睦月の六 / 「100分 de パンデミック論」・氷室冴子「北里マドンナ」の野枝
●1月某日: (facebookより)
「100分 de パンデミック論」を見てたら、大杉栄・伊藤野枝カップルの話が出てきて、思わず「アナーキスト、良くない?」って思っちゃった。番組では、野枝が今宿の出身であることにも触れていた。あ、アナーキストって「無政府主義者」でOK? あんま詳しくないけど。
伊藤野枝を初めて知ったのは、小学生のころに読んだ少女小説。「野枝」という名の登場人物が出てきて、どこかのインタビューで、作者の氷室冴子が「伊藤野枝からとった名前です」と話してた(のを読んだ)。
wikipediaなんてものもない時代。確か姉の本棚にあった歴史の教科書だったか、「関東大震災の混乱のさなか、内縁の大杉栄とともに虐殺された」のような記述を読んで背筋が冷えたのを覚えてる。
20世紀初頭を生きた伊藤野枝は、進歩的な思想をもち、立派な文章を書く女性だったらしい。野枝は大杉の子を次々に産み、大杉はアナーキストらしく(!)、子のおむつを洗い、野枝の文筆活動を応援したという。
20世紀も末に近づいた1990年前後、氷室冴子が伊藤野枝から名をとって書いた小説の中の「野枝」は、美人で賢く「多くの男子のあこがれ」でありながら、
「あたしは『ふつう』を聞いてるんじゃないの。あんたはどうか、って聞いてるのよ」
「常識であたしにウダウダ言うのはやめてね。自分の意見を言うのに『常識だから』で逃げるのは卑怯よ」
など、歯に衣着せぬ物言いをする女子で、小中学生の頃にこういう小説を愛読していた私も影響を受けたよなと思う。「美人で賢い」みたいな属性は都合よく無視して感情移入するのが私の長所だw 想像力!
「自分以外のすべてを、敵にまわす覚悟が必要なときって、あるでしょ」
いかにも “中2的” なんだけど、こういう頑なさって、経験して然るべきなんじゃないかなとも思うのです。
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‥‥と書きましたら、「今も今宿にはご親類が住んでますよ」とか「ちょうど今日、伊藤野枝が主人公のドラマの会見があったよ」とか、4人くらいの方からドドドッと伊藤野枝情報を寄せていただいた。すごい。
明日のイベントの大まかな台本と、自分の分のリレートークの原稿を用意する(前日にやるな‥‥w)
夜ごはんは鍋の予定だったけど、夫が残業になり、焼きちゃんぽんに変更。とはいえ美味しかった。