葉月の六
●8月某日: サク、朝5時に起床。土曜日だからってあんまりでしょ…しかも熱は38度超え。飲み物を飲ませひと遊びしたところで二度寝に入り、次に8時に起きたときは全身に汗。体を拭いて着替えさせてから検温すると、36.5度。おおおお〜! しかし食欲は回復せず。子どもを見てると、具合の悪いときは食べない。それを見て、かつて自分が親に言われたように「栄養つけないと良くならないよ!」て言いたくなるんだけど、やっぱりこれが動物としての本能なのかな―とも思う。タモさん@27時間テレビじゃないけど、「具合の悪いところを治すエネルギーを優先して、食物の消化に費やすエネルギーを節約する」本能というか。ま、だからほかの動物は、ちょっとした具合の悪さで、人間よりも簡単に死んでしまうわけだから、やっぱり「栄養つけないと良くならないよ!」も正しいんだろうけど。そしてそんなサクには悪いが、夫の作るうまい料理をママは今夜も堪能したぜ…! 2週間ぶりに走った。夜、五輪の女子バレー、銅メダルをかけた韓国との試合を見る。向こうには絶対エース、キム・ヨンギョンがいたのだけれど、ストレートで勝利した。
●8月某日: サク、食欲も徐々に復活。元気はとうに復活してて、家の中での鬼ごっこ(をしているつもりはこちらはまったくないのだが、「ちょっとお口の周りを拭くよ」とか「着替えるよー」とか言うと、ギャハギャハ笑いながらすごい勢いで逃げ出す)をしているうちにソファから落っこちて口の中を切り、流血。かなり泣いた。かわいそうなおバカちゃん。オリンピックのために生活リズムを大幅に変えていたわけではないが、若干早起きしたり、録画を見るために睡眠時間を多少削るなどしていたので、やはり五輪疲れがあったのだろう、サクと一緒によく昼寝した。あ、ちがった、サクを寝かしつけようとして私が先に落ちたもんだから、それより先に昼寝して起きた夫が、サクを散歩に連れていってくれたんだ。その出先でサク、めでたく寝つきました。夕方、またちょっと走る。夜は男子マラソン! 思わぬ健闘!
●8月某日: 今日も断続的に雨。梅雨明け前の豪雨の日々からひとつきしか経ってないのに、もう秋雨前線なのだそうだ。朝5時に起きたサクは、10時には眠そうにはしてるもののなかなか寝付けない様子。背中におんぶして近くのスーパーに出る。・・・と、案の定、3分でぐっすりだった。ふー、熱は下がったようだが、まだまだリズムが整わないのう。帰って、久しぶりに自分のためだけに熱いコーヒーを淹れて飲む。落ちつくのう。夜、寝かしつけるために真っ暗にした部屋で、目が慣れてくると、ニッコニコしながら隣の私の鼻に自分の鼻を押し付けてくる。鼻チューがブームらしい。「今日はママの背中で寝たよね〜」とか「卵丼食べたね〜」とか、一日の出来事を振り返っても「おんぶ、寝たねー」とか、それっぽいあいづちを打つし、昼間は「ちがう!」「いらない!」連発でイヤイヤ感満載のサクがいちばん素直でかわいいのは、最近、夜寝る前かもしんない。