乳児連れ議場に:緒方市議インタビューなど

https://mainichi.jp/articles/20171129/mog/00m/040/002000c

facebook投稿より。たくさんコメントがついた。友人たちに関心の高いトピック。

やっと大手新聞に出ましたね、緒方さんのインタビュー! 充実の内容です。ぜひご一読を!

以下、一部、引用

「一人会派だから議会運営委員会に入れず、議論の場も少なかった。が、会派に入れば会派トップの考えに左右され、トップがダメと言えば実現が難しくなる」

「悲痛な声を体現したかった。開会時間も15分ぐらいと聞いていたので、問題なく座って過ごせると思っていた。

私が目指すのは仕事によって母子が分離されない姿。産休後は「預けなければいけない」ではなく、母子を分離しない働き方もできるようにしてほしい。作業効率は少々落ちるかもしれないが、人間の幸せ、子供の幸せのために生きて、働いているのだから」

「(質問:議場でお子さんが泣く可能性があったのでは?)
泣く主な理由は空腹だが、授乳がすぐにできるという安心感によって母親も安心して働ける。授乳は簡単にできる。
私の目から見ると、それを妨げる規則ははっきりとはない。妨げているのは意識や慣例だと思う。
泣きやまない場合でも助けてくれる人が近くにいれば、その人がさっと入ってあやすこともできる。
子育てをしている人が議会にきちんと存在し、開会中に中座せず、子育て世代の代弁者として出席できるような仕組みを整えてほしい。」

「今の日本は子供がいて、介護して、病気の治療をしていても、 それがないかのように振る舞って働かないといけない職場が多い。そういう職場環境や社会構造は自分たちでより幸せになるように変えていけばよいと思う。 」

緒方さんて、元国連職員なんだね。国際社会の事例もふまえて考え、起こした行動だったのだと思います。
緒方議員の行動を「パフォーマンスだ」「ルール破りだ」というご意見については、私は、フローレンス代表・駒崎さんの文章に同意します。
こちらも、ぜひ全文読んでいただきたいですが、一部引用します。

赤ちゃんを市議会に連れ込むことは、悪いことなのか?(駒崎弘樹) - 個人 - Yahoo!ニュース

『パフォーマンスだったとして、何が悪いんでしょうか?
 社会に課題があった場合、
「ここに課題があるんだ」と広く世の中に知ってもらわなければ、課題の解決には至りません。
「訴え方がおかしい」と言われても、
「じゃあどうやって訴えるの?」と言わざるを得ません。
 「もっとちゃんとした言い方だったら聞いてやるけど、お前のはそうじゃないからダメだ」
 という「トーンポリシング」は、
 一歩間違えれば、訴える手法のない人たちへの抑圧手法として機能してしまいます。
 
 1970年代、今だと信じられませんが、車椅子の障害者は公共バスの乗車拒否にあっていました。
 そこで、脳性麻痺者の当事者団体である青い芝の会は、わざと介助者とともにバスに無理やり乗り込んで、同時にメディアも呼んでおくという「川崎バス闘争」を展開し、差別的な状況について異議申し立てをしたのでした。 』


熊本市議会運営委員会は、議長名の文書で緒方市議を厳重注意するとのこと。
(11/30付、こちらは西日本新聞)

議場に乳児 厳重注意へ 熊本市議会「規則に違反」 - 西日本新聞

「(子連れについては)本人の要望を聞いたうえで今後の対応を協議したい」
と沢田議長の言葉が載っていて、目がテン。

インタビュー記事によると、
緒方市議は出産前から再三、要望を伝えていた。
それを、事実上、全スルーされてきたのです。
【正当なプロセス】で取り合ってもらえなかったから、
ああいう手段に出ざるを得なかったのではないですか?

てか、今、初めてマトモに要望を聞く気になったのなら、
やはりあの【パフォーマンス】が必要だったって話になるよね。