『マッサン』 第4週「破れ鍋に綴じ蓋」

というわけで、今週途中は優子さんに対するエリーの接し方にモヤってたんだけど、着地にはとっても満足! 優子は、まあ、ちょっといい子すぎるかなーとも思うけど、なんたって、あの社長の娘だしね(笑)。相武紗季の好演もあって、「賢くて誇り高いしっかり者の娘さん」として私は愛してます。

エリーもね、おいおいオマエって思うんだけど、でもエリーが優子に感情移入する気持ちもわかるんだよね。もちろん外国人のエリーにとって知己の数自体が少ないわけだし、優子に一度は激しくなじられた…(いけずもされた)、つまり正面切ってぶつかりあった相手だからこそ、優子もエリーも、互いに近づいた面があったと思うんだ。そこは、キャサリンや井戸端会議のおばちゃんたちがなんぼ優しくしてくれる、世間話もするとはいっても、そこの関係性とは、やっぱり違うんだよね。

で! 何はともあれ今週は、ワイン爆発事件から始まる「鴨居の大将age」が爆裂! 頭が爆発しそうな対象、マッサンに調査を指示する大将、マッサンの調査結果を聞いて破顔一笑する大将、半纏に着替えてお客さんとこで殊勝に頭下げる大将、「今度とお化けは出たことない言うけどな」な大将、金魚占いでミーティング始める大将、商売は切り替えが大事な大将、みーんなに自由な意見を言わせるけど自分で結論はもってる大将、マッサン引き抜こうって気もあっていろいろ連れまわしてた大将、水を弾く肌に目を輝かせる大将、ここだ!ってところでマッサンにプロポーズ(違)する大将、「今はダメでも何年かあとには必ずウイスキーの波がくる!」かつてのマッサンのセリフをそのまま引く大将、「あんたが大丈夫っていったのになんで中身を変える必要がある?」最強にデレる大将、マッサンに断られても軽−く頷く大将・・・・おお、これで落ちないヒロイン・マッサンは完全に意地を張ってる乙女状態!

作品内で“仕事できる人設定”として扱われてるんだけど、実態は登場人物みんなに“すごい”と言われまくってるだけ…手術がうまいとか純粋まっすぐ君な言説に優れてるとかってだけ…みたいな、残念なキャラクターって少なくないんだけど(筆頭が大河の官兵衛さん…泣)、鴨居の、まさに「大将」然とした描かれ方ってすごいなって思う。