『龍馬伝』第三部スタート「新天地、長崎」

伊勢谷友介ーーー!
キャシャーンとか、なんとかジャンゴとか、若干B級臭漂う作品への出演が目立っていた彼にとって、『白州次郎』が最大の当たり役かと思っていたら、一話であっさり並び立ってきたよ、高杉晋作! ざんぎり頭に削げた頬、着流しにピストル、くぁーーーっ!(言葉にならない)
いやぁ、福山さんと同じカメラに入っても全く遜色ない美形、てか、若さの分か色気が噴出している! カメラもかっこよく見せるアングル狙いすぎだようっ!

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だいたい、幕末が舞台であっても、映像作品に高杉晋作が出てくることってレアなんだよね。演じた俳優っていわれても、誰も思いつかない。いざ打ち立てよ、高杉役者の金字塔を!

はぁ、取り乱しました。

で、第三部、ナビゲーター龍馬編なんですが。

鮮烈な登場を見せたのは伊勢谷さんだけではなく、蒼井優やグラバーさん(役者さん名を存じず)、一瞬だれかわかんなかった石橋凌も。蒼井優の芸妓、お元は、おりょうとはまた違ったかわいくない子っぽい感じでいいね〜。蒼井優を使うからには通り一辺倒の役じゃ困るけんね。

それにしても、この第三部初回は連休ナカビ、第二部最終回は選挙特番で時間変更というハンデがあったとはいえ、視聴率が下がってる。これじゃ『風林火山』と変わらないくらいだ。もちろん私にしたら、風林や龍馬のほうが断然楽しめてるんでそれでオーケーなんだけど、篤姫はともかく、天地人より低いとなると、つくづく大河はスイーツ(笑)あっての視聴率なんだなーと思い知らされる。

今の時期、『篤姫』では、固い絆で結ばれた上様(堺雅人)が病で死ぬか死なないかといったところだったはずで、そりゃもう奥様方おばさま方がタオルで涙を拭き拭き見てたことだろう。対して今年の龍馬ときたら、豪華絢爛な打掛着物の類と無縁なのは言うに及ばず、内容ときたら斬首に切腹、アル中まがいだもんなぁ。今回のラスト、激しく憎しみ合う薩摩と長州の対峙、ドンたる西郷と高杉の応酬なんて、任侠映画ばりでゾクゾクするもんがあったけど、『篤姫』『天地人』支持層にとっては、訴えるものが何もないどころか、眉をひそめてチャンネル替えるくらいに見難いもんなんだろうなー。

私にとっちゃ、「同じ予算でこんなもんが作れるってこと?!」と驚くほかない演出も、中高年層にとっては見にくいものでしかないのか、やっぱり、、、。

あんまり視聴率下がってもらっても心配なんよね。今後、風林や龍馬路線の作品が作られなくなったら嫌だから。毎年とまでは望まないが、せめてニ、三年に一度はハードな大河が見たいじゃないですか。

同じ予算でこれだけの、、、て話なら、今年はやっぱり、役者の人件費を削ってるんですかね。児玉清倍賞美津子でもけっこう驚いていたクレジットの大トメですが、今回、高橋克実だったのには、画面見ながらさすがに大声が出ちゃいました。や、高橋さんの西郷は、私の中でかなり熱いんだよ。あの黒西郷(笑)は、『篤姫』の純粋まっすぐくん西郷像よりも、よほどしっくりくる。それでも、大河の大トメといえば、仲代達矢とか緒形拳とか津川雅彦とかが入る場所、というイメージがあるからねー。

来週以降、武田鉄矢高橋克実が同時出演したら、やっぱり鉄矢がトメるのかな、とか、ドラマ本編とは関係ないところにまで楽しく頭を悩ませる大河オタクなのでした。