水無月の十一

●6月某日: 久しぶりに降水確率が低いので、安心してゆっくり外遊びをさせることができる。風も涼やかな公園は子どもたちでいっぱい。午前中は外で遊んで、お昼をもりもり食べてそのあとは昼寝…というペースが守れると、やっぱり一番安定しますね、親子とも、心身ともに。ま、大変なのは梅雨よりも、このあとの盛夏だろうな。そういえば、ここ九州も計画停電が実施されるかも、という話も出ている。ここのところ大量にあったじゃがいもで、ポテサラ、フライドポテト、鶏肉や野菜と一緒にトマトソースで煮込む…などやってきましたが、残り3個。八百屋で50円だったいんげんを買い、めんつゆで煮てみた。とてもおいしかった。これは「きのう何食べた?」からのレシピで、このマンガはほんと、実生活の料理に使えます。サク、ひも通し遊びができるようになった。生後6カ月くらいのときにもらったおもちゃ、これまではカラフルな積み木に似たものとして使っていたんだけど、ついに、メイン用途の使われる日が。それにしても、やってみせたら、すごい集中力でチャレンジして、すぐにできるようになったのにはびっくり。

●6月某日: バスで天神へ。夫が下調べしていた大名の店は、11:45の時点ですでに30分待ちだったんで、わたくしが若いころ、女子同士のランチでよく使われていた店を思い出して、そこに入る。これが大正解。席間は広いし、お客さんはすでに5,6組いたんだけど、なんせキャパが広いので、空いているスペースに座らせてもらったら、はしゃぐサクをそれほど気にせずゆっくりできた。お店の人も優しい。久しぶりのカフェ飯、美味かったわ〜。それから天神でちょっとショッピングしたんだけど、交代でサクを抱っこして歩く人ごみの中、「サク、すげー重くなったな」と夫とともに実感。といっても、やっと10kgあるかないかで、平均よりはずっと軽いサクちんなんだが。夫の下着やらを買う目的が、私も衝動買いしちまう。にしても、「30%引きの値札から、レジでさらに20%引きます」という価格破壊がなされていて、むちゃくちゃ安かった。「そうか、バーゲンか。そういう季節感も、とんとなくなってたな」と、これまた夫とともに実感。

それから、本日のメインイベント、期間限定でやってるアサヒスーパードライのエクストラゴールドBARへ。ええ、昼の13時半でしたが何か? お客さんはいっぱいだった。氷点下に冷やしているとかいうのがウリのエクストラゴールド、確かに一口めに目の覚めるような美味しさが。子連れなんでさすがに1杯だけで出たんだけど、ふと隣を見たら、隣はキリンの一番搾りフローズン生ガーデンだった! アサヒの黒服の男性スタッフたちには固まり気味だったサク、キリンの制服を着た若い女性スタッフたちには、にっこり笑って手を振りまくる。夜は夫による揚げもの天国〜! たっぷりの油とパン粉と肉類を吸収しました〜。普通のアサヒスーパードライも飲みました〜。この日の総摂取カロリーについては考えたくない。朝、8.5キロやそこら走ったからって、とても追いつかない量だったと思う…。

●6月某日: 一日雨の日曜日、私は一歩も外へ出ず。サクは夫と散歩がてらの買い物に行っていた。サクと傘と買った荷物とを持って帰ってきた夫、「そろそろ重量オーバーになってきた」。その後、夫が床屋に出かけると、サクは激怒、号泣。スーツ姿でのご出勤なら納得もいくけれど、私服のパパに置いていかれるのは我慢ならないらしい。今、最近買った本と、図書館で借りた本と、お気に入りの本の再読とを読んでいる。複数冊の本を同時並行で読むの、私はけっこう好きです。そして途中でさらに脱線し、氷室冴子の企画本『ガールフレンズ』を何年ぶりかに開く。各イラストレーターとの対談や、インタビューなど、きらめく感性とエネルギーにあふれる記事の数々を読んで、胸をギュッとつかまれるような気持ちに。このころの氷室さんて、今の私とちょうど同じ年くらいだったんだな。出版当時の私は子どもの常として、途方もなく大人の人だという感覚しかなかったけれど。自分が30才になったときに氷室さんがこの世にいないだなんて考えもしなかった。