『それでも、生きてゆく』 第2話

満島さん、このドラマでも虚言癖かー!! というのは置いといて。

もちろん、冤罪じゃないですよね? そうだったらどんなにいいかと思いますが、それやったら視聴者への裏切りですもん。初回の描き方で提示してみせたテーマと違いすぎてしまう。

親でなく、被害者の兄・加害者の妹という立場だから、あんなふうにふらふら接近するというのもわかる気がする。当時は子どもだったわけだし、15年経っているというのもあるし。

ワールドカップで(しかも現実に活躍した本田や遠藤の名前までを出すというリアルさで)日本中が盛り上がっていたのに、自分は「わー!」ってなれなかった、というたとえで、リアルに鮮やかに描き出されるふたりの共通点。

瑛太さんと満島さん演じる被害者の兄と加害者の妹はある意味同じ枷に繋がれていて、事件と関係ない、つまり世間の善男善女の誰よりもわかりあえる部分があるということ。ラストの「私があのとき殺されていれば・・・」という満島さんの述懐で、ふたりともが「自分のせいであの事件が」という悔恨を抱えている(もちろん本当は彼らに責任なんかないのに)共通点があることも明らかになった。だからといって、当然、簡単に心から打ち解けることなんてできるはずない。簡単にそれができない苦しみをきちんと描くはずのドラマだと思う。

少年Aたるフミヤを信じているけれども「自分の娘のことになると」と正直に言ってしまう小野武彦もリアル。『Q10』といい、重要な役どころが続いているな。あと、田中圭のお義父さん、すごく人間のできた人のように登場したけど、なんせ段田安則なんで疑ってかかってしまうよ〜。大竹しのぶと関係をもっているとばかり邪推しちまった。