水無月の四 / 蒼井優結婚、いだてん
帰宅後、郵便物を見て「うわあああああ」と叫ぶ夫。「今年のクジ運を使い果たした」という。高橋大輔のトークショー@西鉄ホール の懸賞に応募して、当選したのだ!!
夫 「当たったら喜ぶかなーと思って」
愛を感じるわぁぁぁ~~(嘘です。スキマ時間にせっせと懸賞に応募するのが彼のルーティンなだけです)
夜ごはんは、豚バラ焼き、マカロニサラダ、にんじんとピーマンのナムル、タケノコなど。
(facebookより)
さほど映画好きでない自分でも、蒼井優ほどの女優となると見る機会はいろいろあって、なんたって鮮烈だったのは『フラガール』だけど、出演作のリストを見ると、昔から何と難しい、激しい、ややこしい作品が多いことでしょう。
ちょっと想像しただけでも、大変だっただろうなと思うよね。
「少女の聖性」みたいなのを投影されたうえで、「清らかな少女が××に」みたいな創作を山ほど演じるのは。
××の部分に入るのは、フラガールだと「華やかなフラダンサー」だけど、「奔放」とか「淫蕩」とか「男にずたずたにされる」とかとか「犯罪者」とかいろいろあるからね。
そんな中で、女優としては、年齢につれて「少女」を脱却しないといけない。
そのうえ、プライベートまで注目されて、誰かと付き合ったり別れたりするたびにあやこや言われてさ。
予定調和を好まない正直な彼女が、そこだけを切り取れば「かわいげのない」発言をするたびに、
「こじらせて当然だよね」
…と思って見てた。
でも2018年3月の日本アカデミー賞授賞式。
当時の自分のブログに、このように記録しています。
(ブログってホント便利ねw)
『最優秀主演女優賞、蒼井優。
彼女ほどの人が(って何を知ってるんだって感じですが)
壇上で言葉を失って涙で顔をゆがめる姿にはびっくり。
その後の短いスピーチで
「新学期が始まって、学校や新生活がつらい人は、
どうぞ映画界に来てください。
とても素敵なところです。大好きなんです」
と言って、とてもいい笑顔になったのは、感動的だった。』
その後、Eテレ「スイッチインタビュー達人達」、山田洋次監督との対談では、
「テレビも映画も見ない家に育ち、東京に行けるという理由だけでこの世界に入って、若さと運に押し出されるように仕事をしてきた。
でもふと気が付くと若さがなくなっている。
勢いでできていたこと、考えずにできていたことができない。しっくりこなくなる。
それで気持ちが落ち着くまで待った」
と話していた。
(ちなみに、その話を聴いた山田監督は「落ち着くまで待っていた、それはあなたの賢さだね。若い人は匂うように美しい。でも若さを売りにするのはどうかと思う。勉強、修行によって役者がつくりあげられていくのがいい。」と答えていた。)
「女優は演技より人間性を磨かなければならないとつくづく思う」
とも言っていた蒼井優。
10代、20代で葛藤した分、30代に入ってすごく落ち着いたのかな~というのが、最近の彼女に対する印象。
だから、山ちゃんとの結婚は、もちろんすごく驚いたけど、言われてみれば納得。
結婚会見は、山ちゃんが蒼井優をいわゆる【トロフィー】扱いしてないのがすごくよかった。
女優という彼女の仕事をリスペクトしながらも、対等な人間同士の付き合いという感じがすごくした。
一方で、付き合って2か月でここまでの会見をやるっていう多少の痛々しさが、なんかこの人たちらしい気もして、それがまたいい。
山ちゃんもなかなかややこしそうな人だもんね。
「ややこしそうに見えて実はいい人」に見えてややこしい…みたいな2周くらいねじれたややこしさを感じる(笑)
なんたってたった一度の人生、やらかしたって、やりたいようにやったもん勝ちだ!
めちゃ長くなったけど、リンク先は友人安田サニー氏のブログ。
『10代のころから働いて、つまり丸裸に近いプライベートを送って来て。
そりゃいろいろあるでしょうよ(笑)
生きてるんだもん。』
ってとこに、いいね100押ししたい。
四三、「女は悪くない、男が目隠しすればいい」はすばらしかったが、それはスポーツのためで、スヤとの家庭生活や妊娠したシマに対しての反応に先進性はない。嘉納にしろ、崇高な志や人間性とかより○○馬鹿(例:スポーツ)が時代を動かすんだ、てのがクドカンのリアルなんやろね。ちょっともやるが。
妊娠は自分もうれしいし、スヤや四三が大喜びしたのも嬉しかったろう、それでもシマの中には宙ぶらりんな気持ちが残っただろう、娘時代とどこか違う杉咲さんの演技からもそう感じた。シマもまたこのドラマの中の挫折者の一人。挫折のあとの人生を生きる人々に感情移入させられる。