●10月某日: 近所を歩いてたら高校の友だちにバッタリ! 1年前の飲み会以来。今からバイトに行くところ~と言ってた。回覧板渡したり、郵便局とか銀行とかでいろいろ所用済ます。美容室にも行った。所用day。
好きすぎて、やたらめったらな言葉にできなかった小沢くんの「フクロウの声が聞こえる」についてやっと書き終わった。なんか…だから何だって感じだけど、なんか、満足感。サクは放課後、校庭開放に。
夜ごはんは、ピーマンの肉詰め、白菜煮、ポテサラ、味噌汁。風邪っぴきの夫、帰宅して検温すると38.8度の高熱。食欲は旺盛。vs嵐、コードブルー開始前に続いてガッキーがゲストで出てた。ほんと安定のかわいらしさ。幸せをくれる。一緒に出てた広末さんも自然な感じでとても良かった。ガッキーと広末さんはほとんどひと回り、年の差があるのよねぇ。
●10月某日: 夫、発熱、会社休む。私は今週、なんか外に出る予定が多かったのだが、今日は何もなし・・・ということで2人で家で静かに過ごす。書くもの、書いてシェアするもの、あと放送大学の講義を2つ視聴。流行ったの何年前だっけ? 今日の講義で、ドラッカーの略歴とか名言とかを初めて知りました。今、当時のドラッカーと同じくらいよく聞く人名が「アドラー」。もう1つの科目の方の講義、なんかいろんなことがつながってかなり腹落ちした気が。この回だけでペイしたかも!
ところで今日は暑い。25度以上あったみたい。サクも汗だくで帰ってくる。音読記録カードを数えてみて11枚もあることにびっくり(1枚につき10数回分書ける)したらしく、「がんばっているおれに はくしゅを!」と拍手を求められたので盛大にしたったw
夜ごはんは、豚とごぼうの柳川風煮。白菜と厚揚げの煮物。ナスのだし煮。“煮”ばっかりだけど、いーんです! 夜、ETV特集「アイ アム ア ライブラリアン」を録画で。多言語の本をおく図書館の話だが個人的にかなり衝撃的な内容だった。記憶が鮮明なうちにたくさんツイートする。
ETV特集「アイ アム ア ライブラリアン」を録画で。多言語の本をおく図書館の話だが個人的にかなり衝撃的な内容だった。私の想像力がなかっただけかもしれないけど…。今の日本にはこんな問題があちこちで起きているんだなあって
ネパールやスリランカなどなど…。日本に来た労働者が生活にめどが立ち、結婚して子供を持つ。あるいは、母国においてきていた妻子を呼び寄せる。子どもは日本の保育園や小学校に入り、母国語を知らないまま、あるいは忘却しながら育つ。成長するにつれ、親との言語コミュニケーションが難しくなる。
幼児や児童が言語習得するスピードと、大人の外国語習得するスピードには差がある。それに園や学校で日本語のシャワーを浴びる子どもと、日本語を使うにしても(たとえばホテルの清掃など)職場など限られたコミュニケーションしかない大人では環境にも大きな差がある。子どもがどんどん追い抜いていく
乳幼児ならともかく、成長に従って、親子でも言葉でのコミュニケーションが重要になってくるのに、ままならない。また、親はやはり子どもに母国の言葉を教え、母国のアイデンティティを伝えたいと願うけれど、小さい頃から日本で育った子どもにその思いは伝わらない。
親の母語が英語や中国語ならともかく、タガログ語やタミル語になると本を探すのもひと苦労。そこで図書館が出てくる。新大久保の区立図書館。新大久保は今や住民の4割が外国人なんだって。館長の米田さんは各国の絵本探し、またお話会の開催に力を注ぎ、喜んでここを利用する外国人の住民も多い。
外国人の親は喜んで、図書館から母語の絵本を借りてゆく。でも子どもにとっては、親の母語はわからない言葉。日本語や、日本の絵本や文化に小さいころから親しんでいる。ネパール人の親がネパール語の絵本で言葉を教えようとすると、ぷいと去ってしまう3歳の男の子。
ネパールから妻の両親が来日する。3年ぶりの再会、男の子にとっては初めて会う祖父母だけど空港では7歳の姉ともどもとってもうれしそう、その日ははしゃいでいる。でも祖父母が家に滞在して何日か経つと微妙な空気。祖父母はもちろんネパール語しか話せない。
7歳の姉のほうもネパール語を忘れかけているし、微妙な感情があるのか、祖父母の話しかけにも応じない。祖父母が図書館で借りたネパールの絵本を読んであげようとすると、男の子はついに癇癪をおこして絵本を放り投げる。祖父母が「本は大事にしなきゃ」と拾い上げるのを叩き落して何度も踏みつける。
その夜遅く、姉弟の両親と来日した祖父が話し合う。姉弟の父は、最初に来日し、ホテルで通訳をつとめて7年。日本語、かなりうまい。母は3年前、子どもを連れて日本に来た。ネパールでは教師だったが、日本ではそのキャリアが生かせずホテルで清掃業務についている。日本語はまだ途上。
夫は「ネパールに戻って、子どもたちにネパールの教育を受けさせるしかない」と考えている。妻は「こんなに日本語を習得したのにもったいない」と言う。今からネパール語を覚え、教育についていくのは、それはそれで至難の業。特に姉は大学受験に間に合うかどうかわからない、と言う。
夫「でも、このまま日本で成人しても、いつまでもビザの問題がつきまとうよ。日本に永住権を申請したが却下されるばかり。(素行の良さなど)条件をクリアすべくこんなに働いているのに…先進国なら外国人が希望をもって生きられるよう考えてほしいが…家族の未来は閉ざされている」
図書館の米田さんは、教師(保育士?)の経験があるネパール人女性を招いて、ネパール人の家族向けにお話会を開催する。日本語を交えながら、優しく楽しくネパールの絵本を一緒に読む。男の子は初めてネパールの絵本を最後まで読むことができた。来日中の祖父母も喜ぶ。でもこれからも道は長いよね…
福岡も、地理的なものもあるのか多国籍化が進んでいる都市のひとつかも。町を歩いても子どもの学校に行っても感じる。で、私はこれまでそんな子たちがスムーズに日本語を習得したり日本の文化になじんだりできるかが問題だと思っていたけど、確かにそれも問題なのだけれど、
親にしたら、母国の言葉を教えたい、母国の文化や歴史を伝えアイデンティティを持ってほしいと思う気持ちも切実なんだね。でなければ親子の断絶にも直結しかねない。それにはいろんな壁があるだろうし各家庭で方針ややり方も違っていいのだけど、言葉を教えようにも教材がないっていう問題はつらいよね
東南アジア系から来てる人は仕事も低賃金だったり悪環境だったりで、ただでさえ疎外感が強いことも大いに考えられるのに、自分の子どもと言語によるコミュニケーションがままならなくなるってすごくつらいよね。もちろん子どものほうも親とコミュニケーションがままならないのは大いに問題ある
なんかこれ見たら、最近、某大手出版社の社長が言った「文庫は図書館に置かないで」とかいう主張がすごくチンケに感じるな…。でも彼にしたら、社員および業界を守るために必死なんだよね。うーん…。
番組中もう1つのエピソードは、米田さんが図書館で開催したイベント(大人の)外国人住民による、母国の本を紹介する「ビブリオバトル」。参加者を募るため営業(?)回りする米田さん。行きつけのカレー屋さんの主人(まだ若い)に依頼してOKもらうも、店が忙しすぎて本を選んで調達する時間がない
前日になっても本を決めていないカレー屋主人にお手上げの米田さん。すると店に居合わせたネパール人男性客が、自分の大好きな本を貸すからそれを紹介したら?と言う。仕事の終わって(深夜1時半!)アパートに本をとりに行く彼が映ってたんだけど、部屋中に布団を敷いて何人もで雑魚寝してた様子。
ビブリオバトルのイベント当日、カレー屋主人は現れない。やきもきする米田さん。結局、定時になってイベントを始める。すると15分後にカレー屋主人登場! お店のランチタイムが混みあって抜けられなかったんだって。で、昨日紹介されたばかりの本を紹介する。ネパールの内戦が舞台になった本。
終了後、カレー屋主人(まだ30歳前後だったと思う)、「胸がすごくバクバクしたけど、楽しかった。みんなの前で日本語でこんなふうに話したことなかったから」と。米田さんも本当にうれしそうだった。「とにかく彼が来てくれるかどうかすごく心配で。顔を見た瞬間、力が抜けました」と。
で、ビブリオバトルの打ち上げをそのカレー屋さんでやってたんだけど、各国の発表者や図書館職員たち、聴衆も? みんなが一緒に飲んで食べて。ギターに合わせてボサノヴァを歌う人や、鍵盤ハーモニカみたいなの弾く人もいたりして、妙に洒落のめしてるわけじゃないのがまた、すごくいい雰囲気だった…
NHKドキュメンタリー - ETV特集「アイ アム ア ライブラリアン?多国籍タウン・大久保?」 URL オンデマンドでは見られるっぽい。再放送あるといいなあ。