朔太朗的日常:1ヶ月

moonshine---こども日記
先月の今ごろは・・・や、痛いほう等の詳細はもう思い出しますまい。でも、ちんまい朔太朗がお腹から出てきてほんげーほんげー泣いたあと、30分以上も、それこそ世界にびっくりしたように目を見開き続けていたこととか、右も左もわかんないくせに(今でもわかってないんだけどさ)、おっぱいを口に入れると、何も出てこないはずなのに意外に強い力でちゅーちゅー吸っていたこととか、そういうのはしっかり覚えていたい。てか、思い出しただけで泣ける。ちなみに、そのときの写真を見ると、朔さん何だかもう別人。

そう、たった1ヶ月で、こんなにもか!てほどにでかくなった。一昨日、生後29日目で受診した1ヶ月健診の結果は次のとおり。

項目 出生時 1ヶ月
身長 49.0cm 56.5cm
体重 2,868g 4,240g
胸囲 30.0cm 35.0cm
頭囲 30.0cm 37.0cm

ふつうこの時期、1日あたりに均すと20-30g増が平均的らしいのだが、この子ったら47.3gも増えている・・・。体はぷくぷく、手のひら足の裏も大きくなった。立派な二重あごちゃんだし、指で輪っかを作っても、もう太ももには届かない。身長もよく伸びてる。赤ちゃんて足をMの字にしていることが多いけど、たまに伸びてると、なんか縦に長いもん。最初は余裕のあった座布団からももう足が出ちゃう。そして頭でかっ。胸囲よりも大きいなんて、ドラえもん以上じゃないですか。

まあよく飲みますもんね。とにかくおっぱい大好き。最初はしんどかった授乳にもかなり慣れた。彼の欲求にこたえて私のおっぱいもどんどん乳を生産しているようだし、飲むほうも上手になったんだろう。オノマトペでなく、本当にかぷっ!と音が出るくらいのかぶりつきや、満足したあとのぶへーって感じの顔がかわいすぎ。飲み終わったあとは、いつもにもまして、ほっぺの肉が耳たぶ〜顎の輪郭ラインからハミ出してるんだけど、飲んだおっぱいを溜めとく袋でも持っとるんやろうか?リスみたいに。

出産からここまで、激動というかまあ大変だったけど、自分の体はほとんど回復した感があるし、気持ちにも余裕が出てきた。
夫のおかげ、家族のおかげ、病院のおかげ、大小さまざまの(笑)煩悩のおかげ、このブログのおかげ。自分の「今」について書くことがいわゆる認知療法になっていることと同時に、自分の日記の過去ログを読むこともかなりのセラピーになることが改めてわかった。心の支えになった言葉は「あせらないで」と「人と比べなくていい」。前者は友だちが、後者は助産師さんが言ってくれた。

そして何より、さくのすけ。1ヶ月という時間は、子どもへの愛情を培養するのにじゅうぶんですね。「んもう、かわいいかわいい、どうしてそんなにかわいいのー? ママはサクちんにメロメロですよ、ぶちゅー!」て感じです。溺愛してます。

24時間いっしょなんだもんなあ。おっぱい、おむつ、お風呂、だっこ、ねんね、すべての世話を「してあげて」いるんだけど、ちょっと語弊はあるが「させてもらって」いる感じもあるから不思議だ。サクは私にすべてを委ねている。私からおっぱいをもらって、私にお風呂に入れられて。なんかすごくけなげ。かわいがってあげたいと思う。心から、痛いほどそう思う。

とはいえ、泣かせてもいるけどね。「抱き癖がつくなんて言わずにたくさん抱っこしてあげましょう・・・」という現代育児のスタンダードには則りつつも、家事とかトイレとかいろいろあるわけなので、そこは「赤ちゃんは泣くのが仕事。」という標語(?)も思い出すことにしている。「はいはい、待っててね、あと3分!」とか言いながら、意外と平気で泣かせている。もっとも、限界は10分くらいだけどね。赤ちゃんの全身全霊で泣き声にはやっぱり動揺してしまうのだ。いちばん胸が痛むのは、「これ終わったらいっぱい抱っこしてあげよう!」と思いながら家事とかしている間に、泣き声がやんでしまうとき。見に行くと、泣き疲れて寝入ってしまっている。その顔を見たら、なんかこっちが泣きそうになる。

抱っこが大好きになったサクちん。このごろはときどき目が合う。まだ「キャハッ」と笑うわけじゃないけど、喜怒哀楽でいうとまちがいなく“喜”でしょ、て顔をするときがあってかわいい。あー、うー、みたいな声もよく出るようになった。おっぱいを探しながらすごい勢いでこぶしをしゃぶる。最近は手をひらいて、何本かの指が口に入っていることもある。母子手帳の生後1ヶ月の欄には、『服を脱がせると手足をよく動かしますか』という質問があるけど、脱がせなくても全然激しく動かしてる。1ヶ月健診、身体測定のために入っていったナースステーションの中から聞こえてくるいろんな赤ちゃんの泣き声。その中から自分の子どもの声がわかるんだって気づいた。あれは違う、あれも違う、ああ、これがサクちんの泣き方。私、サクちんのお母さんなんだねえ。