師走の十六 / ハウステンボスへの旅で未来を思う・SNSネイティブの子ども

●12月某日: ハウステンボスの「変なホテル」にて起床。もちろん、部屋のロボット・チューリーちゃんが起こしてくれるのである。バイキング形式の朝食おいしかったー。パンには見向きもせずごはんと味噌汁を欲するアラフォー夫婦、それが私たちだ。なんか、「健康」がテーマみたいで、窓の外には畑も見えた。ちなみに人間による接客です。

チェックアウトのあと車まで荷物を運ぶ。せっかくだから正面ゲートから入国(入園)して雰囲気を出そうと思って。いろいろアトラクションなど回る。行ってみて知るのだが、8歳以上とか10歳以上とか、年齢制限のある施設が割と多いw まあ、そんなに激しいVR体験とか進んでさせたいわけじゃないので全然いいんだけど。

昨日行って面白かった「釣りアドベンチャー」、今日は25分待ちの列に並んだ。今日は祝日だし明日はイブだしで、午前中からお客さん増えてきた感じ。恐竜ランド、トリックアートミュージアムなど、イノベーションやSNS時代ならではだけど、どこかほのぼのとした施設が面白かった。

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運河をゆく船にも乗る。回遊していると、本当に水の上にオランダの(って本物のオランダを知らんがw)建物が浮かんでいるように見えるゾーンもあって素敵なのだが、建物はオランダ風でも周囲の植生が明らかに日本だろ、ってとこも結構あって、それも味である…と思えるかどうかw 

何にしても、「よくこれだけのものを作ったよねえ」と夫としみじみ話すなど。破綻したのをH.I.S.が引き取って運営してくれてるので、九州にこの巨大テーマパークが残ったわけですが、これだけの土地建物の造成。1990年前後だからできたもので、21世紀の九州(というか、東京以外?)では望むべくもないでしょう。

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今後の私たち、またその子供世代は過去の豊かさの残滓を生きる世代なんだな~と思うことがよくある。テーマパークという人工物の是非は別としても、新幹線にしろ高速道路にしろ、日本がまだ(少なくとも経済的には)豊かだった時代に作られたインフラをなんとか維持管理していく、場合によっては取捨選択しなければいけない時代。限界集落の問題なども、20年も経てば今とはまた違った様相というか結論が見えているだろうか? 2040年までの「消滅可能性自治体」は全国の49.8%にのぼると社会学の本で読んだ。

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・・・って、なんの話だったっけ。そう、ハウステンボス。3時ごろ出国(退園)。サク、よく歩いた! さすがに車に乗り込むとソッコーで眠りの世界へ落ちていったが、1時間ほどして起きた後、わが町もそろそろ近づいてきたかなってころになって窓の外の美しい夕焼け空を指さし、「あれをとって、インスタにあげたら? コメントは“今日も1にちがおわります”ってかんじで」と言い出したので噴き出す。SNS時代の子どもよのぅw そういえば、とある説明書を読んで「w」について「にっこりマークでしょ」って即座に理解してたのにも驚いた。

それでも、ひと晩あけていた家に帰ると、ダイニングテーブルの椅子とか、冷蔵庫とか何とかをいちいち抱きしめながら「ただいまー!」「ただいまー!」と声かけしたりするあたり、やっぱり子どものかわゆさである。

夜ごはんは、ローストビーフ(市販品を切った)、エビと小松菜のパスタ、茹でタコ、玉ねぎスライス、焼きネギ、ミニトマトなど。手の込んだ品があるわけじゃないとはいえ、1日あるきまわって2時間運転して帰ってきてすぐ夜ごはん作ってえらいね~夫。おいしかった♡

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