師走の五 / 市議会傍聴・子どもの図書環境と職員の待遇

●12月某日: facebookより)
私たちが知らないうちに、いろんなことが決められ実行されていく。それが政治の実態。
 
「いいふうに変わったな」ということばかりではありません。残念なほうに変わっていくこともあります。私たち市民から「ちょっと待って」の声がなければ、「これ幸いとばかりに」…とは言いたくないけど‥‥実際、どんどん悪いほうに変わっていくことも。
 
子どもの学校の図書環境もそのひとつです。
以下、12月12日の福岡市議会、森あや子議員の質問によって明らかになったことの一部です。
 
●福岡市における「図書室の先生」=司書の現状
 H30年度…1人につき小学校2校、中学校2校を兼任
 R元年度…1人につき小学校3校、中学校2校を兼任
→ひとりあたりの担当校が増えている(勤務時間や給与は増えないにもかかわらず)
 
・1日4時間程度の勤務
 ‥‥1つの学校につき、年間20~30回のみの出勤
 
・研修も減少
 H30年度…年4回
 R元年度…年2回
 
・非常勤勤務であり、来年度からは会計年度任用職員へ移行。それに伴い時給はマイナスに(人によって条件は違うが…中心値?)
 現行‥‥日給6,570円
 移行後‥日給4,668円~5,504円+期末手当
※期末手当と合わせると年収は変わらないはず、との答弁だが、いずれにしても月換算で10万円程度の収入だと聞きます。



森あや子議員の次に登壇した川上多恵議員からは、青少年に増えている「スマホ依存・ゲーム依存」の対策について質問がありました。
 
1日何時間もスマホを見たりゲームをしたりして生活に支障が出ているが、減らそうとしても自分でコントロールできない「依存症」状態になっている小中高生は、5年前に比べ倍増しているという調査結果があるそうです。
 
その対策や予防はもちろん大切なことですが、それとは別に、そもそも子どもたちにスマホやゲームを与えているのは大人社会です。
(親が買い与えている、という直接的な話ではなく広義の意味で)
 
だからこそ、大人が子どもの読書環境をつくっていくことは、いっそう大事。
その中で、学校という公教育の図書室そして図書室を整え運営する司書が担う役割もより大きくなっているはず。
 
けれど、図書室には古い本、何十年も前の購入でボロボロになった本がたくさん‥‥。
子どもたちはそういう本を手に取りません。
専門家の目で、それぞれの学校の状況を見て、必要な本をそろえてあげたい。
せめて大人が「この本、おもしろいよ」って手渡してあげたいのに。



図書室の話はほんの一例で、市の行政にせよ国の政治にしろ、知らないことがたくさんある。
 
知る人
知ろうとする人
知って、行動する人
 が増えればいいなと思って、傍聴のイベントをやってます(細々と…??)
 
その後のランチでいろいろおしゃべりするのも、とても良い時間です。
今回も、初めての方が何人も来てくれてうれしかった!
来年もやるので、来てくださいね~

何だったら、有休とってでも見てみる価値はあるんじゃないかな~と思ってます。
日本は投票率も政治への関心も低く、
 民主主義=市民国民が自分で考えて決める 
が成り立ってなさすぎるので、傍聴のための特別休暇を認めるぐらいして政治参加を促す策をどんどんとっていくべきじゃね? と個人的には思うところですよ。



初めて議会を見た人からは、議員側も市側も「台本どおり」で進行していくことや、専門用語の多発に首をかしげる感想が多く聞かれます。
 
わかります。
 ガチじゃねーんかよ!
 一般市民にわかりにくすぎ!
と思うよね。
とても大事な疑問です。
行政側も、議員さん側も、丁寧に説明していく必要があります。
わかりやすさもとても大事です。
 
…と同時に、
私たち市民も、子どもじゃないしバカじゃないんだから、考える必要、学ぶ必要があるのではないかと思います。
 
なぜ、ガチじゃないのか? なぜ台本があるのか?
ガチじゃない場合のメリット、デメリットは?
2回、3回と継続的に見たり、ほかの情報にも触れたりしていると、だんだんわかってきたりもしますよ~。
 
本来、継続的に政治に関心を持つことは有権者のつとめでもあります。
 
もちろん、今のやり方がベストと決まっているわけではありません。
「せめてパソコンとプロジェクターくらい持ち込めるように規則を変えようよ! 平成とおり越して令和だよ?!」 …とか、言いたいことはいろいろある(笑)
 
 
行政、議員、いろんな専門家
そして市民
みんなで考えて、
よりよい議会、よりよい市政(国政)を作っていけたらいいよね。
理想論ですが、理想もなしに何かを作ったり変えたりしていくことはできないので。
そのためにも、「知ること」が第一歩なのです。

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写真は、市役所1Fロビー、「選挙に行こう」ポスター入賞作品より。
市内の小中高生が描いたポスターがたくさん貼ってありましたけど、この子たちは大人になったら選挙に行ってくれるのかなー。
 
 
お昼はイムズのヒッコリーで牡蠣とほうれん草のパスタ。めちゃんこうまい。食べて地元に戻る途中、読み聞かせボランティアのママ友から連絡が入り、会うことに。話をしながら郵便物の発送作業。彼女と別れた後、夕方まで。
 
夜ごはん、なんと夫が牡蠣を買って帰ってきたw 大丈夫、昼も夜もウェルカムです。牡蠣ならw あと、カツオ刺しとフライドポテトなど。