『獣医ドリトル』第1話

よかったじゃないですかー。なんか、「しょーもないドラマなんじゃないか・・・」という根拠のない不安に苛まれていた(大げさ笑)ので、安心しました。おまけに、視聴率も獲っていたのでさらにうれしい。

とにかく、小栗くんには打ってつけの役ですね。冷たいセリフ(だけど正論)を吐き捨てるのが似合う似合う。こういうのって、ヘタな人がやると本当に、救いようもなく「大根・・・(嘆息)」て感じになるからね。宣伝で見たときは「何この髪! メガネ!」て思ったけど、実際、動いてるの見るとかっこいいじゃないですかー。さすが!

わたし小栗くんのファンなので、基本的に客観的視点とかに立たず、臆面もなくじゃんじゃん褒めますよ。

や、不安&不満はないでもない。西村雅彦があまりにもステレオタイプに描かれていたこと。あんなちっこいわが子に「現実を見ろ!」とか言わないでしょ。国村隼についてはまだハッキリはいえないけど、こちらもわかりやすいヒールだったらつまらない。「正義はひとつじゃない」ていうメッセージには大いに興味を惹かれるんだけど、それを言うからには安易な筋立てであってほしくない。

でも、素朴な役柄の井上真央ちゃんや、むきだしのライバルじゃないらしい成宮寛貴はいい感じ。何より、ドリトルという人間が(もちろん、おぐりんという役者によって、というところも大きい!)魅力的に仕上がっているんですもの。

放送前は、飼い主の気まぐれや不注意、無責任でペットが危機に晒されることに対してシビアなのかな?と想像していたが、それだけじゃないところが期待以上だった。自分の馬を助けたい一心で治療を頼む真央ちゃんに「その選択が馬に限りない恐怖や地獄のような痛みを与える」と言う。愛情ですら動物にとっては脅威となりうるということ、つまり人間のエゴについて告発するところまで、ドリトル先生はやるわけだ。これは、毎回どんなセリフを吐いてくれるのか、どういう大きな事件が用意されているのか、楽しみにせずにはいられません!