サク絵本: File 1

  • 生後2か月くらいから読み始めた絵本

くっついたあけて ごらん (ブルーナの おはなしちえあそび)おひさま あははあがりめ さがりめ―おかあさんと子どものあそびうたいいおかお (松谷みよ子 あかちゃんの本)うずらちゃんのかくれんぼ (幼児絵本シリーズ)あーんあん (あーんあんの絵本 1)

友だちや義妹から、出産祝いとして何冊も絵本をもらった。そのときは「まだずっと先だろう」ぐらい思っていたんだけど、何かふと、気が向いて読んできかせてみたんだと思う。9月10日(サクは7月初旬生まれ)の手帳には、「絵本を読んであげると、すごく喜ぶ」と書いてある。ちなみに、この中に、私が買ってあげた本は1冊もありません(笑)

もちろんまだ寝返りもしないころなので、ふとんに並んで仰向けになって、両手を上げて絵本をもって、見せながら読んだ。最初に読んだのは「くっついた」。赤や青や黄色や緑、ページごとにはっきりとした色使いとかわいらしいタッチの絵で、きんぎょやぞうやあひるの何たるかもわからなくても、「なにかすてきなせかいがここに」って感覚があるんだろうな。ちょうど、機嫌のいいときにはニコニコし始めたころだったんだけど、ニコニコどころかキャッキャッて感じの表情で、体をジタバタさせて喜んだので、すごくうれしかったのを覚えてる。「おかあさんとわたしがくっついた」「おとうさんもくっついた!」と三人でくっつくオチで、なんか絵本の癒し効果を思い知った。かわいいかわいいサクだけど、出産後はやはり大変な気持ちになることもあったので。

「あけてごらん」は市の4か月健診でもらった。「ブックスタート」という運動らしく、へえ、しゃれたことしてくれるな、って思ったな。これは紙がぶ厚いし、ドアのところがくりぬいてあるので乳児でもめくりやすくて、サクもかなり早くからめくってた。“あかいドア”の次のページをめくると「ブーブー」と、ぶたさんの鳴き声を先取りするようになったのは、7カ月か8か月のころだったかな。「おひさま あはは」は、適当なふしをつけて歌いながら読んでやってた。あと、サクさんこの本、再起不能なほどにビリビリに破っておしまいになりました。

「あがりめさがりめ」は、絵は渋いんだけど大好きで、それはやっぱり、ページをめくるたびに歌を歌ってもらえるからだったんだろう。松谷みよ子さんのあかちゃんの本シリーズでは、一般に「いないいないばあ」のほうが人気あるみたいだけど、私はこの「いいおかお」が好き。みんなでビスケット食べて「ああ、おいしい、おいしい、おいしいはどーこ」という最後のページが大好き。

「うずらちゃんのかくれんぼ」は、すごくちゃんとしたストーリー仕立てになっていて、まだ早いかなーって思ったけど、かなり気に入って、一時期、サクがいの一番にもってくるのはいつもこの本だった。まだ、本を食べたり破ったりするのが好きな時期だったので、かなり破れてしまっている(泣)。うずらちゃんやひよこちゃんが隠れてるのはまだ理解できずとも、「もういいかい、まあだだよ」のリフレインなんかがすごくツボだったようです。

「あーんあん」もかなり好きだった。主人公の坊やや、保育園のお友だちがみんなで泣きすぎて、「おやおや、さかなになっちゃった〜」となるシーンがいちばん好きで、どんどんページをめくっていっても、そのページだけはじっくりと見ていた。言葉は全然わかんないはずなのに、リフレインとか、絵の色合いとか、そういう雰囲気でクライマックスを察するもんなんだな、とかなり感心していた記憶が。