皐月の十二 / 「声」が育てることばとこころ

●5月某日: 毎朝、うちの近くの茂みの雑草にテントウ虫を探してる子どもたち。葉っぱの裏にびっっっしりついてる赤いアブラムシを気持ちがりつつも、それも毎朝探してる。気持ちわかりますw 気持ち悪いけど見たいんだよねww 天神で白シャツ問題に一応のけりをつけ、午後はK田さんと待ち合わせて、きりん文庫徳永さんのセミナー。


セミナータイトル: 「声」が育てることばとこころ

・人間の肉声による心のこもった言葉

・言葉は記号ではない。情景を思い浮かべながら読むことが大事

・聞くことは感じること。
 ことばを聞く・感じる→話す を経て、言葉を使って考えることができるようになる

・文字を読むのではなく、文字から「ことば」を読んでいる
 ことばを読めるようになるには、聞く体験が必要

・聞く「量」も大事
 ビデオやスマホの普及に従って、お話を聞けない・コミュニケーションが成り立ちにくい子どもが増えているが、聞く体験が増えるにつれて聞けるようになっていく

 

・作家・翻訳家の松岡享子さんの講演で印象的だった話

「途中で騒ぎ出す子がいてお話し会が続けられないことがあった。そういうときどうしたらいいでしょうか?」という質問に対して松岡さんの答え

「私はそのお話会の場所がどんなだったか、どんなプログラムのときにどんな子が騒ぎ出したかわからないので、答えようがない。「こんなとき、どうしたらいいでしょうか?」ではなくて、その場にいる人が考えてどうにかするしかない。読み聞かせやお話会とは、それほど創造的な仕事なんですよ」

徳永さんも最近、図書館でのお話会で大騒ぎしたり話を全然聞かない子たちに出会い、用意していたプログラムを大幅に変更して悪戦苦闘。「とてもショックだったけれど、そういう経験がまた、今の子たちにどうやって聞いてもらうか考えるきっかけになる」

・「今、子どもたちに何をしてあげたいか? どんな本を選ぶか? なぜそう思うのか?」
読み聞かせをする人は常に問われている。正解はない。
「あの人がそう言っていたから」とか「読み聞かせのベテランがこれをやっていたから」ではなく、一人一人が自分の言葉で考えることが大事。
それはとても難しいことだけれど、戦争中はみんなが上から言われたとおりに1つの方向を向いて、ああいう悲惨なことになったわけだから、自分で考えることを大切に。


その場で紹介・読まれた本

工藤直子さんの詩より「みあげれば宇宙」

・『ぐやんよやん』長谷川摂子

・『いないいないばあ』松谷みよ子 ←出版当時、賛否両論が激しかったそうです

・『まり』谷川俊太郎

・『おつきさまこんばんは』

・『わたしとあそんで』エッツ


●5月某日: 夫の会社の組合のレクリエーション的なものにやってまいりました。海の家にてちゃんと開会式が行われ、さっそく選挙についての御礼と告知がw 

さて、今日は地引き網体験です。とはいえレクレーションなので、ちゃんとお膳立てしてもらってます。浜の近くまでは機械で巻き上げ、最後の10mだか20mだかをみんなでひっぱるだけ。とはいえ子どもたち喜ぶ。「明日のつなひきの練習だ!」とKくん。…そう、なんと、行ってみると同じ町内のKくんEくん兄弟とバッタリ。あらあら同じ組合(=系列会社)でしたか…と判明w 子どもたちはすっかり喜んで遊んでた。よかった。

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夫の同期のご家族も来てて、一緒のテーブルで昼食のバーベキューを食べる。1年生の息子さんがかわいい。網にかかったものは参加家族で分け合う。大きなヤリイカと、小アジを5匹ほど、それと、大きなトビウオと、キスに似た魚をもらった。そういえば網から獲物を引き上げるとき、だいぶイカ墨を食らっていたサクであった。

というわけで、夜ごはんはイカのパスタ、イカと小アジとキスのフライ、トビウオの野菜あん。帰ったらすぐ捌いて仕込む夫、えらいっ! 明日の運動会の弁当の準備も並行してやってて、えらいっ!