『いだてん』第29話「夢のカリフォルニア」

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[https://twitter.com/emitemit/status/1158023673699155968:embed#静岡の海(湖?)で本役になるとき怪獣映画みたいなBGMが流れたとおり、田畑は何やら不気味なとこもあるけど、水泳を愛する人間が「社会が暗い時こそ水泳を」となるのは自然だし「政治的にアレだからスポーツや文化交流を」は基本的に間違ってない。世界は誰か一人が悪くするわけじゃない]

[https://twitter.com/emitemit/status/1158269334742921218:embed#そして、2回見ても田畑の「勝っちゃん、ありがとう、おつかれ」で泣いてしまう。くそー、ずるいぜ。競技スポーツである以上、勝利は絶対命題だ。負けた者は去るしかない。変な情も持ち上げも慰めも、選手には邪魔だし失礼だろう。私たちに言えるのは「ありがとう、おつかれさま」だけなのだ。]

2019.7.23「耕論」より「社会運動家らの課題提起 ようやく光」稲葉剛

参院選2日後の朝日新聞「耕論」、最後は「日本人全体の貧困化と、その克服」について。
特に、私のような子育て世代~それ以下の若年層の方々におすすめの記事です。住宅費、教育費、そして老後資金など自分の人生に大きくかかわる社会構造を理解することはとても大事だと思います。よりよい投票行動や社会参加を助けてくれると思うからです。

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・年金2千万円問題によって、日本社会の「中間層」が経済的に痩せ細っていることがより明らかになった。

・この十数年間に、日本では貧困の問題が拡大している。

・日本で貧困が可視化されたのは、十年ほど前、派遣切りにあった人たちを支援する「派遣村」がきっかけ。

・それから10年で、「絶対的貧困」は改善した。支援が広がり、路上生活者は約1/5に減少。

・一方で、「相対的貧困」は拡大。生活が苦しい人が増えている。

相対的貧困の深刻化の要因は、政府の政策で非正規労働が拡大されたこと。

・非正規労働の拡大の目的は、企業の人件費負担の圧縮。

・現役世代にとって2大・重い負担は、住宅費と子どもの教育費。そのどちらも、正規労働者を中心とする「日本型雇用システム」が前提だった。
 終身雇用と年功序列(の賃金上昇)によって、30年もの長期住宅ローンや重い教育費を払うことができた。

・かつて老後が安定していたのは、ローン完済した持ち家と、夫婦2人の生活を支える年金があったから。

・非正規労働が広がることで日本型雇用システムは崩壊し、住宅費も教育費も、賃金収入で担う方式は無理になっている。

・にもかかわらず、政治は人々の生活を支える新しい仕組みを提示できていない。これが日本を覆う「行き詰まり感」の根っこ。

・(ここ、太字で書きたい!)
活動家の人でも、NPOや民間での創意工夫に関心があるだけで、政府の政策を変えようとする動きは低調。

・(引き続き、太字!)
貧困のような構造的な問題を解決するには、民間だけでは無理! 政府の巨大な力を活用して普遍的な支援の体制を築かなければ。

・今回の選挙戦では、野党が賃貸住まいの人向けに「家賃補助」を掲げたり、低家賃の「公的住宅」を拡大する政策を訴えた。

・選挙選でも生活への支援を充実するべきという議論がされたのは喜ばしいが、日本では投票率は低く、自己責任論が広まり、社会としての連帯感は後退している。

・ただし、先日の元ハンセン病患者の家族を支援する方向に政府が政策を転換した事実も。選挙対策だと言われたが、長年、当事者や支援者が地道に活動してきたからこそ。

・この社会にも「課題を設定する力」はあるということ。この力を現実の政治にまで結び付けていきたい。

(2019.7.23 朝日)
(稲葉剛 つくろい東京ファンド代表理事

2019.7.23「耕論」より「目先の経済成長訴え 抱え込むリスク」藻谷浩介

SNSはどうしてもエコーチェンバー(自分と似たような価値観・意見ばかりが反響している)になりがち。「へぇ~」と思った新聞記事をメモります、その2~。藻谷さんです!

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・経済は生き物なので、政策で好景気にしても何年かあとは必ず不景気になる。だから過去の政権は経済成長を数字で公約にしなかった。

・第二次安倍政権はそのタブーに挑み、選挙で勝ち続けてきた。

・「経済成長」という言葉を、消費税や年金、格差、マイナス金利など複雑な問題を見えにくくする「魔法の言葉」として使ってきた安倍政権。
 多くの有権者は理論はよくわからぬまま、その「真摯さを信じた」のでは?

・現実は、2012~18年で株式時価総額は年率16.1%の増加、GDP成長率は年平均1.7%。

・しかし、その間に政府の純債務が年率2.5%増加。
 個人消費は年率0.9%しか伸びず、多くの国民や企業には好景気の実感はない。

アベノミクスにより若者の就職率が改善したことを強調しているが、これは少子化団塊世代の退職が主要因。

年金問題。安倍政権が掲げる2%インフレが達成されれば、「マクロ経済スライド」が発動して、物価は上がっても年金は増えない。
 同時に、消費増税で年金受給世帯の負担感は増すことになり、ダブルパンチになる。
 これを理解して投票した年金生活者がどれだけいただろうか?

・日銀の「異次元の金融緩和」の副作用についても同様。

・本来政治が取り組むべきは、抽象的な経済成長などではなく、女性と若者の賃上げによる内需拡大少子化の食い止め。だからこそ参院選で多くの政党が最低賃金の引き上げを訴えた。

・わずかばかりの経済成長のためにとんでもないリスクを抱え込んだのがアベノミクスの実態。

・目先の経済成長を求めることは、来たるべき反動への不安をかきたてて、少子化を進めることにつながり、長期的にな日本の繁栄にはマイナスである。

…ということで、藻谷さんの主張は「いつもどおり」ですが、非常にわかりやすくコンパクトにまとめられていて保存版だと思いました😊

(2019.7.23 朝日)
(藻谷浩介 日本総研主席研究員)

2019.7.23「耕論」より 「長期政権 新たな人材遠ざける弊害も」牧原出

facebookより転載

SNSはどうしてもエコーチェンバー(自分と似たような価値観・意見ばかりが反響している)になりがち。「へぇ~」と思った新聞記事をメモります。

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・安倍政権は、衆院選のリセット効果をうまく利用して短い任期を積み重ねた「短期政権型の長期政権」

自民党にとって、今回議席を減らしたのは織り込み済みだろう

安倍晋三は、本質的には官僚システムの上に乗った政治家。
 国会でも官僚が用意したペーパーをそのまま読むだけだから話がかみ合わなくなってしまう。
「首相主導」が貫徹されていた小泉政権とはかなり異なる。

・安倍政権は時間をかけて政府の政策の幅を広げてきた。
 安保法制も、集団的自衛権を実際に行使するかはともかく、政府のオプション(選択肢)を増やしたという意味合いが大きい。

参院選憲法改正をほとんど争点にしなかったのは、改憲作業の重さを政権もわかっているから。

 ただ、3分の2の議席数をとれなかった = 改正の発議は無理 だからこそ、ポーズとして憲法改正を前面に押し出すかもしれない。政権末期の求心力を維持するため。

・また、改憲のために衆院で3分の2の議席を確保する必要がなくなったため、より身軽に解散できるようになった。

 
・新潟選挙区の打越さくら氏のように、統一候補なら勝てるということになれば、今後、有望な人材が野党に集まる可能性がある。

・反対に、与党は現職を外せないから新しい人材が入ってくる余地がない。自民党の「動脈硬化」は進みつつある。長期政権で選挙に勝ち続けてきた弊害が見え始めた選挙だった。

・とはいえ、立憲民主党の前途は多難。政権に近づくには共産党を引き入れるしかない = ある程度左に寄らざるを得ないが、その後どうやってウィングを中道さらに右に伸ばすか?

・しかも今回、れいわ新選組が大きな注目を集め、(立憲は)埋没する可能性もある。

・安倍政権が解散・衆院選を断行するかどうかは、消費増税後の経済がどうなるかにかかってくるだろう。

(2019.7.23 朝日)
(牧原出(いづる) 東京大学先端科学技術研究センター教授)

なぜ安倍政権を支持するか?

facebookより転載

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選挙前、ラジオで麻木久仁子が以下のように言っていて、すごく印象的だった。
今の若者は、上の世代とはまったく違う、厳しく閉塞的な状況を生きている。

目の前にシャッターが降りてきて、閉じ込められそうになっていて、あと2~3人ならばすり抜けることができそう…という状況が見えていたならば、人は何とか自分だけでも「向こう側」に滑り込もうとするのではないか?
それが安倍政権を支持する若者の気持ちなのではないか?

苦しい世代、苦しい集団として考えれば、野党の考えに乗って「社会を変えよう」となるかもしれない。

でも個人個人として考えれば「自分だけでも向こう側へ」のほうが合理的で確実性があるように思えても不思議はない。

向こう側とは、政権や、大企業のような権力ある世界。
なんとかそちら側に入り込んで帰属しようとする若者の姿を、私たち大人が責めることはできないのでは? こんな社会を作ったのは大人なのだから。

日本は今後いよいよ、格差社会を超えた【階級社会】になるのではないかと思っている。と麻木さん。

階級社会の枠組みは既にほぼ出来上がっていて、

・単純労働者として外国人の受入を決めた法改正
・選挙後の消費増税

この2つが、最後の2つのピースではないか?と。

2019.7.23 朝日新聞「なぜ安倍政権を支持するか?」町の声より。

●無職男性(23) 4年ほど前ホームレスになり、生活保護を受けている。

選挙では雇用や社会保障より安全保障を重視。「憲法を改正して自衛隊を明記するという安倍さんに共感できる」

●会社員男性(49) 独身。両親の面倒を見ながら実家暮らし。

アベノミクスは100点満点中10点。暮らしが豊かになった実感はない。しかし野党は揚げ足取り、個人攻撃に見える。安倍さんは日本のためにやっている。

●医療品卸売業男性(52)

長女が4年後に就職活動をするときにも景気が好調であってほしい。モリカケ問題や閣僚の失言、日韓関係の悪化などには不安があるが、家族のために経済を重視して自民に任せたい。

●無職女性(62) 子育ては終わり、夫はまだ働いていて暮らしには余裕がある。野党の演説は偽善的。格差社会は仕方がない。どうせ自民が勝つから棄権。

●パート女性(46) 政権が変われば建設作業員の夫の稼ぎが下がるかもしれない。現状維持を望む。

●非正規事務女性(29) 政策は知らないが「とりあえず自民」。消費税は8%にも慣れたから10%にもそのうち慣れる

●専門学校男性(20) 憲法改正し、将来的には国防軍を。国益を最大限守ってくれるのは自民党

●会社員男性(52) 自民支持ではないが今の生活に満足。野党は政策の議論に乏しく他に入れる党がない。

●会社員女性(37) 安定した政権がいい。子ども2人が保育園児なので幼保無償化も予定通り実施してほしい

●無職男性(72) 生活保護を受給。生きていけるだけマシ。安倍政権は外国にちゃんとものを言えるので見ていて痛快。

リアルや~!
やっぱり、コミュニケーションが増えていかないと変わらないんだろうな~と思う。

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」展示3日で中止へ

あいちトリエンナーレ内の『表現の不自由展・その後』展がわずか3日で中止になった。一言でいうと「暗澹とする」案件なんだけど、さまざまな問題点、論点がありますよね。みんなどう思ってるんだろう?

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●『表現の不自由展』とは…
日本では「言論と表現の自由」が脅かされているのではないか?
忖度や実質的な検閲によって、表現の機会を奪われた作品を集めた展覧会。
慰安婦問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、タブーとされがちなテーマの作品が並ぶ。

●なぜ中止に?

従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」などに対する批判が多く、電話対応など職員に多大な負担

京都アニメーション放火事件を想起させるような「ガソリンを持って行く」という脅迫もあり、安全面に不安

名古屋市河村たかし市長が取材で「日本人の、国民の心を踏みにじるもの」と話、作品の展示を中止するよう要請

 

 
私の場合、Twitterではこの件について多くの意見が流れてくるんだけど、
facebookではその数がぐっと、ぐーーーっと少ない。
これってある意味、象徴的だなと思います。

facebookは実名性が高いからこそ「政治的・思想的にナイーブな案件については思うところはあっても書かない」傾向になるけど、
SNSに書かないだけで家族や友だち、職場では話してるか? というと、そうでもないんじゃないかな、と想像します。

そして、リアルにしろ、SNSにしろ、
話題に上がらないことについては、人はどうしても考えない。意見を持たない。

もちろん、みんなそれぞれ生活に忙しくて、
すべての社会的トピックに反応するのなんて不可能だけど。

そうやって、私たちが遠巻きに見て、黙っているうちに、
あるいは全然気づかないうちに、
いろんな表現や、いろんな言論が、大きな声・権力を持つ声によって排除されてゆき、
気づいたときには、
大きな声に従うしかない世界
暴力と権力に屈する世界 
になるんじゃないかと思ってしまう。

というか、そうやって暗黒~な社会になってしまった例、歴史的にいろいろありますよね。日本にも海外にも。

少しずつでも自分の言葉を発する
声を発している人にリアクションする
そういうアクションが増えなきゃ、やばいんじゃないかな?と思います。

「ナチが共産主義者を襲ったとき、自分はやや不安になった。
 けれども自分は共産主義者でなかったので何もしなかった。

それからナチは社会主義者を攻撃した。
 自分の不安はやや増大した。
 けれども自分は依然社会主義者ではなかったので、やはり何もしなかった。

 それから学校が、新聞が、ユダヤ人が、
 というふうに次々と攻撃の手が加わり、
 そのたびに自分の不安は増したが、なおも何事も行わなかった。

 そして、彼らが私を攻撃したとき
 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった」

  ~マルティン・ニーメラーのスピーチより


facebookのお友だちのみなさん、
「表現の不自由展」について、どんな思いをもってるんだろう~~~?

中止に賛成・反対いずれにしても、いろんな理由、いろんな見方があると思うんだよね。
知りたい~~~

キャンプと俳句

4/27~28 志高湖キャンプ場
渋滞に捕まらないよう朝7時半に出発。すでにがんばった感…。
半年ぶりでテントの立て方が覚束ない両親に代わって活躍する息子8才。さすが若いモンは記憶力が良い。そしてクソほど折り紙つくってるせいか、トリセツ解読能力が高い(笑)
名前のとおり湖があり、歩いて周回もできる(1.8キロというから大濠公園に迫るくらい大きい)。スワンボートに乗ると、キャンプ客に餌をもらい慣れた白鳥と鯉が一団になってボートを追ってくる! てか、キャンプ客に馴れすぎた白鳥が陸に上がってくる!
 【白鳥も鯉も口開け水温む】

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 幼稚園時代の仲間が6組、現地集合。テントを立てる親のペグ打ちを見たり手伝ったりした子たちが、手ごろな小枝を見つけては草地にハンマーで埋めて遊んでいる。
 【春の野に杭打つ真似の一途かな】

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 小さい子は大きな羽をつけた女王アリを捕まえて大得意。虫かごを持ってうちのテントにやってきて、「このアリはものすごく強いからサクタロー(うちの息子)もサクタローのお母さんもサクタローのお父さんも負けるけど、ユータ(自分)は勝つ」と舌ッたらずに自慢しまくる(笑)
 【草若しこの蟻よりも強き僕】
 
夜、それぞれの家(テント)でごはんを食べるが、子どもがおこぼれをもらいに来たり、おすそ分けをしあったり交流がある。我が家の激辛カレーを隣人にあげたら小6のお姉ちゃんが美味しい美味しいと食べていてびっくり。

バーベキューのあとの炭火に薪やらを足して焚き火にするのが子どもたちの楽しみ。

「これ、子どもの火よ」と決めたところに皆で集まり、よく燃えそうな枝や葉っぱを拾って投入して遊んでいる。そこが消えてしまうと、まだよく燃えていたうちの焚き火に全員で移ってきて乗っ取られるw 大人も焚き火のそばにいないと寒くて凍えるんですが!
 【爆ぜる火や冴え返る夜にはしゃぐ子ら】

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朝ごはんは、夫が会社からもらってきた賞味期限切れの非常食のごはんと牛丼とみそ汁と野菜スープ。火をおこさなくてもあたたかいものが食べられる。キャンプの朝も寒くてみそ汁がことさら美味しく感じられたから、いわんや災害のときをや。
息子は夫が保険で持ってきてたカップヌードルを食べて幸せを噛みしめていた。
朝からラーメン…と白い目で見る私に「どくしんは、毎日食べてるらしいぞ」と言い訳するw
 【今日だけと余寒の朝のカップ麺】

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そして朝もまた「子どもの火」に集まりデザート。

 【春寒の朝の焚き火で炙るマシュマロ】

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すべて春の季語を盛り込んでみた! 最後は破調(字余り)になりました。
帰ると引くくらい日焼けしてた。寒かったので油断してた。春の紫外線ナメてました…💦

卯月の十三 キャンプ

●4月某日: 予定通り、7時半に出発。途中、私が80キロギリギリで高速を運転するという遠回り(笑)を挟みつつも、2時間ちょっとで志高湖キャンプ場に着いた。ていうか、車を降りる前から既に寒い。寒の戻り…。


●4月某日: キャンプ場の朝は早い。朝日と共に起き出す人たちの気配に起こされる感じ。

夕方、ランニング5キロ弱。夜は沖縄&タイ料理のお店へ。沖縄とタイの料理を同時に出す店、最近別のところにも行ったな。この取り合わせが流行ってるのか?いや、あっちはベトナムだったっけか…。どちらにしても美味しかった。ホタルイカとキノコのトムヤムアヒージョってのがすごくよかった~! ソーキそばも食べたよ。ところでキャンプですごく日焼けした。寒かったのもあって、4月の紫外線なめてました…。


●4月某日: 雨。よく降る。キャンプ明けでもあり休息モード。サク「ひさしぶりにひるねした~!」 夫は引き続き料理をがんばっている。今日は、餃子、カツオ刺し、バケットブルスケッタ、燻製ベーコン入りのマカロニサラダ。太る。太るよ…!


改元フィーバーに辟易しながらも、NHKの平成紅白歌合戦総決算と言われれば嬉々として見るしかない! まだ第一部しか見てないんだけど、「中居くんの初司会が25歳、しかも相手が和田アキ子って精神的負担すごすぎやろ!」とか「聖子はしゃべり声も素敵やね」とか「松井秀喜、自宅の前から中継って…今なら考えられない!」とか「松潤の前髪上げは正義」とか「綾瀬はるかの卓越したスター性」とか私がずーーーーっとしゃべり続け、平成紅白に何の思い入れもない息子8才が対抗するかのように自分が好きなマンガについてずーーーっとしゃべり続け、夫が対応に苦慮しておりました。

卯月の十二

●4月某日: なるせ事務所でパーティの打ち合わせ。夕方はサクのスイミング。6時間授業のあとなので、帰宅後すぐに家を出るスケジュールになる。蒸した日で汗だくで帰宅したのでプールに入れるのは気持ちよかったもよう。

帰り、遠足のお菓子を買う。自分の趣味嗜好とはかりつつ ものの3,4分で要領よくピックアップして税込みでほぼほぼ200円。小3の実力を見た。夜ごはんは、餃子、もやし炒め、小松菜とレタスのサラダ。何回かに分けて見ていた『ウルルン滞在記』スペシャルを見終わる。おもしろかった・・・! サクもおもしろがってた。復活しないかな~。


●4月某日: 15時半から小学校でPTA役員会。総会→委員ごとに分かれての分科会。すごい時間かかって疲弊する。私は17時10分ごろにお役御免となったが、幼稚園時代からの友人がくじで委員長を引き当ててしまい、彼女は引継ぎで20時半まで学校にいたそうだ…。誰も悪くないんだけど、みんな協力的なんだけど、何かがおかしいよね…。

夜ごはんは、パリパリ麺の皿うどんとみそ汁。


●4月某日: なんか朝から疲れたなと思ったら、久しぶりのお弁当作りでの早起きと緊張感ゆえだったw 歓迎遠足、昨年は雨で中止(校内遠足…名前が矛盾しとらんか?)だったが、今年は小雨の中、レインコートを着てお弁当を食べたらしい。

連休前にお金を下ろさなきゃと思ってたんだけどここ数日なかなかタイミングがなくて、今日やっと行ってみると、十連休直前かつ月末の昼休み…みんなやるこたぁ同じですよね。

というわけで、ついに歳時記も買ったことだし、列に並んでいる間にこの状況を一句読んでみようと思い立ちました。推敲、呻吟。

「銀行の列しゅくしゅくと春時雨」

夜ごはんは、鉄板で瓦そば。野菜もいろいろ焼く。明日はキャンプのため早朝に家を出る。寒が戻るという予報もあり、衣服や持ち物にも悩む~!

卯月の十一 / 中学校の制服をジェンダーフリーに

●4月某日: 夜、Terra cafeに参加。

夫も仕事の一環で講演会だったらしい。

市民と弁護士の憲法学習会、terra cafe kenpou
4/23のテーマは 【 LGBTと制服 】講師は弁護士の後藤富和さん。

中央区の警固中学校。この4月から、昔ながらの詰襟の学生服/セーラー服 → ブレザータイプの標準服に変更。

ネクタイ、スカーフ、ジャケットのフォルムなどなどを含めると40種類以上の組み合わせが実現し、「自分が着たいものを選んで着る」。もちろん、女子がスラックスを選んでも良い。スカートとスラックス両方を購入し、気候や気分によってその日に着るものを選ぶ子もいる。

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ある日突然(←本当にある日突然だったらしい)PTA会長に選ばれた後藤富和さんが制服の改定に乗り出したのは、トランス男子の中学時代の話を聞いたのがきっかけだったという。彼にとって、セーラー服の着用は体中に重い鎖が巻きつけられるような激しい苦痛。制服を着なければ校内に入れてもらえない中学校で、彼は不登校になり、勉強も部活もできなかった(※警固中の子ではなかったようです)。

憲法上、すべての子どもには「教育を受ける権利」があるし、さらにはどんな服を着るか・着ないかも「表現の自由」「自己決定権」として保障されている。本来、制服には何の拘束力もない。ユニクロしまむら等で安く機能的な衣服が買える時代、制服はなくなってもいいはずだ。

けれど、長年続いてきた制服を一足飛びに廃止しようとするのは、あまりに非現実的。
廃止を掲げて十年かかったら、いま苦しんでいる中学生にとって何の意味もない。
ならば、まずはいろんな子たちが苦痛なく選び、着用できる制服を1日でも早く作ろう。

後藤さんたちの制服改定プロジェクトはそんな深慮で始まった。


プロジェクトの進行については、あまりに最近のあまりに生々しい話になるのでSNSに詳細を書くのは控えますが、とにかく、物事を変えるのはものすごく大変! それに尽きる。プロジェクトというか「戦い」に近い。

それでも後藤さんと古賀校長はあきらめなかった。LGBTの当事者、弁護士、支援団体、市議、PTA、地域、制服メーカー、そして生徒たち…さまざまな人々と連帯しながらプロジェクトは進行。

「物事を変えたい、でも、どうやって?」という疑問に対するひとつの答え。ぞくぞくした。小学生の親として学校やPTAにある種のモヤモヤを感じている私にとって、後藤さんがPTAを巻き込んで変革していくくだりは特に感銘を受けた!

LGBT、外国ルーツ、ハンセン病被差別部落…差別の話を聞くと、たいていの人は「人権無視だ」と言う。けれど

【人権とは、「遠くにいるかわいそうな人の話」という感覚にとどまりがち】

だとする後藤弁護士の指摘は鋭い。耳が痛い気分にもなる。

先日、セクハラやミソジニー(女性蔑視)についておしゃべりしている中で、友人が「とはいえ、私にも差別や偏見の心はあると思う」と言った。大きくうなずく。私自身も同じだと思う。

“遠くにいるかわいそうな人の話 ” に泣いたり、“大きな権力の横暴の話 ” に憤ったりするのは、よくできた物語を消費したり、日常の鬱憤のガス抜きをしたり、正しい自分に酔ったりするような、自己都合・自己陶酔の部類に近くなりがち。いつも自覚的でいたい。

かといって、「LGBT、外国ルーツ…。当事者じゃない私には何も言う資格がない」といって完全に線を引いてしまうのも違うと思っている。

ここが難しいところで、「半径5mの人を大切にします、私にはそれしかできません」というのは正論かつ現実的なようで、無知の知に陥る危険がある。なぜ無知の知が危険かというと、差別や権力の横暴に知らず知らず加担してしまう可能性があるからだ。その罪は、回りまわって自分のところに返ってきたりする。

話はPTA会長に就任して最初の入学式に遡る。そのときの後藤さんの挨拶。

「慣れない制服を着て窮屈に感じている人、自分には似合わないと悩んでいる人は、(中略)どうすれば良いのかを周りの大人と一緒に考えましょう」

のちに、後藤さんはこの発言を後悔するようになったという。

「相談してください」「一緒に考えましょう」と簡単に促すことの残酷さ。
カミングアウトしなくても心地よい社会でなければならない。

勉強会には、息子が通った幼稚園で長年 給食を作っているNさんが来てた。
「井上さんだよね? 久しぶり~! どうしてここへ?」
互いに驚き、おしゃべりしながら一緒に帰る。
「なかなか、女には出かけにくい時間だけどね」
とNさん。私は息子を、Nさんは介護中のお母さんを、それぞれの
夫に頼んでの参加だった。

息子が年少のころだから、5年近く前か。Nさんが携わっている「教育を考える会」の活動について初めて聞いたときは、正直なところ腰が引けていた。今はむしろ前のめりでいろいろ質問w また遠からず、どこかでご一緒する気がしている。

夫が参加したほうの講演会。夫のざっくり感想がおもしろかったのでメモ。

佐々木かをり
夫「バイタリティがすごい。積んでるエンジンが違う」

岸博幸
夫「さすが、話がうまい。手抜き感あるけど」

●伊藤羊一氏
夫「ジーパン」

それぞれ、詳しい感想は聞いときました。
働き方改革についての所感で意見の不一致をみるw