『大奥』 第8話

相変わらず、録画遅れて見てます。今回はもう、多部ちゃんかっこえええええ! これに尽きるでしょう。するすると御簾があがると目にも鮮やかな打ちかけ、日本髪を結って綺麗な化粧を施した多部ちゃん上様の姿が! そして長い口上。

「わしはこの徳川の世を存続させるために生まれてきた将軍という名の人柱である!」
のセリフは、有名な家光の「わしは生まれながらの将軍である」より、さらにかっこいい。これは玉栄との閨で言っていた「わしが生まれてきた意味があるというのなら、今はそれを確かめてみたいと思うのじゃ。そして果たすべき役割があるのならそれを果たしたい」に対する多部ちゃん上様のアンサーなんだよね。そこに至るまでのいろいろを思えば、そらもうぐっときます。

この、原作の「どどーん!」たる名場面を、多部ちゃん立派に演じました。なんせ首が細くて長いんで、真正面からのショットの美しいこと。「誰かわしが女将軍となることに異存はあるかえ?!」も、ど迫力でしたよ。

別のシーン、アンニュイな「滅びるなら滅びるで この国の最後の一人が死に絶えるその日まで この国の行く末を見守るのが我らの役目だと思えばよいではないか」が原作で大好きなところなんだけど、ここもよかったよ〜。春日の遺体にとりすがり、泣きながら名を呼び続けるところも上手だった。普通のシーンでは、ややセリフ回しが一本調子かな、と思うところもあるんだけど、多部ちゃんって、時代劇のセリフで喜怒哀楽の激情をあらわにするのがとってもうまいのね。

春日といえば、今回はふたりの登場人物が天に召されたわけですが、虫の息でのセリフに関しては、やはり麻生祐未に一夕の長があるんだなと思わされました。窪田くん、ちょっと聞き取りにくかったもんね。けれど重盛に続いて、短期間でまたもや瀕死の演技、本当にお疲れさまでした。来クールはどこかにエントリーしてるのかしら?! あと、このドラマでもっとも扮装がうまくいってるのは春日だと思います。今回の回顧シーン、若いころの春日さん、ちゃんと美人に見えないようなメイクをしていて(しかも『JIN』のお栄さんともかぶってなくて)感心しました。生来の美貌に執着する様子をまったく見せない麻生さんの女優魂もすごいってことよね。