霜月の四 / 学校教育とか

●学校公開、1日目。授業や給食など何でも見て回っていいですよ~というもの。今どきはこういう制度になってるんだね、すばらしい! その所感は以下に…。先生も生徒もすごくがんばってるんだろうな、大変だよなというのはよくわかる。

週末が学習発表会で音楽劇「くじらぐも」の練習をしている1年生サク。帰宅後、

「げきでさ、うたを4つ、うたうとよ。そのさいごのうたがね~、おとながきいたら、なくかもしれんな」

と言う。「えーっ。そうなん。泣けると。どんな感じで?」と聞くと

「“ こんなにりっぱにせいちょうして・・・” ってかんじ」

ですと。自分で言うなよw よーく大人のことがわかってらっしゃるサク先生であるw 夜ごはんは、美味しい豚肉を野菜と一緒にサッと炒めたのと、さつまいもサラダ、きんぴらごぼう。

息子(1年)が通う小学校の「学校公開」に行ってきた。(以下かなり駄文長文です)

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算数は、繰り下がりの引き算。「計算問題のプリントが時間内に終わらなかった子は、昼休みにやってね」と先生。「家でやるのは大変だから」と。宿題は宿題で、別途、1週間分、学年共通で決まってるからね。

せっかくの昼休み、5分でも10分でも勉強でつぶれちゃうなんて~! ただでさえ、1年生は、給食に時間がかかって、昼休みに侵食したりもするのに。

生活科では、秋の木の実を使った遊び道具作り。4人ずつのグループでどんな遊びにするか話し合う。でも、1年生に「話し合ってごらん」って、まぁ難しいよね…。
各グループへの先生の助言はさすが上手だけど、話し合いは10分間。グループは7つ。先生、回りきれないよね…

そして、ずーっと椅子をゆらゆらさせてる子や、やたらと隣にちょっかいを出す子や、先生の一言一言に「自分の感想」を大声で言う子や、明らかに上の空の子、今使わないものを机の上に出していじってる子・・・いろーんな子がいる。

そういう行為は注意される。そりゃ注意するにしても(スルーも良くないよね)、その子自身を否定するようなニュアンスがとても強いように聞こえるんだよね。入学して5回目くらいの参観なんだけど、けっこう毎回、気が滅入る…。

先生の個性なのかなーと思うけど、息子の話では、他の先生もかなり怒るらしい。私も実際、何度か見たことあるけど。

うーん。子どもの姿、先生の姿。昔もこんなもんだったかな?私の気にしすぎかな? とも思うし、昔からそうだったとしても看過していいのかなという気もする。

確かに、静かに集中して勉強してる子には、私語や貧乏ゆすりは迷惑かもしれない。授業が成立しない勢いでざわざわがちゃがちゃしてるときもある。

でも・・・私語や手遊び、貧乏ゆすり、上の空。どういう形であれ、授業に集中できないのは、必ずしも子どもが悪いんだろうか? 厳しく注意して静かにさせてまっすぐ座らせて・・・そうやって「矯正」させる問題なんだろうか? かなり疑問。

とはいえ、クラスがどういう状況でも、先生たちはカリキュラム通りに授業を進めていくのが仕事、とされているわけで。時間割はかっちり決まってる。

実際、そんな中でも授業は進んでいく。息子が持って帰ってくるプリント類やテストの数はかなり多い。クラスや廊下に掲示される絵や、植物の観察日記や作文を見ても、どの子もよく書けてるなあと思います。

4年生の「浮羽の五庄屋の水路工事」の新聞形式のレポートなんてすばらしかった。
こんな、歴史オタクみたいなことをやるのか!!と驚愕したね。グループ学習や調べ学習は本当に増えているんだなあ、と感じます。

息子の学校は伝統的に理科に注力してるらしく、校内にビオトープもあるし、生活科で虫捕りと飼育をものすごーく長い期間、充実した内容でやっていて感心しました。
今も、クラスの廊下に小さな机が出してあって、秋の木の実や葉っぱの図鑑や科学絵本が、子どもが手に取りやすい形でディスプレイされてて。

子どもも先生もすごくがんばっているんだなあ、と思いつつ、実際の授業や指導法を見ていると、うーん・・・。

この2年ほど、放送大学で社会学や教育関係の科目をいくつか受講してるのもあって、学校・・・考えるところあります。子どもにはもちろん見せないようにしてるけどね。(でも、すぐ、「宿題、たまにはやらなくてもいいんじゃない?」とか言ってしまう…)

ひとつ言えるのは、学校の中だけの問題じゃないんだろうなってこと。親の感覚、メディアの目、社会構造・・・。いろいろな問題が絡み合ってる。簡単にきれいに解決できないし、それは今までのどんな時代の学校もそうだったんだろう。

でも、とにかく、予算と時間がもっとあれば、解決できることは相当あるんじゃないかと思う。

1年生を見てると、1クラス30人でも、一人の先生で見るのはかなり大変だと思う。
半分でいい。あるいは先生をもう1人増やしてもらえれば。

それって、お金がかかる。つまり政治の領域だよね。
で、リンク先、山尾志桜里さんのインタビューを読んだんだけど。

www.kanaloco.jp

「“子育て世代は票にならない” 
 “新興住宅地は票にならない”が選挙の常識」

って書いてあって、うーんやっぱりそうなのか、と。
育休中の友だち(新宮の新興住宅地在住)も「選挙カー、全然回ってこなかったよ」と言ってた。そりゃ教育問題、予算少ないよね、と。

政治に興味を持たないって、こういう現実を招いてるんだな。
教育無償化だって、選挙後、蓋をあけてみたら、既にひどいことに…。

山尾さんは今回の選挙戦、その常識をぶち破るために、子育て世代にかなり訴えたらしい。そして当選した。
周囲でも、「山尾さん投票してよかったよね~」という声を、あちこちで聞いた。
私も応援してます。はー、まとまらないけど、政治はどんどん利用しないと損だと思う。