霜月の八

●11月某日: 午前中、日課ならぬ週課の散歩に出かけた夫、見知らぬ奥様に話しかけられるの巻。「この間、公民館でお見かけした気がして・・・」と、それはもちろん、夫が連れて歩いてるサクのこと。彼女も2歳の息子さんと一緒だったらしい。ことさら紹介しなくても、こういう形で夫がバレる(笑)ってことがあるなんて、小さい子がいるって面白いですね(?)。

午後、横浜国際女子マラソンを見る。ロンドン五輪の代表選考を兼ねたこのレース、3人か4人かいたペースメーカーが、全員予定より早く棄権しちゃうという波乱の展開。大本命扱いの尾崎好美選手、実力は知られながらも突き抜けた実績はない木崎良子選手、そしていったんは先頭グループから離れたにもかかわらず、追いついてきたマーラ・ヤマウチ選手(ご主人が日本人の英国選手)と、35キロ手前で三つ巴に。残り3キロでマーラ選手が再び離され、残り2キロで尾崎選手がスパートをかけて、これで勝負あったかと思いきや、じりじりと追いついた木崎選手がラスト500mを切ったところでスパートをかけ返して優勝するという劇的な結末だった。

そして夜はついに泣いても笑っても日本シリーズ第7戦=最終戦。日曜ゆえに酒も飲まずに見ていたのだが、もう、ほんと、ドキドキしすぎて見てられん! 「山井ぐらい*1打てよ!」とテレビ越しに夫が発破をかけるも、最初の得点は押し出しによるもの。こちらの先発、杉内は、さすが既に幾多の修羅場をくぐってきただけあって、大舞台にあっても堂々としているが、おまいら打たんと勝つに勝てんかろーもーん! てところで、女房役の山崎が打つ! そして、この人抜きでは今年のホークスは語れない、という内川も打つ! 8回には私と同い年(←誰も聞いてない)のファルケンボーグが登場し、9回には森福。うまいこと2アウトになったところでピッチャー交代を告げるものだから、「もしやここで様式美としての馬原・・・?」と震えたが、コールは摂津だった。摂津〜! 今シーズンはおまえで終わり、そして来シーズンはもしや、おまえで始まるのか、新生ホークスは?!

というわけで、交流戦含めて全球団に対して勝ち越し、パ・リーグを制覇し、CSも通過し、そして日本シリーズで4勝を挙げ、我がホークスが完全優勝を果たしたのであった!

ダイヤモンドの中心で全選手と握手し声をかける秋山監督の涙。インタビュー途中で、振られてもいないのに、震災について、割舌は悪いながらも一所懸命に言及する秋山監督の人間性。そして、それを途中で容赦なくぶったぎって『南極大陸』に突入するTBS・・・という、まことに忘れられない2011年のプロ野球終幕であった。

その後、福岡のローカル局で始まった特番にチャンネルを合わせると、敵地・ナゴヤドームにも乗り込み、この土日はヤフードームで観戦していたというおすぎ(福岡に生活の軸足を移して既に数年)が号泣していた。今夜はドームにて、9回に森福がコールされた時点ですでに泣き始めていたらしい・・・笑

ともかく地元チームが日本一になるってほんとにうれしいことで、日曜日なので酒の一滴も飲んでいないのに(と、そこに拘るw)相当盛り上がった。今季、ペナントレースは圧勝だったんで特に手に汗握る局面はなかったが、クライマックスシリーズあたりからはさすがに力が入って、自軍が打ったり守りきったりすると夫婦して盛大な拍手喝采を送るんで、そのたび、1歳4ヶ月のサクも、やたら嬉しげに頭の上に掲げた両手をパチパチ叩いたりしてた。

*1:ファンの方すみません