面でもやってみたいな~。PTAの保護者行事でやるのもいいと思う。お母さん同士でやりたいな~!

昼間、川遊び目当てに夫と息子が義実家に帰省していたが、寒すぎて川どころではなかったらしい。「家じゅうの窓を閉め切っていた」とのことw PTA総会の委任状に一筆書いて出す。