私はアナタの忠実なる下僕です

土曜日、夫がぎっくり腰を発症しましてね。
急性の腰痛といえば10月11月と私も悩まされていたことはブログに書いたが、今回、彼を襲ったのはそんなレベルじゃなく、まさに「魔女の一撃」(ドイツ語でギックリ腰のことこう言うんでしょ?)というにふさわしい破壊的な痛み。

整体やら整骨院やらに何とか駆け込むも、魔法のように治るわけもなく、何ともかわいそうなありさまです。
座っちゃダメと言われてるので、食事もシャワーも立ったまま。立ち上がるにも身を横たえるにも、着替えや寝返りさえも、超スローモーション。不意に出たクシャミが患部に響いて身悶えているさまは、笑えないほど無惨なものです。

そして共同生活である以上、当然ながら同情するだけじゃすまないわけで、それからというもの私もお世話に明け暮れています・・・

・・・・っていうのは大げさで、かなり大雑把な介護に「つ、冷たい」なんて苦情も出ているが、何しろふだん家の中でも貴重な働き手として活躍している彼がすっぱり戦力外になったものだから、急に家事のすべてがこの私の華奢な(嘘)双肩にかかってきたってわけで、あらためて、主婦ってタイヘンなお仕事なのね・・・。

だいたいさ、ギックリ発症直前の、先週の水・木・金曜日。
不届きな夫は3日連続で飲んで帰ってきたわけですよ。

や、それ自体は別になんちゃあないの。
飲み代は各自の小遣いから出すルールだし。
自分ひとりの夜時間も楽しいさ。

しかーし! 帰ってきて「小腹減った・・・」とか言って、カレー食べたりラーメン食べたり、延々とテレビ見たりしてるくせに、後片付けや洗濯干しやらを一切合切ムシして、風呂にすら入らず寝たりし
やがって、それが3日も連続で続けば、さすがに大らか(←良く言えばね。まあ、手抜き主婦ってことです)な私でも、ムキッとしますわね。

しかも、こちとら期末(年度末)間近で、残業したりナイーブな問題扱ったりして、そもそも帰宅直後からけっこう疲れてますのよ。

おまけに「期末で忙しい」って言ったら、
「キマツ? ああ、期末かー。試験みたいやね」
って返答!おたくも3月決算でしょうが。
御社には期末なんて概念がないってことね。ああ、殿様商売め!
なんて、メソメソいじけちゃいますよ。

と、メラメラ燃えて訴えた金曜日の夜には、「そんなに怒ってたんだ・・・」と反省の色を見せ、「土日はオレがオレが!て勢いでがんばります!」とケナゲに言ってくれた夫だったのですが、マニフェスト実行する間もなく、土曜日にあっさり戦線離脱。

我が体を制御不能になった夫は「天罰かいな・・・」と落ち込んでいたが、夫婦って、まさに隣組制度っていうか連帯責任っていうか、一蓮托生ってやつ?
私にまで天罰が下った状態だよー!

ハイ、愚痴、ここまで。

わかっとうと。彼のほうがきついんやもんね。
私がノロに倒れたとき、彼は献身的に世話してくれたしね。
のんびり家事でも介護でもすればいいとよね。
しょせん夫婦ふたりの生活なんですから、適当でいいんよね。

それにしても、腰が曲がらない、力が入らないというのは日常生活に驚くほど支障をきたすもので、ゴミ箱にポイしたのが外れても拾えないし、棚やタンス、冷蔵庫の下のほうの段には手が出せず、炬燵の上に置いたリモコンも取れないし、便座を上げることすらできないのです。

そこでいちいち、しもべ(私)登場ですよ。
「はい、ご主人さま! 喜んで〜!」て感じです。
彼が復帰した暁には、きっとS・M交代してやろうと思います。