「ぶっコミュニケーション」 のすすめ @ クラス懇談会
9月上旬、コロナ禍以来、初めてのクラス懇談会が行われました。
2月末に安倍前総理が突然の「全国一斉休校」を発表して以来、実に半年ぶりの子どもの小学校。私は読み聞かせボランティアをしていることもあり、それまでは月に1,2度は校内に入っていたので、「な、長かった‥‥」とむせび泣きながら(←嘘)足を踏み入れました。
ママ友たち(クラスに数人いる)、久しぶり! 担任の先生、はじめまして!
児童30人ほどのクラスで、懇談会に出席した保護者は20人弱。
ふだんの3~4倍の人数です。コロナの前は、だいたい6~7人、少なければ4人なんてときもありました。
忙しい時間をやりくりしてわざわざ出席しようという気になれない気持ちもわかるんですよね。学校の懇談会って、どうにも薄味になりがちだから‥‥。
それで私はいつからか、「懇談会をちょっと盛り上げる」というミッションを心に掲げています。どうするかというと、ネタを用意していくわけです。「質問はありませんか?」というお約束のコーナーがありますよね、そこにぶっこむのだ!
ポイントは、「ほかの保護者にも資する質問」をすること。「うちの子、先生の話ちゃんと聞いてますか?」とかじゃなくね。
これまで投下したネタを一部ご紹介。
子どもが、先生たちがすぐ怒るからイヤだと言っていた。子どもの気持ちもわかるし、大人として叱らざるを得ないことがあるのもわかる。先生の目から見て、このクラスや学年の課題はどういうところにあり、どんな場面で叱っていますか?
夏休みの自由研究。実質的に理科的なテーマを求められている。仮説、実験(観察)、検証という科学的なアプローチが大切なのはわかるが、子どもによっては不自由研究だと感じるのでは?
また、体育館に全校生徒の作品を展示するのはプレッシャーになる。保護者のサポート次第で出来に大きな影響が出やすいが、サポートができる家庭ばかりではないことも理解してほしい。
どうよ。けっこうがんばってるでしょ。「ぶっこみのエミ」と呼んでもらいたい。
(同世代~、「ぶっこみの拓」知ってますか~? 特攻と書いてぶっこみと読ませる‥‥)
今回はこんな質問をしましたよ。
子ども同士のコミュニケーションについて。感染防止のため、休み時間にできることにも制限があったり、行事やグループ学習などもできない状況で、いろいろな子と深くかかわる機会が減っている。子どもの口からも友だちの話があまり出てこない。先生から見て子どもたちのコミュニケーションの様子はどうか?
他のお母さんたちにも、「自分もそれ聞きたかったの~」とか、「思いつかなかったけど、確かに気になる!」と思ってもらえるような。
また、先生には「保護者はそういうことを考えているんだな」と認識してもらえるような、そんな質問をするよう心がけています。
ママ友「以外の」保護者と同席できる機会も、担任の先生の話を聞ける機会も、決して多くはありません。一回一回が貴重です。
保護者は何でもかんでも学校の言うことを聞くおとなしい羊じゃないし、わがままなクレーマーでもない。先生だって、教育委員会のしもべでもなければ、保護者の顔色をうかがう店員でもない。
私たちは「子どもに毎日楽しく学んでほしい」という共通の願いを持っているのだから、フラットに良い関係を作り、協力し合えたらいいですよね。現状や気づき、問題意識を共有することは、きっと意義がある!
ふだんからコミュニケーションしているかどうかで、いざというときの対応力もずいぶん違ってくるはずです。
そして、多くの親は我が子に対して「自分の意見を言える子に」「いろんな子と仲良くしてほしい」「リーダーになったりしたら、もっとうれしいな」と望んでいるはず。
であれば、「まず隗より始めよ」。子どもにとって身近な大人である私たち自身が、自分の考えを持ち、人の考えを尊重して、ポジティブにコミュニケーションすることが大事だと思うんです。自分たちができないのに、子どもに教えることができるでしょうか?
◆
というわけで、懇談会、ひそかにがんばってます!
いかにもがんばってるように見えないようにがんばってる(←日本語(笑))。3回に1回くらいは黙ってたり(笑)。
「あの人は、がんばり屋だからね~私たちとは違うから‥‥」とは思われたくはない。誰でも気軽に話していい場なんだよ、って空気にもっていきたい。私の質問にいろいろかぶさっていくように。
硬くなりがちなんですよね。懇談会に限らず、あまり知らない人同士が集まると、入試会場の受験生みたいに緊張した空気が漂いませんか?
私たち日本人は、「まちがったらいけない」「浮かないほうがいい」と刷り込まれて生きてきてるんだろうな‥‥。
1999年、16歳の宇多田ヒカルが初めて『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』に出演したとき、初対面のダウンタウンに対しても “タメ口” でした。まるで友だちと話しているかのようで、アメリカで育つとこんなにリラックスした態度がとれるんだな、と衝撃を受けたのを覚えています。
日本育ちの日本人で似た印象をもったのは、菅田将暉です。2014年、世間的にはまだまだブレーク前、はたちそこそこの駆け出し俳優だった菅田くん。NHKのお昼のトーク番組の生出演の際、まったく物怖じしていなかったんです。
しかも自然体なだけじゃなく、会話のキャッチボールが上手で、受け答えにいちいちユーモアがあり、しかもライブで料理までしていました(確かオムレツ)。
料理のうまい下手よりも、生放送で時間が限られているのに、ゆうゆうとおしゃべりをしながら、かつ、フライパンを扱う手つきにも余裕があるという大物っぷり。あの姿を見ていたので、彼があれよあれよという間にトップ俳優になったのも納得だったんです。
‥‥はっ。思わずあと一千字くらい菅田くんの話を続けそうになっていた。いかんいかん。
えーっと、何の話だったっけ?
そうそう。
いろんな場面で、コミュニケーションの量を増やし、質を上げたいわけですよ!
読んでくれたみなさん、ぜひ、ぶっコミュニケーション仲間になりませんか?
あなたにとっての宇多田ヒカルや菅田将暉でイメトレして、場の雰囲気をカジュアル&リラックスに誘導しつつつつ、ぶっこみましょう!
‥‥と、めっちゃえらそうに書き連ねてきましたけど、私自身、別に上手にできてません!
2回に1回は「硬いままだったなあ‥‥」とか「空回ったぜ‥‥」とか撃沈しながら帰ってます! 励まし合える仲間が欲しいのです!
※本記事は、「PLANETS School第二期プレ講座」の課題文として提出しています。