『大奥』終わりました

ふー。「未」マークが気になっていた9・10話の録画、なんとか年内に見終わることができました。有功さま、おつかれさまでございました。上様、おつかれさまでございました。正勝も玉栄もおつかれぃ! 綱吉、がんばれよ。(玉栄=桂昌院は、もーあんまり、今後はがんばらんでもよい>綱吉編)

見終わった今は、なんか、「おつ!」に尽きる。いやー、ほんと皆さま、大変さまでございました。

原作を読んでいる、つまりあらすじを知っているから、てのもあるけど、実は私、このドラマ、大部分を1.3倍速で見たんだよね…。セリフは聞きとれるのよ。1.3倍速だと。

かったるさ、を感じてた部分は否めない。原作の神原さと(農民)エピソードがドラマ向きでないのはわかるし、そこへ正勝エピソードを膨らませて嵌め込んだのは、むべなるかな、と思うんですが、いかんせん、かったるかった。平山浩行はとてもかっこよくて、雰囲気ありましたけどね。

メインストーリーのほうも、以前書いたように(http://d.hatena.ne.jp/emitemit/20121207#1354870985)ドラマ化にあたって付加していったセリフ、シーンが、ドラマチックさを盛り上げるためだというのは頭では理解できるんだけど、気持ちがついていかない部分がどうしてもあってねぇ。

端的に言って、このドラマの印象はメロドラマだったと思う。私は原作の大ファンなんだけど、原作もドラマもあらすじは同じなのに、原作に対してはメロドラマの対極のような格調高いものを感じているので、見ている間じゅう、そのギャップがつねに付きまとっていたと思う。

これはクサしてるわけではなくて、メディアの違いって大きいんだなと感じ入った次第です。

役者は確かな力量の人が多かったけれど、個人的に、堺さんと多部ちゃんのラブシーンにエロスを感じられなくて参りました。堺さんの有功はやはりどうしても老成しすぎている気がしたし(なのに脚本演出は業深い人間・有功をアピールするので、そのギャップもつらかった…)、扇情的な多部ちゃんってのにもどうしてもしっくりこない部分がありました。や、実際、30そこそこの主演級の役者に、有功に適した人を思いつかないんだけどさ…多部ちゃんの時代劇適性にもびっくりしてたんだけどさ…

とにかく、ドラマ化って難しい!と実感した全10話でした。そして登場人物たちの人生がほんとに大変そうでした。でも全部見ちゃったので十分楽しんどるやないかーい!て感じですよね。成長した野乃ちゃん役の人に絶対見覚えがある、と思ったら、「それでも、生きてゆく」の満島ひかりの子役、「江」の成長した完子役と、これまでに2回も見てました。