『シェアハウスの恋人』 第4話

あー、このドラマ、だんだん好きになってきてる。保護者席に並んだシェアハウスの3人が、実は桃太郎じゃなくて「おに その3」の役だった福くんの演技(劇中劇)を見てる表情にぐっときた。特に水川あさみの、福くんと自分を重ね合わせて、いたたまれないながらも、がんばれと祈るように応援している顔…!

ドラマの序盤、タニショーの設定にあまりにもリアリティがないと思ったけど、弱い人間、持たざる人間たちが寄りそうシェアハウスだから、正規雇用も家族もいったん失わなければならなかったんだなと今はわかる。まあそれにしても描き方はごつごつしすぎててどうかと思ったけど。

喜ばしいことには、そんなタニショーの雪哉がかわいくなってきたーーー(嬉)! 「わかった。俺が仕事やめればいいんだな」とか、「あんこ嫌い」とか大泉にダダこねる雪哉かわいいよ雪哉。そうだよタニショーだもん視聴者に愛されなきゃ!

あんなイケメン面(イケメンづら、と読んでくださいね)した中島裕翔くんまで見事にヘタレだった、て設定も好ましい。「お、おたくさまは…」ってなんだあれワロタww や、君を応援する!

水川あさみの主人公は、がんばり方といい泣き方といい、ずっと彼氏いない設定とはいえ、まがりなりにもまっとうな仕事をしながら生きていた30女とは思えない幼さでこちらもリアリティ薄い部分が多いんだけど、そこは大泉洋が、「隣にこういう人がいたら、片思いの相談しながら寄りかかってポロポロ泣いちゃうかもなー」と思わせる独特の包容力を醸し出してるから、見られる。

しっかし宇宙人設定どうするんでしょうね?

あと、さすがにこんな劇やる小学校もなかろうと思うんだけど、クラスメイトの中に格差がある、って演出(未読・未見ですけど名作の名高い『桐島』もそんな話なんですっけ?)が普通に行われる世の中ですね。小学校ですら、厳然とこうなんだ、と。もちろん大人の世界だってそうだ、と。それはある意味での現実なんだけど、そのとき、弱者は弱者で集まるってのが最適にして唯一の解なのだろうか、と、見ながらちょっと考えたりしてます。まあ世界中のどこを見てもたいていそうなんでしょうね…。そこを超越した存在としての宇宙人設定なんだろうけど、ほんと、うまくやってよ!と願う気持ちでいっぱい。