なにげに戦中派

●5月31日(月)
退職してから1ヶ月が経過したため、ハローワークへ失業保険給付の延長申請に行く。父が車を出してくれるというので、とある駅で待ち合わせたら、なぜか母も乗っていた。初めてのハローワーク。このご時勢だから老若男女問わず人であふれているのは予想どおりだったものの、朝9時という時間に、駐車場に入れない車が長い列を成していることにはさすがに驚いた。延長の手続きをする人は少ないのかすぐに解放してもらえたが、出産後、給付の手続きをするときは難儀するのだろう。

そのまま母は私の家までついてきたので、用意している子どものウェアやなんかを披露する。それから、どういう経緯か忘れたけれど母の子どもの頃の話になる。

私の母は35歳で私を産んだから、そもそも同級生の母親たちよりも5〜10歳くらい年かさだし、そのうえ母も、祖母が42歳のときに生まれた6人兄妹の末子だ。昭和18年生まれの母の子ども時代の記憶は、それよりも前に生まれた兄姉たち、明治の終わりから生きた祖父と祖母に囲まれたものであり、その舞台は佐賀の炭鉱町。今は・・・というか、私が物心ついたころには既に相当さびれていたが、当時は隆盛のさなかにあったらしい。

こういう家系図なので私は2歳になる前にすべての祖父母を亡くしており(父も母と同じ年、しかも8人兄妹の末子で鹿児島の田舎出身なので似たようなもの)、祖父母から昔のことを聞いたことがないというより、そもそも彼らの記憶自体が何もなく、それは子どもの頃から私のひそかな悲しみでもあった。まあそれはそれとして、考えてみると、両親の語る昔話が、すでに『忘れられた日本人(著 宮本常一)』に載ってもおかしくないんじゃないか、というレベル、もう民俗学に足を突っ込んでいるレベルで古い。初めて聞くこともあったので、忘れないうちにと、夜、手帳に書き留める。もっといろいろ聞いてみたいものだ。でも、親に聞くのって妙に照れくさいもんがあるんだよね。私だけ?

忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

昼になり、マクドナルドに入る。学生の頃はバーガーキングだった私だが大人になってからはさすがにその熱も冷め、さらに夫がハンバーガーに見向きもしない人種なのも手伝って、実に3,4年はマックから遠ざかっていた。数日前にふと思い立ち、今日、母を誘って行ってみたのだが、なんとその店は今日で閉店だった。おお、タイミングってあるね!

夜ごはんは煮込みハンバーグ、ポテトサラダ、みそ汁。

●6月1日(火)
瑛太と木村カエラ結婚のニュースを見ていっぺんに目が覚める。有名人のできちゃった結婚って、できちゃったのか、それとも強行突破のために作っちゃったのか、いつも妙に気になるものです。ともかく、この二人はすばらしく格も釣り合ってるし(“お似合い”って普通に言えよって感じだが、詳細は→2010-01-09 - moonshine)どちらも仕事っぷりもステキ。さわやかな若者同士が恋を成就させる姿っていいですね。幸せになってくれー!と他人なのになぜか願う。

冷蔵庫の自動製氷器や貯氷皿をそうじする。パッキンとかいろいろ取り外して、洗って、また取り付けて。こういう地味な作業って、終わってみればけっこう達成感ありますよね。図書館に行ったら月曜日じゃないのに休館日で、ポストに返却することしかできなかった。いつもとちょっと違う道順で帰ろうとしたら、とたんに深刻に迷った。

ハウステンボスの運営って、いつのまにか野村からエイチ・アイ・エスに変わってたのね。そのため、今期のエイチ・アイ・エスは6億超の負ののれんを特別利益一括計上ですってよ。いったいいくらで買い叩かれたんだろう、と九州人としてはさみしく思うわけですが、実際、私も10年以上行ってませんからね、ハウステンボス

最近、トッコリとした小さな突起物がお腹・・・というかあばらの下に出てくるときがある。これはきっとあんよの先っぽね。それよりもうちょっと下のほうで、もうちょっと大きく、ぐにゃあっと盛り上がるのは膝? 太もも? 一瞬、「うっ」と息が詰まるくらいに勢いのある圧力。たいしたもんだね。今夜は、夫の両親と、甥っ子から電話があった。この子の誕生を楽しみにして待ってくれている。