真っ赤な血になあれ

●4月19日(月)
やっぱりそうだった。貧血だった。午前中の妊婦健診、前回の血液検査の結果が出る。血色素の値、10.1。どおりで特に引越し前後、やたら疲れたりくらくらしたはずだよ。12月のはじめ、妊娠3ヶ月のときの検査では11.7だった。ちなみに、妊娠前の昨年7月、会社の健康診断では12.7。ぐんぐん薄まっている私の血液。鉄剤を処方される。でも2日に1回、夕食後に1錠って、まだマシなほうなのかな。腹の子は問題なく元気らしい。胎盤の美しさをまた褒められた。

健診帰り、しほちゃんちに寄る。赤ちゃんは1ヶ月を迎えて、ひとまわり大きくなった感あり。足の動き、泣き声、より力強くなってる。にきびちゃんがぷつぷつと顔にできていて、しほちゃんいわく「中坊の匂いがする」らしい(笑)。お姉ちゃんのゆたかちゃんと一緒に絵本を読む。がらがらとか、靴下とかお下がりをもらう。うれしい。

午後は自治体主催のマタニティスクールへ。保健師さんが招聘されていた。30歳くらいのチャーミングな女性。2歳の赤ちゃんがいるらしい。3キロの赤ちゃん人形を裸にして沐浴をやってみせてくれる。お世辞にも愛らしいとはいえない風貌の、いかにも教育用の赤ちゃん人形なんだけど、なんかすんごいかわいく感じる! これが母性というものか? さて、この日は隣で離乳食教室もやっていて、5ヶ月くらいの赤ちゃんをつれたお母さんが大勢来ていた。終わりがけ、交流の時間がもうけられる。みんなぷくぷくに成長してる。あちこちで泣き声、そして、どこからともなく漂ってくる、ぷーん、というおもらしの匂い・・・。

夫、飲み会につき夜はひとりで食べる。塩さば、豆腐ハンバーグ、卵焼き、ひじきなど、きのう夫に作ってもらったおかずが盛りだくさん。あさり汁のスープが残っていたので豆腐と小松菜を切って煮た。

●4月20日(火)
体にぴったりフィットした服装で出社したせいか、いっせいに「大きくなった」「大きくなった」と指摘される。妙な気分。まあ、もう8ヶ月も半ばですからね、そりゃ大きくもなるってもんですよ。とはいえ、仕事はハード。後輩に引き継いだ、とある資料作成。なかなか数字が合わず、完成するまでつきあっていたら、夜8時半になってしまった。疲れたけど数字が合うってすっきりする。でもお腹が張る。ボコボコちゃん、がんばらせてすまぬ。

最近、会社のロッカーの荷物をぼちぼち整理していた。9年間以上も使えば知らず知らずのうちにいろいろたまってるもんです。ティッシュペーパーとか制汗スプレーとか生理用品とかはもちろん、同期が辞めるときにくれた座布団とか、何年も前に作った粗品のタオルをがめてたのとか、ピップエレキバンとか、なんと缶ビールまで入っていた。この日でほぼカラになる。なんか「おお」という感じがした。退職って感じだ。

夜ごはんは、夫が作ってくれていた。牛こま肉と豆腐、長ネギなんかをすきやきの割り下みたいなので甘く煮たもの。トマト。