神無月の七 / 「ミニマリストが文化資本を捨て去るとき」から派生して

●10月某日: 連休最終日、休息。夫とサクはユニクロとか行ってた。夕方、走る。気温と湿度が下がったのもあるし、夕方ランはやっぱり朝ラン(朝メシ前ラン)に比べてとってもパワフルなもので、らくらくなうちに11km、時間があったらもっと走れたな。夜、「おかあさん、だいすき。もう、ずーっとくっついとこ。12じまで」とサク。5分で勘弁してもらって、一緒に早く寝た。











 

●10月某日: 運動会の代休その1。サクと博多駅へ。朝のサク、「いっしょにおかしつくるか、はかたえきいくか、どっちか。なにかひとつは たのしいことしないとね」だそうだ。後半部分が、私や夫の口ぶりをよく聞いてるんだなって感じで笑いつつ、「じゃ、クッキーでも作ろうか」と言うと、ちょっともじもじしたあと「はかたえきのほうがいい」 最初から一択やんw 

午前中から行って、鉄道関連ショップにいってNゲージで電車を走らせたり、東急ハンズアミュプラザでうろうろウインドーショッピングして買い物したり、よく歩いたあと帰宅する前に直接スーパーまで歩いて買い物して、帰ると16時近かったんだけどサク最後まで機嫌よく歩いた。体力あるね。

夜ごはん、豚と大根のこっくり炒め、蒸しナスとオクラ、刻み玉ねぎ乗せ。サッカーW杯の最終予選を見るために夫がいっそいで帰ってきた。試合はアウェーで引き分けだからまあまあな結果に落ち着いたのかな。とにかくピッチに大量のカモメがいてくつろいだりパタパタ飛んだり、やたら自由なのが気になってw

 

神無月の六 / 幼稚園運動会

●10月某日: 6時15分ごろ、夫と起床して、弁当の準備。まずはおにぎり作り。私が具の梅おかかを作り夫がさっそく握り始めていると、サクが早々と起きてきて「おはよう。あ、おにぎり? つくるつくる」と参戦表明。えーっと・・・・子どもは、じっとしていてくれたほうが、助かる・・・いやいや「よし、じゃあ手を洗っておいでー」「よっしゃー! あさたべるのと、べんとうのと、りょうほうつくる!」 うっ、めっちゃはりきってる! でも炊き立てごはんで本当に4つ握ったがんばりはエラい。

さて、あとはサンドイッチ。卵&玉ねぎと、きゅうり&ベーコン。ジャムの3種類。で、昨日夫が仕込んでくれていたがめ煮と一緒に詰めて、ブロッコリー茹でてトマトや茹で卵と一緒にすきまにつめて・・・。

互いのジジババ両方が来るので分担して頼んでいるし、気楽なもんである。ちなみに義実家のほうもお義父さんがメインで作って来るのが嫁の私にとってさらに精神的に有難いところ(ほぼ去年のコピペ)。

8時過ぎ、夫とサクが自転車で場所取りに出て、私が片付けなどしてから9時前に徒歩で出て追いかける。朝は肌寒いくらい。去年と同じ場所を取っていた。

年長さんを筆頭にみんなで園庭に並んで、「がんばりまん」「せかいのこどもよ」「うんどうかい」の3曲を歌って運動会の始まり。それから体操をする。先生が(たぶん何十年も前に)考案したという体操、これやるとき園児たちがめっちゃ笑ってるのがいい。声出して笑いながらやる箇所もある。もちろん、運動会なんてやらないっ!て感じで泣いてる子もいる。

年少さんや年中さんは、火がついたように泣いて親御さんから離れない子、「恥ずかしいから見られたくない」といってやり渋る子、逆にものすごくふざける子やテンション上がりまくってる子などいろいろいる。そう、そうだよねえと思う。そうして我が子たちの学年、年長児を見てみると、なんかみんな落ち着いている。そういえば昨年も、一昨年も、年長さんはこうだった。成長だなあ。

種目に臨む年長さんには主体性が見える。「ちゃんとしなきゃ」じゃなくて「かっこよくやりたい、かっこいいとこ見せたい」みたいな。チームの名前も、やりたいことも、競争種目の作戦も自分たちで考えてるし、練習(それは大変なことでもあった)もたくさんしたし、登園降園時などもたくさん歩き、野菜をたくさん(この時期に高いほうれん草も含めて! ←チーム名になっているから)食べて体を強くしてきたから。今日が晴れの舞台だという意識がしっかり根づいてる感じ。で、そういう主体性って、日ごろから“やらされてない”からじゃないかなーという気がする。幼稚園で、泣くも怒るも、いろんな気持ちを大事にされてきたからじゃないかな。

サクも年少時の朝は「いかない」といって親をビビらせ、年中児ははしゃぎっぱなしで、家族へのアピール(主に変顔)多々だった。今年は前々から「たのしみー!」連発だったけど本番になるとみんなと同様、まじめ。でもみんな、リズム(ピアノに合わせてやる運動)のときは顔がほころんで自然な笑顔なんだよね。園では毎日のようにやっているからね。こういう、「普段からやってること」を披露してくれるのも、いい。運動会のほか、参観日等のたびごとに見せてくれるので、成長もすごくわかる。

150cmの一枚板にのぼって、またぎ降りる「板のぼり」は、それほど勢いのない助走だったもののうまくジャンプして飛びつくと、そこから足の親指を立ててのぼるのには余裕があった。急がず慎重に降りるさまがサクらしい。竹馬も神妙な顔つきで、慌てずに一周していた。余裕しゃくしゃくってほどではないので見ていても割とスリリングなのだが、落ちない。集中を乱してはあかんので、目の前を通ったときも小声で応援w 

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そして最終種目、年長さんによるリレーは、前日「あしたのじゅんばんとかさくせんとか、きめたんだー」と言うので「何番目に走るの?」と聞くとサラッと「○ばんめ」という。「え、アンカー?」「・・・・?」

アンカーという言葉も概念も知らないようで涼しい顔をしているので、「アンカーという言葉は本番が終わるまで封印しよう」と夫と話し合い、ジジババにも一応伝えておいた。いざ本番。第一走者、いかにも速そうな顔ぶれの三人が、かっこいい構えで先生を凝視。「よーい、ドン!」から一瞬も遅れまいとしているのだ。サクのにんじんチーム、第1・第2走者速かったんだけど、その後、あーっバトン落としたーっ! で、3チーム中3位でサクにバトンが回ってきたときはけっこうな差になってしまってた。そのままゴール。目の前に近づいてくるとき「サクタロー、サクタロー!」と声援してると、義母が隣で「えっ、あれサクちゃん?違うでしょ?」って瞠目してたのが面白かった。まったく想像の埒外に速かったらしいw 

そういえば、夫すら、ここまで本気で走るサクは見たことがなかったのかも。最後まで力を抜かず走ってえらかった。バトンを落としたあともさ、すごくがんばって急いで拾ってたんだよ。そういうのって、当たり前みたいだけど、リレーを初めてやる幼児には難しいんだと、「うんどうかいだより」に書いてあった。最初は、バトンを誰に渡すかわかんなくなったり、線の内側から友だちを追い抜いたり、もう勝てないとか追い抜かれたとか、ちょっとしたことで走るのをやめてしまったりしてしまうものらしい。

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でも今日は、ちゃんとした、見ててエキサイトなレースになってた。勝ったチームの喜びようは、どれだけ一生懸命やったか、どれだけ勝ちたかったかを表している。それはつまり、負けたチームがどれだけ悔しいかって話でもあって・・・。サクのチームの第一走者の子は泣いてた。サクも俯いてる。こうやって勝負がつくのも大事なことさね。喜ぶのも悔しがるのも同じように子どもの心に刻まれて力になるんだろう。

がんばった園児たち全員にプレゼント、年長さんは金メダル。閉会して家族のところに戻ってきたサクはメダルをうれしそうに見つつもまだなんとなく元気ない感じ。でも、親やジジババに「速かったね、かっこよかったね」と言われ、さらに行き交う先生や保護者たちにも、「サクちゃん速かったね、かっこよかったね」と言われ続け、帰りの車(父に送ってもらった)の中では自分で「はやかったろ?かっこよかったろ?」と言っておったw やっぱアンカーっつーのは目立つもんで、ほんとにいろんな人に声かけられてよかったね、って感じww

夜は近くの居酒屋で軽く打ち上げ。サクを寝かせてから二次会。

 

神無月の五 / TBS感謝祭でファラーと太鳳さん激走

●10月某日: 「手と足を強くする」フェアで、「やっとこブーム」が起きている年長クラス。やっとこ、って、手押し車のことです。家の中でも、お風呂に行くときなども「やっとこ」で移動したがるサク。ごめんね、階段も、長い廊下もない家でw




放課後、サクは友だちの家に遊びに行って、5時ごろ帰宅。夜ごはんの鍋はよく食べたが、食べ終わるとボーッとしてる。疲れてるんだよね。おやすみー。夫と、中井貴一とか坂口健太郎とかがゲストのバラエティ番組の録画を見ながらだらだら飲む。

 

●10月某日: 土曜日だけど運動会前で午前中は登園。送り迎えは夫が車で担当。その間にランニングに出たんだけど、蒸し暑くて6キロで精一杯という感じ。昼ごはんは夫作のちゃんぽん、食べてるとものすごい勢いで雨が降り出した。夜は大雨との予報だったので、園庭にはブルーシートをかけておくとのことだったが「たぶん間に合ってないね・・・」と夫と話す。

午後、明日のお弁当で使う紙皿などを切らしていたので近くの百均に買いに行く。途中、実家のオクラを分けてくれるという友だちの家にも寄っていく。雨だからいいよと言ったのにサクがついてきた。「おれ、あめでもいっぱいあるける。つよいけん」。その間、夫は明日の弁当のがめ煮を仕込んでおりました。夜ごはんは秋鮭に味噌汁など。サクはもちろんさっさと寝かせて、今夜も軽く飲みながらTBSオールスター感謝祭を見る。
















 

 

神無月の四

●10月某日: 



















ちひろちゃんちに行って、一緒にご飯を食べて、ちひろちゃんにインタビューした。もうだいぶ前からしたいなと思ってたので、できてうれしい。で、お互いに「幼稚園のママ友ってほんと有難いよね、頼りになるし助けられるー」って話をしてたんですが、



ええ、幼稚園の文庫当番をすっかり失念していました・・・。クラスのママが代わりに入ってくれてた。うっうっう、ありがとうー

預かり保育のサクを迎えに行くと、今日は年少さんが多くて、サクちゃんがお世話してくれて助かりましたよーと先生に言われる。

私 「お世話してあげたん?」
サク「いや、べつに」
私 「おやつ配ってあげたりとか」
サク「あー、それはしたよ。それはするでしょ」 

そして荷物を置いてどんぐり文庫へ。今日のストーリーテリングは「三枚のお札」面白かったー! 子どもたち固唾を飲んで聞いていた。サクにはまだちょっと難しかったようにも思うが(難しいというより、むかし話の世界観の知識が、やはり自分の子ども時代より乏しくなっているように思う)、鬼ババにつかまえられたのを逃げ出して追いかけてくる展開は鮮烈よねw 夜ごはんはパリパリ麺の皿うどん、味噌汁、ポテサラの残り。

 

神無月の三

●10月某日: 運動会総練習のため、今日も弁当。ソーセージ、スクランブルエッグ、ピーマンとまいたけ炒め、きんぴらごぼう、かぼちゃ煮。

サク、「きょうはうんどうかいごっこする!」と張り切って登園し、「うんどうかいごっこ たのしかったー」と充実の表情で帰ってきた。素直じゃのう。サクのにんじんチームはリレーで1位になったらしい。最近3位が多かったらしい(先生筆の「うんどうかいだより」による)から、喜びもひとしおだったろう。「○○(クラスで最速と目されている子)をぬいた」とも言ってたが・・・? 

さて10月1日から放送大学の第2学期が開始、今回は「教育の社会学」を受講する。第1回のテレビ授業を視聴し、善楽器の「社会学入門」よりホネがありそうなので気が引き締まる。「学際的な分野」「この授業では系統だててというよりアトランダムに」と説明されてたのが、なんかいい。

放課後、友だちの家に遊びに行ってたサクを迎えに行って、お茶をいただき、赤ちゃんをだっこさせてもらう。おばあちゃんもいらしてて、話していたら、なんか、ご親戚と義父の友だちがつながりそうな・・・? 夜ごはんは、ハンバーグ、ポテサラ、きんぴらごぼう、オクラ、味噌汁。ハンバーグ定食、のおもむき。

 

●10月某日: 台風18号接近のため休園。福岡市内の公立小中学校含め、一斉休校や休園になるのは今年度これで2回目。幼稚園はまあいいにしても、小中学校は授業のしわ寄せをどっかで取り返さないかんやろうけん大変ね。幼稚園も運動会直前の1日がなくなるのは痛かろう。しかしそのために、本来お弁当日だった明日の昼が給食に変わったのは大変有難い。今日のために用意していた食材を明日使うということだろう。

交通機関は遅滞なく動いていたので夫も普通に出社したが、9時半ごろから2時間くらいは、さすが台風という感じで外は風が強い様子だった。雨はそれほどでもない。上陸することなく、当初の予定よりだいぶ北のほうを通ってるのにこれだから、強い台風だったんだなあ。とはいえ、昼過ぎにはもう静かになって、午後にはサクを連れて買い物に行けた。

午後、テレビを見ていたサクの瞼が腫れているのに気付く。最初左、次いで右も少し。本人も言われてから気づくくらいだったし、以前にも同じことがあって(以前はもっともっと腫れた)夜間外来に駆け込んだら順番がまわってくるまでに引いていた、ということがあったので、少し様子を見ているとおさまったもよう。夜ごはん、豚肉ですき煮ふう、ぶりカマ焼き、キャベツとにんじんときゅうりのコールスローでちょっとお酒飲む。

 

『真田丸』 第49話 「前夜」

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三谷さんはずっと前に、「この物語の主人公は最後の最後まで勝つつもり」と何かに書いていたけど、「生きるつもり」とは書いてなかった・・・と思う。確か。茂誠に大将首を狙うための野戦の仕方を聞いたり、秀頼と一緒に四国に行く気はなかったり、「これが一番」と一貫して思ってるはずの策を引っ込めて又兵衛らの案に譲ったり、どう見ても未来を考えてない。

信之に書いた手紙はどうなんだろう。死ぬつもりなんて一言も書いてなくても、兄貴なら読み取ってしまうだろうと思わなかったんか? 読み取ってしまわれたら、松夫婦やら三十郎たちにも伝わるだろうと思わんかったんか? 史実の幸村は、けっこういろんな人に随分早くから「もうだめです」的な手紙を書いてたらしい。真田丸の信繁さんも、実は、それとなく、周囲に別れは告げたかったんだろうか。信之が来てくれてうれしかったのかな。とても、弟らしい顔になってた。

「歯向かいたいなら歯向かえばよい。俺が助ける、決して死なせない」と言う兄に、「そしてまた十四年」と返す弟。犬伏で、真田のためだと互いに納得づくで決めて、同じ方向を向いて泣いていた兄弟の間に流れた月日の長さを感じるやりとりだった。

あんなに意気込んで、危険を賭して会いに来たのに、止めるための口舌はあれだけで、すぐに帰っていく信之がね…。十数年の溝を受け容れて、最後の盃を交わし合うのではなく、あくまで自分はそんなの認めないという。兄を慕っているから最後に飲みたかった弟。弟に生きてほしいから背を向ける兄。

景勝も、政宗も、移り変わってしまった世の中で、武士が己の思いのままに戦うことの難しさと、難しいがゆえの価値・尊さを知っている。「源次郎に思いきり戦わせてやりたい」と、何話か前に信之自身も言ってた。それでも、死ぬなんて許さないと背を向ける。

己の思いのままに戦って死ねば、真田幸村の名は残るかもしんない。でも、それは同時に、源次郎という男を思う者たちの願いに背くエゴイスティックな行為でもある。信之も、松も、春や、娘のすえや梅も、源次郎に死んでほしくないのだ。戦国武士の常として「真田のために」という価値観で生きてきた源次郎が戦って死んで悲しいのは、結局真田の家族たちなのだ。誰より源次郎に生きてほしいから源次郎の前から去る兄、という姿が現状の矛盾を表してた。「真田丸」って、真田の物語だ。今さらながら、いったいどうなってしまうんでしょう。源次郎は何のために戦い、死ぬのか。

結局、兵糧を届けられず、徳川方の陣でスルメをかじってる平野氏、登場。この能力の低さ、長いものに巻かれながら大義なく生き永らえていく感じ、だから七本槍で断トツの無名性を誇るんだっていう説得力なんだけど、これが私なんかみたいな一視聴者の姿に一番近いんだろうなー。と思わされる。

「黙れ小童!」は、相手がアンジャッシュ児島ってことも含めて、感動っていうよりは楽しい場面として受け取った。大泉洋、最高。と今日も思う。



稲と、おこうと、春と、きり。願わくば、誰か一人くらいは、もっともっとゴネて、夫を許さなきゃよかったのになと思ったりもする。その受容は彼女たち自身の誇りの表れでもあるんだろうけどさ・・・。「納得しない」役割は信之が担ったってことなんだよね。稲の「わかっておる!」の激しさはよかった。おこうさんに対して、クワッと眼を剥いてね。

春と、嫡男・大助の別れ。正室、春と信繁との別れ。それは美しいけれどどこかあっさりしていて、信繁って、自分が作った家族との縁も薄い人だったなーとつくづく思った。その縁の薄さは、どこか信繁の情の薄さというか、欠如のような気もするのだ。それは、梅ちゃんの死から始まっているのかなあ。・・・と思ったところで、かつて梅ちゃんとの結婚のくだりで信之が男女の仲の起点認定した「口吸い」が出て来る今回だったのだよねえ。





名を挙げることなく真っ先に死んじゃった塙さんも、本多佐渡なんかの策に嵌っちゃった感のある又兵衛も、焚きしめた香も泥だまりで台無しだっただろう木村重成も、本人は花でも育ててれば満足だろうに家を再興するどころか残党も死なせちゃう元親も、とにかく悲しかった。でもみんな印象的だった。

白石隼也さんの月代の似合いっぷりは本当にすばらしかったですね。木村重成って、去年の山笠(博多祇園ね)の渡辺通の飾り山「見送り(裏側)」で主人公になってて、そのとき「来年が真田丸だからかなー、それにしても無名すぎるだろ」と思ったんだけど、彼がイメージを作ったよね!




これね。深夜2時半ごろからの思考なんですけど。

きりちゃんの「最後までおかみさまとご一緒する」は、茶々と共に死ぬんじゃなくて、茶々と共に生きるんじゃないかな? と閃いたの。



実の妹すらあきらめてる茶々の命を、きりちゃんが救うってことよ。きりちゃんならそれくらいやってのけたっていい!

だって、佐助がいる。彼がきりを好いていた設定も、素破の仕事にしくじったのにまだ生きてるのも、最後にきり(と茶々)を落城する城から助けるためでは。

茶々が信繁に送った呪いのアイテム、山吹の花を食べちゃったきり。それは、きりちゃんが代わりに呪いを受けるのではなく、きりが呪いを飲み込んで無効化したということでは。茶々は自らの予言通り、信繁と同じ日に死ぬ。「これまでの茶々として」の茶々はね。そして、きり(を助ける佐助)によって大坂城を脱出し、きり≒霧隠才蔵とともに、どこかの里で名を変えてでも、ひっそりと生きるのでは。

なぜそう思ったのかというと、そもそも、「源次郎さまのいない世に生きててもつまらないから」と言ったきりちゃんの気持ちには胸を突かれるんだけど、でもやっぱりどこかきりちゃんらしくないよな、とも思えたわけです。

あの言葉がきっかけで源次郎に抱かれたら、そのあとには「これでもう悔いはありません」じゃなくて、「これで死ぬなんてもったいない」と思うんじゃないかな。だって死んだら記憶も全部なくなっちゃうんだよ。できる限り寿命を引き延ばして、「いや、日本一のつわものとかみんな言いますけどね、けっこうしょうもない人でしたよ、ま、私もそれに付き合っちゃったんですけどね」なんて言いながら生きてるほうがきりちゃんぽくないかな。そして、きりちゃんなら、茶々を一緒に連れて行っても不思議はない気がする。なんだかんだで人脈も生活力もあるし、茶々を連れたって生き延びていけそう!

源次郎が、自分の死は覚悟した状態で、今さら遅すぎにもほどがある抱擁なんかかましちゃったのはほんとエゴなんだけど、そんなエゴが、きり(と茶々)を生へ導くんじゃないかな。結果として、「日の本一のつわもの」真田幸村に助けられたともいえる茶々は己を「日の本一幸せな女」というんじゃないかな。いや、日の本一のくだりは、秀頼の母になれたことに対してのセリフかもしれん。

・・・いや、茶々まで生きさせるのは流石に無理があるか。茶々がきりを逃がすのかな。「源次郎のいい人なんて道連れにしたくない、彼と死ぬ運命なのはこの私」なんつて。

とにかく、きりちゃん生存エンドを願ってるし、そうに違いないって信じてるわたくしなのです。なんせ、有働さんのナレが、「内記の娘には諸説ある」とお墨付きをくれたんだから、そして大河で架空の人物たちを演じてきた長澤まさみだから、彼女に限っては、史実の枠から飛び出たラストでもいいでしょう~? 

 

あと、内野聖陽も真っ青の、大泉洋の特殊老けメイクくるかなって軽く期待しておきます。

 

神無月の二

●10月某日: 10時から朝ラン。6キロ弱か。気温30度、日差し、湿度と三拍子そろってしんどっ。9月の上旬、一度あんなに涼しくなったのに、最近めっきり蒸し暑くてこたえる。てかもう10月じゃないか。我が家の二連休半の最終日なのでのんびり休息メイン。ちょっと断捨離した。サクはお小遣いがありすぎるので(!)、パパと本屋に行って図鑑を買ってきてた。また鳥の図鑑! 別会社の持ってるくせに!! しかし、確かに、値段の元をとれるくらいによく見ていて、分類や特徴などよく把握してる。夜ごはん、さばの煮つけ、味噌汁、ポテサラ。

 

●10月某日: サク弁、豚とピーマン炒め、かぼちゃそぼろ煮、卵焼き、ポテサラ、ごぼうとにんじん煮。朝の忙しい時間に味噌汁を派手にこぼしてショック。しかも手の空いてた夫もサクも全然手伝ってくれないのでぶちぶち文句を言う。「お父さんやサクがこぼしたらお母さんは手伝うよ?」 夫なんて、「あららー」って言ったきりスマホ見続けてたからな!

毎年恒例、園の先生や保護者の有志で私学助成金増加の請願のための署名活動を行うシーズンで、午後からその勉強会。お母さんたち、半数くらい集まってたかな。一昨年度で退職された先生が出て来られて、変わらぬ情熱的なお話しぶりに元気をもらう。サクの友だちが遊びに来ると言い、一緒に歩いて家まで帰る。



夜ごはんは、チャーハン、ピーマンとマイタケ炒め、いんげんとオクラ。夫は飲み会。




 

長月の十五 ・ 神無月の一 / 日田へ

●9月某日: 今日も雨・・・。よく降る。とと姉、ラス前。すばらしくて泣く、そして笑う。高畑充希以上の私好みの朝ドラヒロインに当分出会える気がしない! 

さて今日は夫が午後休。納豆チャーハンできた瞬間に帰ってきた。引き続き雨で、車で幼稚園の迎えに行ってくれる。近所の友だちも一緒に送っていく。いったん帰って、準備して、3時ごろ家を出て日田温泉へ。車中、ハイテンションでしゃべりまくっていたサクは45分ほどで力尽き睡眠。金曜日の昼下がりだもんね。私は出発したすぐから眠くてたまらなかったが、サクの相手をしてたらだんだん眼が冴えてきた。

三隈川沿いの温泉宿に到着、幅広の川には屋形舟がずらりと並んでいる。

「雨があがったから舟が出ることになりましたよ」と名物の鵜飼いの舟について教えてくれる。風情だ。川沿いを散歩してトビウオのように水面を跳ねる小さな魚や、黒いヒラヒラした羽のなんとかトンボに目を奪われたりしながら公園に向かって歩いていたら再び雨が降り出し、走ってホテルに戻った。

家族風呂(露天で2か所、蚊に刺される)のち、部屋で夕食。鮎の塩焼きと小鍋をあたためて食べるすき焼きという川そばの温泉宿の鉄板メニューのほか、存外に肉厚の刺身、そして変わったところできびなごとごま豆腐の天ぷらが美味しかった。ビールをほどほどに飲んで、ちょっとがんばって起きてたサクを寝かしつけるのと同時に夫婦して寝てしまう。


(初めてのダイヤル式電話におっかなびっくり) 


●10月1日: 温泉宿で起床、窓からの朝の景色が素晴らしい。少し曇っていて、集落の背後の山に雲がかかっているのもいい。男女に分かれて大浴場へ。あとから部屋に戻ると、ルンルンで入っていたらしいサクがのぼせてダウンしていた。

というか、なんとなく起きた時から少し様子がおかしかった気が・・・? 「とと姉ちゃん」最終回(あーもうすばらしかった!)を見届けて朝食を食べに行くが、何も食べたくないと水のみ。私たちも急いで食べ終えて、チェックアウトの時間まで部屋でごろごろする。


(日田はひな飾りの街。ホテルのロビーには一年中、さげもんが飾られている)

車でちょっと走って豆田町に移動、お腹がすいてきたサクが言うので天然酵母のパンのお店(薫長酒造がやってるらしい)でブランチ、私たちはコーヒーを。さすがにすっごくうまくてサクのテンションもあがり、そのまま豆田散策。とはいえサクの体調を見ながらでゆっくりはできなかったけど、スタンプラリー目当てに入った歴史資料館(江戸期:旧家中村邸~昭和初期:古賀病院)やら、天領日田資料館やらすばらしかった。咸宜園の廣瀬淡窓はもちろん、書家や画家の作品も収められていたが、江戸の三大農学家のひとり大蔵永常の著書や、秀吉による朱印状や、三隈川の治水のための図、ほかに江戸期の借用書や土地売買証書など実用的な文書・図面などがたまらんです。

豆田は全般に古い建物が本当にたくさん残っていて、15年ぶりくらいにちゃんと歩いたけどかつてよりずっと面白い気がしたし観光客へのアピールもよくされていた気がした。

水がおいしいところなので、酒造のほか、味噌や醤油のお店も多くて、試食(試飲?)させてもらった味噌汁があまりに美味くて、夫と協議した結果「買う?」「誰に?」「うちに!」「だな!」ってことで自宅用に良いお味噌を買ったり。


(味噌と醤油のお店には、お雛様ギャラリーコーナーも。高貴な古今雛。)

15年前に来た時、超怪しげで、それこそ遣り手婆ぁみたいに思えたおばちゃんが古く生々しい春画をこっそり見せてくれたお店は・・・もうどこかわからなかった。

さて、うなぎ屋さんで焼きうなぎおにぎりを調達し、朝倉のほうの低山にちょっと登る予定だったのだが、それを楽しみにしていたサクが、また元気なくなってる。やめとこか?と聞いてみると青い顔で「うん」。はたして、その5分後にリバースしたよね…。車中だったんだけど、すべて受け止めることができて内心とってもホッとしました。

するとスッキリしたようで、すぐにうとうと、眠り始め、車は日田ICから帰路についたんだけど、その5分後、猛烈な雨が降り出した。視界が真っ白で前の車も見えにくいほどで、だいぶ怖かった。まあ運転してる夫は落ち着いてたけど。山登りどころじゃなかったっすね。2時ごろ帰宅して、まったり。といっても、とと姉ちゃんの最終回について胸いっぱいの思いをツイートし続けたりしてたんですけどねw 

夜ごはんは、イカのパスタ、地鶏グリル、キャベツとインゲン、オクラ、そして天然酵母のパン。サクもよく食べた。「ブラタモリ佐渡の回を録画で。そりゃ佐渡の金山がすごかったのは知ってるけど、あんなにも栄えていたとは! Nスペでディーン・フジオカがナビゲーターやってたティラノサウルスの特番も見た。サクのために録画したんだけどすごく面白かった。私らが子どもの頃・・・30年前のイメージとは全然違ったりする。なんたってティラノサウルスの全身は羽毛に覆われているのだ!

 

 

長月の十四 / 「関ジャム」にユニコーン

●9月某日: 朝から雨。よく降る。幼稚園に送り出した後、運転免許の更新に。引き続きゴールド免許だが、前回と違うのは、この5年間の間に20回くらいは運転したことだw 10時から受け付け開始のところ10時半ごろについたら、整理券が配られていて70人待ち。

延長保育をお願いしていたサクのお迎え。相変わらずよく降っていて、歩いて迎えに行き、帰りは路線バスに乗る。大雨の中、子どもの足ではバス停まで10数分かかるが、文句も言わず弱音もはかずとことこ歩く。幼稚園の中にいるとすごく大きくなったものだと感じる年長児だけど、となりを歩く傘の位置はまだまだ低い。なんだかんだ、迎えで1時間近くかかった。ふう。びしょぬれなのでそのまま風呂に入る。

夜ごはんは、ぎょうざ、ししゃも、厚揚げとごぼうと人参の煮物、インゲン胡麻和え。「関ジャム」ユニコーンの回を見る。民生が弾くと手クセになっちゃうからまずはギターは置いて作曲してるとか、各々が作った曲をまずは持ち寄って飲み会をする(が、特に互いの曲について講評や感想を述べはしない)など、初めて知る話もいろいろで面白かった。で、即興での曲作りと演奏も含め、おっさんたち反則ぎみにかっこいい!と思うけど、別に反則でも何でもなくておっさんたちは長年自分たちで積み重ねたものでかっこいいだけだった。卵がけごはんの写真をモチーフに作った「かきまZ」がサクにもウケる。こののち、我が家の車でユニコーンのアルバム「シャンブル」がヘビロテになる。サク、「WAO!」をめっちゃ気に入る。 

シャンブル

シャンブル

 

 

子ども寝てから、「知恵泉」で小林一三JR九州の社長が出演)、スマステ坂口健太郎ゲストの回など、夫とちびちび飲みながらいろいろ見る。

●9月某日: 今日も雨・・・。サク弁、ごはん、卵焼き、麻婆ピーマン、かぼちゃサラダ、ごぼうとにんじん煮。最終週のとと姉ちゃん、(おそらく)常子と花山の最後の時間がすごすぎて・・・! 

幼稚園から帰ったサク、ひとこと、二言目くらいに「かべ(からスタートする)なしでたけうまできるようになったけん、おかあさんにみてほしい。」 かわゆいね、小さい子って。夜ごはんは塩焼きそば、豆腐としめじとインゲンの味噌汁、オクラ。オイスターソースを切らしていたので適当に作ったけど塩焼きそば好評でした。でしょ?でしょ?おいしいでしょ? 私はソース控えめの焼きそばが好き。





そして早々に録画を消去していた…。坂口健太郎が出てくるの、ちょっと見たかった気もする。

 

長月の十三 / 「がんばりマメ」 順調に激痛

●9月某日: 午前中のんびり。






普段使いのカジュアルなバッグを夫に買ってもらいました、サンキュー! イムズでお茶して、P2(ペットショップ)とソリッドアンドリキッド(本屋ほか)。昨日から何となく痛かった首の寝違えが、今日になって本格的に痛い…。夜ごはんは、あじの干物、大根おろし、味噌汁、いんげんときゅうり。真田丸「昌幸」の回。

●9月某日: サク弁、ごはん、ソーセージ、卵焼き、ひじき、かぼちゃサラダ、ナスのトマト煮。寝違えた首がちょっと治ってきた。デンマーク研修のリポートのリポートを書いている。暑い。気温も高いし蒸している。

幼稚園の迎えに行くと、子どもたち走る走る。運動会に向けてよくリレーやってるらしくて、走るのが楽しくてたまらないみたい。誰かが履いてるぞうりを脱いでバトン代わりにする姿を毎年見る。伝統か・・・。

借りている「ふしぎなたけのこ」を今日も読みきかせてたんだけど、これ、読み聞かせてても面白いんだよね。展開もだけど、文章もよくて。 

ふしぎなたけのこ(こどものとも絵本)

ふしぎなたけのこ(こどものとも絵本)

 

 
夜ごはんは、夫が昨日仕込んでくれていたカレー。夫は飲み会で不在だったのだが。すっごく辛い! すっごく美味しいけど、夫は食べれるのかなーと心配になる辛さ。子ども分はもちろん甘く。おかわりしてた。新幹線の座席にヘビがいたというニュースを見て、サクと盛り上がる。

 

●9月某日: 夫が米を研ごうとして誤って床にぶちまけた音と叫び声を聞いて、サクが早起きする。てか、朝から米を研いでくれてありがとう夫。今日は研修先に直接行くため遅出の彼より先に、私とサクが幼稚園に出発。昨日に引き続き、そして昨日よりもっと暑い。夏のようだ。炭酸水飲む。デンマーク研修のリポートのリポート、写真を選んでレイアウトしてアップしてfacebookで拡散ー。作業ですね。読んでもらえるとうれしいです。

幼稚園の迎えに行くと、サクが足のマメの激痛に喘いでいた。



がんばった甲斐あって、だいぶ乗れるようになったらしいです。先生「今日はサクちゃん意地を出したよ~(仲良しの)○○くんと○○くんを追い抜かしよった」 本人と先生だけじゃなく、クラスの子が私にまで報告してくれるのがかわいい。「さくたろー、めっちゃすすめよったよ!」 

サクもよく言っている。「○○はきょう、45ほもすすめた!」「○○は3しゅうできた!」「○○はかべなしでいけた!」(壁に背をつけた状態からスタートしないでできる) みんなで刺激し合いながらやってるようですね。自分ができたのも友だちができたのも興奮気味に語るサク。しかし当然ながらお風呂で激痛にのけぞっていた。

夜ごはんは、豚とごぼう(と玉ねぎ)の柳川風っていうの?たまごとじ。キュウリとオクラ。すごい雨、そしてものすごい雷が連続して鳴り響く中でサクが一瞬で寝る。