神無月の十二

●10月某日: 最近、思うんですよね。たとえばワインだったら、グラス2杯くらいで「あー、酔っちゃった。いい気持ち」ってな具合になりたいもんだ、と。いや、そうなったほうが絶対いいと。経済的にも、健康的にも。ビールで乾杯したあとワインを1本あけて、「さあ、次どうする?」と言い合ってるようじゃダメだと…。といっても翌朝も大概、元気。む? 昨日、手術したんだったよな、俺。どう転ぶかわからなかったので夫は念のためにと休みをとっていた。でも、大概、元気な朝。車で40分くらいのイオンモールへ。サクの秋冬の服をいろいろ見て回ったけど、いまいちピンとこない。お値段がそこそこだと、どーしてあんなにガチャガチャしちゃうんだ、子供服。いっそ無地でいいんだぞ?! なんとかシンプルでかわいいのをひとつ見つけて買う。姉が働いている花屋に行ってさんざおしゃべりをしたあと、上がったところをつかまえて一緒にお茶。「ほーら、きかんしゃトーマスだよ〜」と言ってサクをカートに乗せたのだが、「?! トーマス!?」と気づいたのはしばらく経ってからだったようで、それからは、一生懸命に身を乗り出して前面のトーマスのボディを見ようとしていたのがおかしかった。

●10月某日: ここんとこ、3歳半くらいのお兄ちゃんふたりが公園に来てると、一緒に遊ぶサク。といっても、ついてまわってまねっこしてるだけだが、本人はいっぱしの仲間のつもりであろう。お兄ちゃんたちは運動量が多いので、私の穏やかな午後(=サクの昼寝)に寄与してくれていたのだが、今日は寝かしつけに超苦戦。HPレベルが上がったのか…? あと、サクさん、私の読書の邪魔テクニックがすごい。どんな体勢で読んでいても、本と私との間を裂くように、ぬっと目の前に顔を突っ込んで、鼻チュー、口チューの嵐だ。夜ごはん、牛肉と野菜のすき煮だった。私の皿の割下の残りをスプーンで延々と飲み続けるサク…今日もおぬしは一日じゅう気随気儘じゃのう。