文月の十四 / プールの思い出・東京五輪マラソン考・スイッチインタに猿之助さん2回目!

●7月某日: 夫が夏風邪でダウンしたため、夏休み最初の行楽の予定は取りやめに。
それで午前中は息子と急遽、プールに行く。久しぶりのプール、これがことのほか楽しい。気持ちいい。水から上がったあとの尋常でない体の重さも、懐かしい。

大学時代、初めて一人暮らしした部屋にはエアコンがなくて、夏休みは

「バイト → プール → 疲れて昏睡」または、「プール → バイト → 疲れて昏睡」、はたまた「プール → 飲み会 → 昏睡」・・・

とにかく、寝るためには疲れるしかないみたいな生活をしてたのを思い出した。ほんと、夏の間は友だちも呼べないような部屋だった。彼氏だけは来てたね。なぜなら彼んちにもエアコンがなかったから。ははは・・・。

でも、大学生の夏の夜なんて寝る必要もなくて、誰かの家に集まって、テレビでやってる深夜のB級映画だとか世界陸上とかを見ながら、飲んだりしゃべったり、だらだらしてるのも好きだった。ウッドストックやラストワルツのビデオだって何度見ただろう。そういう「非生産的」な時間って人生の宝物ですよね。

閑話休題、子どもとプールで泳ぎながら、
「ニッポンの夏のエクササイズはやっぱりプールやね。陸なんか走ってる場合じゃない」
とつくづく思ったのに、夕方になるとやっぱり走ってたわたくし。前週の3連休も毎日走った。17時を過ぎると日が傾いて影も長くなり、ランニング可能な環境になります。ただし30分が限界!

東京五輪のマラソンは7時スタートでも厳しいと思う。マラソンだけでも東日本大震災の被災地でやったらって思うんだけどね。今年の様子なら福島も仙台も暑いだろうけど、東京よりマシでは?
 
五輪のマラソンは、2時間半以上にわたって世界中で中継されるので、開催都市の格好のPRアワーになるんだと思う。シドニーではアンザックブリッジが記憶に残ってるし、ロンドンではバッキンガム宮殿、北京では天安門前を通るコースが組まれた。

2020年は、東京タワーとか浅草寺とか全世界に見せるつもりなんだろうけど、私は東北を映したい。一部だけでも、東北の海岸をコースにしてほしい。まあ、それはそれで、復興したっていう「ポーズ」を見せるだけだといって反対する人も出るだろうけど、誰からもそんな議論すら出ない(報道されない)のが不思議だ。

北京五輪で当時のマラソン世界記録保持者だったゲブレシラシエが大気汚染を理由にエントリーしなかったように、福島は走りたくないというトップアスリートがいれば、それが世界から見た日本だと思う。

夜ごはんは、牛肉の焼きしゃぶ風。下にキャベツともやしをたっぷり敷いて、大人はたまねぎとカイワレも。トマト、にんじんラペ。夫・子供が寝た後、亀ちゃん(当代 市川猿之助)ナイトが始まる。先週の、製硯師、青山さんとのスイッチインタビューに続いて、3年ほど前の野村萬斎との同番組の録画も見る! てか、スイッチインタに2度目の出演してるのって亀ちゃんが初めてじゃないですか?!




 

文月の十三 / デニス・テン / 夜中のトイレは無理な8歳

●7月某日: 図書館で予約の本を受け取って、あこさんとモスバーガーで待ち合わせて月末のイベントの打ち合わせ。初めてロースかつバーガーを食べた。美味しい。豆乳マンゴームース?とやらも初めて食べた。美味しかった・・・。

打ち合わせの他にもいろいろ話が尽きず。そこへ、夫から「病院に寄って早退します」と連絡が。熱が38度超えてるらしい。これは週末の予定は厳しいね・・・ってことで、友だち家族にも連絡。夕方、どんぐり文庫へ行く道々、「はー。。。土曜は、むりか・・・」としょんぼりするサク。しかし帰宅すると、夫には「いいよいいよ、また8月行けばいいから」と明るく振る舞っていた。健気や。

どんぐり文庫のおはなし会は、絵本「あつさのせい?」と、ストーリーテリング「王子様の耳はロバの耳」。ロバの耳、知ってるようで、今どきは、意外に知らない子が多いんじゃないかと思う。サク、私がK田さんたちとおしゃべりしてる間に、折り紙でカブトムシとアンモナイトを折ってどんぐり文庫へ寄贈(笑)。

?あつさのせい? (日本傑作絵本シリーズ)

夜ごはんは、鶏手羽もとのグリル、ナスと玉ねぎ、えのきの味噌汁。トマト。

twitterを見てるとデニス・テンが自国カザフスタンで窃盗犯ともみ合いになって刺されたというショッキングなニュース。そして程なく、手術の甲斐なく命を閉じたという・・・。嘘だ。信じたくない。嘘だと言って・・・。




●7月某日: もともとはゴルフに行くために有休を取得していた夫だが、体調不良を療すための休みに変わった。1時前、酷暑の中、サクが帰宅。連日、例年にない暑さが報じられ、愛知の小学1年生の子の悲しすぎる件もあり、もっとも福岡市はすべての小中学校にエアコンがついていて最近はさすがによく稼働しているらしいのがかなり安心材料ではあるものの、無事に帰ってくるとホッとする。本人は毎日、帰ってくるなり「あつい!!!」と元気に大騒ぎしているが…。

今日は終業式なので無敵と化していた。自分でも「おれは むてきだ!!!」と豪語。しかし夜、「夜中に一人でトイレ行ける?」という話になると、「それは むり!」と即答w 無敵ちゃうやんww 

この狭い家で、サクが寝てるとこからトイレまで10mあるかなってぐらいだけど、それでも無理らしい。「何が怖い? お化け出そう?」とか聞き出そうとすると、「いいやん、それは」とかき消すようにごまかされたので自重しました。

でも、その後、ふとんでスイミーの話になって、細かい文言を思い出せない部分が気になり、「ちょっと、(隣の部屋=電気が消えているところから)国語の教科書とってきてよ」と促すと「むりだろ! ひでーこというなあ、子どもに」と憤慨されたw あ、夜ごはんは、ちゃんぽんとサラダ。

 

『半分、青い』 ユーコの死・悲しいことをちゃんと悲しむ

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私は『半分、青い』に半年どっぷり入れ込んでるので、ヒロインの親友ユーコが震災の津波で亡くなるシークエンスには号泣してしまいました。

朝ドラって、「キャー♡ 朝からこんなの見せられて、仕事なんてできるかぃ♡」
七転八倒萌えの日もあれば、「こんなの見せられて、仕事なんてできない。今日は忌引き(泣)」という日もあります。それは、山あり谷ありのリアルな人生に似ています。

震災しかも死を描くことに賛否あるけど、私はこのドラマの最終盤のこの展開には納得。ずっと不条理が根底にあるドラマで、不条理の最たるものは死だから。その死が、1万8千件もあり、いまだ行方不明の方が2千人以上もいる。「朝からこんな悲しい話見たくない」というのもわかるけど、じゃあいつ、あの震災の痛みに思いを馳せる?とも思うんですよね。

あまちゃん』(2013年)では、岩手の登場人物たちも、誰も死ななかった。そのころはまだ、日本中に震災の記憶が重くみちていたからだと思う。フィクションの死すら私たちには耐えがたかったからだと思います。

でも2018年の今は? シリアスな被災者でない私たちにとって、震災はどうしても日々に埋もれてゆく。自分が当時何を考えていたか、個々の被災者にどんな痛みをもたらしたかの記憶は薄れていく。皆がそんなふうに忘れてしまっていいんだろうか? 被災した人やご遺族は苦しみ続けているだろうに。

震災の語り継ぎは数と多様性が必要だと思います。
報道やドキュメンタリーなどは今もあるけど「震災の番組です」という看板を見て、「よし見よう」と腰を据える人がどれだけいるでしょうか?

そうじゃない多くの人(シリアスな被災者でない人)が、ドラマに出てきた震災を見て、あの頃の空気を知ったり思い出したり、登場人物の死を悲しんでいる。そのことに、すごく意味があると思うのです。

この数日、Twitterの#半分青い タグには、「7年前、東京にいた自分はこうだった」「東北の自分の親は・友人は」「物流」「自粛の空気が」等の回顧や、震災に限らずとても近しい人を亡くした経験談を語る声がたくさんありました(何度も言いますが、私はヒマ人なのでSNSは何でもやってますw)。

そして今日のラスト、ヒロイン鈴愛と一緒に泣きながら、鈴愛がたくさん泣けてよかったとも思ったし、変な話、「泣いてくれてありがとう、鈴愛」とも思う私がいました。死んだユーコのためにも、テレビのこっちで泣いてる私のためにも。

うまくいえないけど悲しむべきことをちゃんと悲しむって大事なんじゃないかと思うのです。悲しすぎて泣けないとか、ある程度感情に蓋しないと生きてられないこともあるけど、人間はやっぱり怒りや悲しみも含めて、気持ちを出したり自分で認識していかなければ、人間性から離れていくというか・・・。

たとえば震災の後、「がんばろう日本」とか「前を向こう」「絆を大切に」という言葉があふれました。前を向くことは大事だけど、ややもすれば社会はそれを全体に「そうあるべし」と要求し、私たちも内面化してしまう。がんばらなければならない。前を向かなければならない。それはやがて、「いつまでも被害者づらするべきではない」などという空気につながったりもします。

人の心はそれぞれ。できるだけ尊重できるほうがいい。頑張れる人が自粛するのは不自然だけど、泣きたい人は泣ければいい、母親だろうが仕事があろうが。悲しみに浸るのがつらい時期は動ける仕事があったらいい。人のいろんな感情を一律に「こうすべき」と理性で縛る社会はきつい。

震災以外にもいろんな不条理があって、多かれ少なかれ、みんなそれに耐えながら生きています。
そのことをなるべく思わない。蓋をする。まして、他人の痛みや、遠い被災者や難民、過去の戦争の犠牲なんかに思いを馳せるなんてことは、効率や合理性を考えれば愚の骨頂かもしれません。

でも、みんながそうなってしまえば、社会はどんなに寒々しく、淋しいでしょう。

私は自分の、人の感情を大事にしたい。だから物語やアートを推したいんだなと思っている、『半分、青い』のロスに半分なりかけている9月の終わりです。長っ!

 



9/29 私的勉強会「みんなで話そう! #me too」やります

(しばらく、トップ記事に固定しますね。)

毎月やっているワークライフバランス勉強会、今月は「#me too」がテーマです。
友人を介して、ぜひこの件を取り上げたいという方を紹介されまして。

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●9/29(土)10:00~12:00
●高宮アミカス 2F視聴覚室
●参加費500円
●お子様連れOK!

●前半はプレゼンターのプレゼンと映像資料上映、後半はみんなで感想をシェアしたりディスカッションしたりします。入退出自由。
●お問い合わせは、emit9024あっとyahoo.co.jp か、

https://www.facebook.com/ワークライフバランス研究所-402775756569494/

当日ふらっと来ていただいても大丈夫です。

LGBTの人々について「生産性がない」と述べた杉田水脈議員。
伊藤詩織さんの強姦事件については「彼女に落ち度がある」と発言しています。

残念ながら、いまだに世間では根強い考え方です。

だからこそ安倍さんは数日前、総裁選のTV討論で、
「まだ若いから(←51歳ですが…)、辞めさせるのではなく、注意して仕事をしてもらいたい」
と杉田議員をかばう発言ができたんでしょう。

被害の当事者でなければ、なかなか声を上げにくいテーマでもありますが
当事者でない人がどれだけ声を上げるかが、現状を変えるカギになります。

当日は、伊藤詩織さんの映像資料もたっぷり上映します。
きっかけの1つに。
ぜひお越しください。

 

『ふがいない僕は空を見た』 窪 美澄

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

泣きすぎて頭が痛い。話題になってたころに本屋で見てたけど、こんなすごい小説だったとは。

女による女のためのR18文学賞だっけ? 初期に受賞した『花宵道中』が「あーね…」って感じの作品だったのもあって(主観です)ナメてた。こんなすごい作品を輩出してたとは。おすすめしたい。私の世代の女子たちにもめっちゃ読んでほしい。と、今さら言うまでもなく山本周五郎賞本屋大賞の上位もとってるが・・・。

連作短編という形式は、ややもすれば読者の関心をつなぎとめるためのあざとい設定になりかねないが、この小説では抜群に奏功している。1編目、10歳年上の人妻に頼まれて、アニメのキャラのコスプレで売春する男子高校生 卓巳。2編目ではその人妻が主人公になる。3編目は、卓巳に恋する女子高生。4編めは、卓巳の売春を周囲にばらまいて陥れる少女の幼馴染でもある、卓巳の親友が。

すべてが「イタい」話で、ああ、こういう話はつらいなあと思いながらも、スピーディかつエモーショナルな筆致にひっぱられてぐいぐい読み進んでいく。何度も感情を揺さぶられてボディブローのように効いてくる。遠い話、たとえばワイドショーなんかで見れば「あー・・・。まぁ自業自得だよね」とすませてしまいそうなエピソードたち。だけど人は、つまらない落とし穴にハマる。追い詰められてバカな行動に走る。小さな悪意に蝕まれる。ダメだと思ってもやめられない・・・。

それらを、誰が断罪できるのか。この愚かさはすべて、個々の責任として突き放せるのか? それはあんまりにも残酷ってもんじゃないか、という気分になってきて、後半は涙が止まらなくなった。つらいばかりじゃなく、はしばしがユーモラスだったりする。それは作者の技量であるとともに、「人生とはこういうものだ」という信条でもあるんだろう。悲劇と喜劇は紙一重だったり同居していたりする。

そして希望も然り。最初の一編で、卓巳の自宅が助産院であることが示されるのだが、最後の一編はその母が主人公なのだ。同世代のママ友たちにすすめたいのは、ここが大きな理由でもある。

卓巳の母は、助産師として、女手ひとつで卓巳を育ててきた。息子の醜聞が近所にばらまかれ、助産院も中傷される。その後もはた目には普段どおり、気丈に赤ちゃんをとりあげ続けるが、息子が心配で、ストレスで体調が崩れ、過去の苦しみも思い出される。地に足のつかない夫と離婚し、父を失った小さな息子が泣いていたこと。さらにその前、妻子ある男と不倫していたこと・・・。負のループに入りながらも、とにかく仕事がある、とにかく息子をなんとかせねばという逃れられない現実と苦闘する姿が胸につまる。心配で仕方なくても、高校生ともなれば親にはいかんともしがたいのも、つらい。

配偶者もなければ、親や親友と呼べるような存在も彼女にはいない(少なくとも出てこない)。そこで彼女の支えになったのは誰なのか、なんなのか。息子は救われるのか。それでも生まれてくる赤ん坊たちに、読者として何を感じるか・・・。ぜひ読んで味わってほしい。

社会や時代の切り取り方も、鋭い。性の扱い方も。



 

文月の十二

●7月某日: 連休最終日。月末に向けて、試験勉強をやっと始める。お尻に火がつかないとやらないこの性格。というか、火がついているのに気づくのが遅すぎかもしれない・・・。内容は面白いので、やりだすと結構一生懸命にやる(そして3日くらいで飽きる、というパターン。たぶん)。

ところでこの3連休、猛暑・猛暑・猛暑でしたが3日連続でランニングした。というのも、この猛暑なのに食欲は特に落ちず、体重が増え気味だからである…。夕方5時半から30分ずつくらい。これぐらいの時間になると、日陰も復活していて、けっこう走れる。でも3,40分が限界かな。大雨で水かぶり泥かぶりになっていた川沿いの道が復活したようなので走っていると、目の前を蛇がゆっくりと通り過ぎて行った。

夜ごはんは、焼き鮭、なすとえのきの味噌汁、キャベツのコールスロー、にんじんラペ。


●7月某日: 夜中と、お風呂に入ってるとき。1日2度鼻血が出たサク。しばらくなかったんだけど、最近また鼻血が出るスパンに入ってるっぽい。サクの登校に合わせて家を出て、30分ほどウォーキング。

月末のイベントの件。それから9月末にも1件入って、打ち合わせなど。テスト勉強。夜ごはん、ニラ豚、きゅうりとオクラの和え物、ズッキーニグリル、にんじんラペ。愛知の小学1年生の熱中症の件、悲しすぎる。涙が出る。そして熱中症は本当に怖い。災害レベルの厚さは当面続くらしい。


●7月某日: 夏休みが始まる前に美容室。担当してくれるスタイリストさんの短い前髪がかわいいので「おそろいにしてください」と頼む。雑誌読むの楽しい。雑誌大好きだけど、家ではなかなかゆっくり読もうって感じにならないので、美容室は貴重な雑誌タイム。「HERS」の現代アート特集よかった。香取慎吾のインタビューも。

夕方、サクのスイミング。暑さで(いつも以上に)生産性の低下を感じるこの頃。夜ごはんは、ハンバーグ、ピーマンとしめじとツナの炒め和え、にんじんラペ。

文月の十一 / W杯決勝戦

●7月某日: この1~2か月、急にポケモンにハマりだしたサク。封切りされたばかりの映画をねだって、夫に連れて行ってもらう。夫は特撮だのドラえもんだの、1シーズンに1回程度とはいえ、付き合ってやって本当にえらいと思う。。。ありがとう。。。 

姉から電話があり、昼ごはん食べに。両親も一緒。この猛暑の真昼間、サッパリさくっとがいいよね、とスシローに行く。夫・息子と行くときは、なんとなーく100円皿ばかり食べてるので、180円とか280円とかの皿をばんばんとって食べてると、別の店にきたようだった。で、親にスイカを買ってもらって帰ったら、野菜室に大きなスイカ発見。かぶった…。土日祝は夫が厨房の神と化すので飲み物とるぐらいしか冷蔵庫を開けない私も悪いのだが、夫、3人家族にどんだけでかいスイカ買うねん。

サクはポケモン映画を前のめりで楽しんだらしい。「えいががおわったら(=DVD化されたら)ゲオでかりてもう1回見よう。すごいよかった」と言うw 夜ごはんはピザ。具とソースは、夫が朝からちゃーんと仕込んでいた♪ ほか、うるめいわし、サラダ、もやしとニラとえのきの辛い和え物。

さて、今夜はW杯決勝!

フランスが先制し、クロアチアが1点返し、フランスがまた1点…。殴り合うようなすごいゲームだった。ポゼッションやシュート数ではクロアチアが勝っているのだけど、なんせフランスの速さそして決定力がすんごい。


クロアチアの主将であり、レアル・マドリードの中心メンバーでもあるというルカ・モドリッチ。ピッチでもひときわ目立っていた小柄な彼が、子ども時代に旧ユーゴスラビア紛争を経験し、難民生活を送っていたと知る。

この胴上げだけど、なんか、日本人選手(城さんあたり)が海外でやったのが広まった、っていう話をtwitterで見たけどほんとかいな。ともかく、決勝戦を見届けて満足。はあー、W杯もおしまい。もうちょっと見たかったけど時差がね~。今年は、陸上の大きな大会の3年に一度の谷間(2年おきの世界陸上&4年おきのオリンピック)。8月、淋しいなあ~。

文月の十 / 海釣り

●7月某日: 海釣り公園へ。7時半に家を出た。これは休みの日の私にとって「すごくがんばった」レベル。普段いかにがんばっていないかがわかるが…。サクははりきって、6時ごろ起きてたみたい。糸島方面へ向かう車は多い。ただでさえ遊びのスポットやし、海のシーズンだもんね。それでも1時間はかからず着いて入園し、竿を借りる。家族で来るのは初めてなので、指導員さんにやり方を教えてもらう。かっこよくて優しいお兄さんだった。

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facebookより)

海釣りにチャレンジ。
びっくりするほど釣れない。
さらにびっくりするのは、釣れないにもかかわらず、息子が全然飽きない。

「ぜったいに つってやる!! メラメラ」
みたいな勝ち気さや根性というよりも、ひたすら、釣る動作がおもしろく、次こそ釣れるかもという期待感が彼を離さないようである。
幸せな人…。

エサにわらわらと寄ってくる魚影が見える。
たまに、かかる。
そのとき竿を引く強さといったら命の力そのもの。

で、今んとこ、この8歳児より、たぶん10センチか20センチ程度の魚のほうが強いらしく(笑) 4,5回、リールを巻いてるときに逃げられた。
なんか、コツがあるんでしょーか?

まあ、釣れなくてもこれだけ楽しめれば元は取ったよね。
…と、いつしか大人になり「投下資本回収したい脳」に侵された私は、暑さでくらくらしながら思った。
4時間以内に出ないと超過料金かかるから帰ろうか…。(←などと言い出す自分に『汚れちまった悲しみに』感が…)

海。
潮の香り。
遠く近くに島影。
きらきらと光る水面。
波打ち際が描く美しい襞のライン。
発電しない手はない、太陽の熱。
べたべたする肌をカーエアコンの風で冷やす。
ニッポンの夏がきてる。

8歳児だけじゃなく、私&夫も、最初に「1匹くらい釣ってあげたい」と言ってこころみてくれた指導員のお兄さんも釣れなかったw 近くに、サクと同じくらいの男の子がいて、聞いてみたらやっぱり2年生。ちょっと仲良くなった。彼は小さなのを1匹釣っていた! 

牧のうどん食べて帰る。うとうとしてたら、リールを激しく巻く音が。帰ってからも釣りゲームをやり続ける男、サクであったw 夜は、かつおのタタキ(玉ねぎと焦がしニンニク)、ニラたっぷりギョーザ(夕方、サクが疲れてたので、今日は私が包んだ! タネは夫の仕込み)、小アジの南蛮漬け。

読書家の2人の対談であった。

 

『西郷どん』 27話「西郷、京へ」~32話「薩長同盟」まで見ました

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現代の作家の解釈と思想で歴史を編む、という過去2年「真田丸」「おんな城主直虎」のような点ではまったく期待できないので、録画もたまりがちにはなっているものの、細々と視聴続けております。

歴史部分は、名場面を切り取るダイジェストのような感覚で見ています。というか、そういうつもりで作ってあるのかも? 

薩長同盟」なんかも、脚本のライトでカジュアルでシンプル(悪く言えば安直さw)は『篤姫』の薩長同盟と大差ないんですが、『西郷どん』では、そこはかとなく奥行きを感じる。俳優たちが、テレビに映し出される場面以外でも、こういうキャラクターで生きてるんだろうな~っていう人生を背負った芝居をしていて、それがぶつかり合っていると感じる。メインの役者たちの熟し方が幕末の志士を演じるのにちょうどいいというか。鈴木亮平瑛太小栗旬玉山鉄二北村有起哉も、あの出番とあの脚本で大山にあの肉付けはすばらしいぞ! さすがユッキーヤ!!

そしてね、このドラマは、「大久保一蔵の、西郷ラブの物語」として一級品なんですよ!!! タイトルも、『西郷どん』ではなく『吉之助さぁ』にすればいい!!!

幕府も長州も、坂本龍馬さえも大久保の愛のガソリンでしかない。尊い瑛太すばらしい。

やむをえず、下関ではなく京に出たがために長州との同盟の道が断たれ、龍馬に罵られて落ち込む吉之助(31話)。そこで大久保、「仕方がなか。天が味方せんときは、おいが味方してやる」ですよ。吉之助ががっくりきてると、「おいの出番たい」とばかりに妙に眉宇を明るくする一蔵w 吉之助のためならクールさのかけらもなく奔走する一蔵。吉之助が先に頭を下げれば、プライドをかなぐり捨てて躊躇なく共に頭を下げる一蔵。一蔵かわいいよ一蔵。ちぇすとおおおおお!!!

んで、鈴木亮平の西郷が、一蔵に激烈に愛されるのがよくわかる、鷹揚さと純朴さとそこはかとない鈍感さなのだよねえ。志士としての能力とかもはや二の次。大久保と西郷の愛に説得力があればもうそれでいいよ! ほんと、大久保が一途すぎて私の中の腐女子がめざめそうになる。

こんな2人にいずれ別れの日がくるのだと思うだけで、ああッ・・・!てなるもん。

龍馬が薩摩の吉之助んちに行く回。「家の雨漏りより、日本の雨漏り」っていう有名な逸話を、「家の雨漏りを治しつつ日本の雨漏りについて龍馬と語り合う」というエピにアレンジしてたのが、微妙に面白かったw 

小松帯刀が大久保に同意したり、大久保が小松帯刀に同調したりすると、「さすが一心同体…」って思っちゃうw この大久保の前世だもんねw それにしても、今作の小松は『篤姫』で瑛太が演じたのよりもすっきりとした、頭の良さそうないい男ぶりで面白い。

瑛太も小栗も玉山も、若い時に大河をやって「民放ドラマみたい…」とか「頭が動きすぎ…」とか言われたりもしてたけど、30代半ばになって押しも押されぬ大河俳優のたたずまいになっていて、大河ファンとしては本当に感激です!!! そう思うと、脚本の物足りなさは惜しいけどね。龍馬も桂も、なんだかんだ言うて西郷age要員だからな~。

鶴瓶の岩倉は、けっこう面白く見てる。西郷と決別するあたりからの慶喜の造形はちゃんちゃら薄っぺらくて、松田翔太に頼りすぎだろと思える。ふきちゃんこと高梨臨ちゃんのおよしも、いいキャラだったのになんか安易に暗くなっちゃったようで淋しい。

 

文月の九

●7月某日: 資料集めやってたらギリギリになっちゃって、この暑さの中ダッシュダッシュを重ねて電車に飛び乗る。走って帳尻を合わせる人生…。

『ゆるマジ』、あこさんの先輩のKさんが、うちの近所のおいしいシフォンケーキを送ってくださったのをご相伴にあずかりながらのオンエア~。途中で1回接続が切れてしまった。お昼を食べながら月末の打ち合わせ。

帰りの電車あたりから、なんかみょう~に体調が悪くて、あっ今日はもう何もせんどこ~と決めて、唐揚げを買って帰る。で、なんとか野菜だけ切ってサラダ作って、冷凍チャーハンをチンして夜ごはんにしたら、サクがわーいわーいと喜んでいた。

それらを食べると私の体調もなぜか回復し(安い)、寝るときに『エパミナンダス』のサクバージョンを即興で作って話してやったりする。

大喜びしたサクが「おれも話をしてやる」と言い、ポケモンの話をしだした。コロコロコミックに載ってるマンガを1話まるまる、お話し風の文章で語るのだが、これが主語述語がしっかりしていて展開がよく追えるし、「はかせの家に行ってみると、外はボロボロだけの、中はさいしんの会社みたいにピカピカでした」とか、情景描写まで入っていて、なかなか聞かせる。途中で時空が千年前に飛んだりするところもわかりやすい。「うまいね」と言うと、「何回も読んだからな」と。うん、相ッ当、何回も読んでるもんね・・・w


●7月某日: 朝イチで小学校へ。読み聞かせボランティアで学期に一度発行している通信の原稿仕上げと印刷。今回の担当になっているUさんと2人でおしゃべりしながらしこしこやる。各クラスのポストに人数分投函して、これで一学期の学校関連の仕事はおしまい。

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推進サポーターの書類の件で市の某所へ。担当職員さん、明日から豪雨の被災地(倉敷市)に派遣されるそうだ。避難所運営のお手伝いや連絡関係の業務など。一昨年は熊本地震、昨年はやはり豪雨の朝倉と、3年連続で福岡市から被災地に派遣されているらしい。全国各地にそういう公務員の方がいるんだろうな。

月末のディスカッションイベントの準備。夕方はサクの友だちが遊びに来てる横で、先延ばしにしていた、先だっての男女共講座のアンケートを集計して代表さんに送る・・・。子どもたちが遊んでいる様子の観察は相変わらず興味深い。

夜は家族で近所の焼鳥屋へ。今週はちょぴっとしか飲んでなかった(本当です)ので、生ビールがことさらしみる、くーっ! しかし己の胃袋を過信しすぎたのか、焼鳥は頼みすぎたかも。ともあれ美味しかった。