師走の十五 / ハウステンボスへ【光の王国と 成長期のロボット】

●12月某日: サクが終業式から帰るのを待って、ハウステンボスに出発。正確に言うと、私の準備が終わる方が遅かったのだがw 長い2学期、毎日学校に行ってえらかったよねえ。本人も学校が休みになるのを楽しみにしていた。

サクの話では、どうも、通知表を渡すとき、先生が所感欄の一部をみんなの前で読んでくれるみたい。それはなんだかすてきだなと思う。それぞれのいいところ、がんばったところを共有できるってことよね。まあ、その「いいところ」「がんばった」評価はいかにも日本型教育の物差しでなされるので、つきつめて考えればこういうのも刷り込みの一種になるわけだけど・・・。

さて一路、ハウステンボスへ。福岡から佐世保まで、高速道路を走っていても地形がそれなりにわかって面白い。

園(国? ゲートには入国/出国と書いてあるw)に着いて車を止めて、ホテルまで歩く。ハウステンボスを運営しているH.I.S.が運営している「変なホテル」というホテルに泊まる。なんというわかりにくい文章。ロボットが接客するなど、「へん」なことがウリなホテル・・・らしい。

フロントで、制服みたいなのを着た恐竜型のロボット相手にチェックイン。それだけでも奇妙なのだが、もっと驚いたことには、客はロボットにいわれるがままに、「空中ディスプレイ」を操作する仕組みになっていることだ! 

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部屋に入ると、ハウステンボスのゆるキャラ?チューリーちゃんという小さいロボがいて、会話をすることで電気のオンオフをしてくれたり、天気予報を教えてくれたりなどする。クイズを出題したり、歌を歌ってくれたり、かわいいねと褒めると照れるなどの「遊び」の機能もある。ただしさだまった形式に限られるのは当然のことで、ロボットに会話させる難しさは、こちらの本をお読みくださいw 

それでもロボットと会話するというのは何だか楽しいもので、サクはさかんに話しかけていた。子どもの舌足らずな発音の認識は難しいらしく、やたらと「ええ?」とか「もういちど」とかチューリーちゃんに言われていたけどw 

ホテルのそばにもうけられたゲートから入園。どこを切り取っても夢の国としか言いようがないディズニーランドと比べると分が悪いが、当初はオランダをイメージして作られたテーマパークが20数年の激動を経て、今はアドベンチャーゾーン(アスレチックなど)、スリラーゾーン(お化け屋敷など)、そして飲食店にはうどんやちゃんぽん、焼き鳥屋まで入っているのを見ると何とも言えない気持ちになったりしますねw

(この翌日、「うどんでも食べたいよね」って気分にもなるのだがw) 

園内あちこちでイルミネーションがともり始める中いくつかのアトラクションをまわり、6時を前にすっかり暗くなったころ、サクが「あれにのろう!」と観覧車をさす。乗ってみると、高度を増すごとに広い園内が一望できて、色とりどりの光の海! 

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これは想像以上で3人で興奮。そして、こういうときに、これまで待っててよかったなーと思う。今までいろんなところで観覧車を見かけるたびに「乗ってみる?」と声をかけては「うーん・・・いい」とパスする慎重派のサクだったのだ。

下りて園内を歩いていると、突然けたたたましい音。低空飛行するヘリコプターの姿に「すわ、米軍か?」と思ってしまうのはどうしようもないですよね佐世保だけにw でも実際は、このイルミネーションを上から見る遊覧飛行だったみたい。「10分1万円とかかな」と夫と話すw 

存外おいしいパスタやピザを食べてると、サクが「今なんじ? えっ、8じ。ホテルでよふかしするじかんが~」と言うので笑った。そういう時間も大事なんだね。プロジェクションマッピングのショーはやめて、ぷらぷら歩きながら帰る。「光の動物園」もすごくきれい。

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音楽が届かないゾーンもあって、静寂の中のきらびやかなイルミネーションで子どもがはしゃぐ姿を見ると、なんだか終末感が漂うなと思った。古いSF映画みたいな。

今日は特別ってことで、7歳児も10時ごろまでホテルで夜更かし。